【中学受験】「全落ち」のあとに残るもの。塾の責任と、親が守り抜くべき子どもの自尊心
中学受験という長く険しい道を走り抜けた先に、まさか一校の縁も結べない「全落ち」という現実が待っているとは、誰も想像したくないものです。
ましてや、10校以上もの不合格通知を積み上げることになったとき、その絶望感は言葉にできるものではありません。
これまで3年間、あるいはそれ以上の時間を、遊びたい盛りを我慢して、重いリュックを背負って塾に通い続けた子どもたち。彼らにとって、中学受験は人生のすべてと言っても過言ではない挑戦です。
そのすべてが否定されたように感じてしまう瞬間、12歳の心はどれほどの闇に包まれるのでしょうか。
自分のアイデンティティが、合格発表の画面一つで崩れ去ってしまう。これを大人の転職失敗や大学受験の不合格と同じレベルで語ってはいけません。人生の経験値が圧倒的に足りない12歳にとって、これは世界の終わりにも等しい衝撃なのです。
先日、ネット上で目にしたある親御さんの告白は、あまりに凄惨でした。
埼玉入試から始まり、2月入試まで走り抜けて10校以上の不合格。塾からは「合格のお墨付き」をもらっていたにもかかわらず、具体的なアドバイスは一切なく、口先だけの言葉。全落ちの後、塾から届いたのは冷たい定型文のメール一通のみ。これでは、親も子も救われません。これを見て衝撃を受けたので、「もし我が子なら」の視点で少し書きたいと思います。
我が子も私立高校受験では、一般受験3校全落ちしています。
最後の3校目の結果発表の日
学校から帰宅してすぐにパソコンに向かい、子どもの顔は真っ青で大粒の涙が頬を伝い落ちた。
大きな声をあげて大泣きする子どもをただ見守るしかできなかった。
あの時の子どもの表情を私は忘れられない。
塾という「ビジネス」と、教育者としての欠如
中学受験においては、塾との関係は本来、二人三脚であるべきだと思います。しかし、現実には合格実績という数字を追い求めるあまり、結果が出なかった生徒を「終わった存在」として切り捨てる塾が少なくありません。
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