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【国公立医学部医学科へ】偏差値45の私立中学受験の先に見えた夢 ~医師を志すきっかけは「日常の中」にあった

中学受験を経て私立中学が子どもに与えた影響

全国には偏差値が70を超える中学校がいくつもある。60以上まで広げれば、その数は果てしない。そんな中、子どもが通った地元の私立中学の偏差値は45。中学受験の偏差値は高校受験より高めに出るとはいえ、果たして本当に行く価値があったのだろうか。今、振り返ってみると、答えは明確。「行ってよかった」。
そして、国公立の医学科に合格できたのは、あの3年間があったからだと私は心から思っている。


偏差値45の中学から生まれる意外な高校進学実績


子どもが通った私立中学は、1学年80名前後の小さな学校だった。しかも中高一貫校ながら本人が望めば他の高校受験が可能で、実際ほとんどの生徒が外部の高校に受験、進学する。高校の進学実績を見ると毎年概ね、上位1割が偏差値70以上、上位3割で偏差値65以上、そして半数前後が偏差値60以上の他所の私立高校や公立高校へ進学していた。偏差値70以上の私立高校の中には、全国で有名進学校の名前もちらほら。中学校の偏差値から考えると驚くほど優秀な進学実績だった。これは、なぜなのだろう。

選択肢がないことの恩恵


都市部には私立中学が数多くある。教育方針や立地、校風、学費、大学の進路実績といった指標をもとに、複数の志望校を決めて受験するのだろうと想像する。だから、受験者や入学者は、それぞれの学力レベルに応じて自然と振り分けられていく。でも、私の地元には私立中学が2校しかない。もう1校は完全な中高一貫校で、偏差値は50弱で似たようなレベル。地方に住み続けながら、公立中学以外の選択肢を求めようとすると、もう他に道がないのだ。だからこそ、学力的に集約されることなく、多様な人材が集まった。教育熱の高い家庭の子や、偏差値以上の実力を持つ子たちも多数入学してくる。要するに上は青天井なのだ。彼らは、高校でより高いレベルへステップアップすることを見据えているのだと思う。地方の私立中学への進学率が低いだけあって、地方にも優秀な子や志の高い子は確実に存在する。そういう子たちが、かなりの割合でこの中学に来ていた。地方における中学偏差値は、全く鵜呑みにできないと実感した。

独自のカリキュラムがもたらす余裕


他の私立中学校と同様に学習指導要領から外れたカリキュラムで授業は進み、中学3年の夏前には全科目中学全範囲の履修が完了する。その後は、難関校の高校受験演習や一部科目では高校1年の範囲を先取り、数検、英検、漢検で中学生が通常取得するより上の級を目指したりしていた。こうして先取り学習を終えた状態で高校へ送り出されるから、学校の授業をこなすことが出来れば、どの高校へ進学しても精神的な余裕が生まれる。これも大きかったように思う。

先生の質と熱量


私立中学校の先生は、公立中学校より質も熱量も高い気がした。授業参観に行ったとき、1クラスの人数が少ないこともあるが、教え方が丁寧で、学校というより塾に近い印象を受けた。実際、前職が塾講師だった先生もいるようで、オリジナルの授業プリントのレベルは高く、対応も丁寧。何より生徒と先生の距離がいい意味で近かった。子どもが判らない箇所を授業後にマンツーマンで親身に指導してくれたり、専用の演習プリントを用意して添削してくれたりもした。この対応があったから中学3年間は通塾せずに過ごせたと思う。本当にありがたかった。

多様な仲間との出会いが、世界を広げる


当時から圧倒的な学力を見せていた友人たちは、地元のトップ公立高校を経て東大や京大へ進学した。それが1人や2人ではない。友人の中には物理オリンピックの出場者もいた。私はそこで初めて「物理オリンピック」というものの存在を知った。その子たちと切磋琢磨したこと。トップレベルの学力と自分の差を肌で知ることができたこと。その後、高校や大学が違っても関係性が続いていること。それらはすべて財産だと思う。地方にいるとどのレベルが東大や京大へ行けるのか、生で感じる機会さえ少ないからである。多様性という意味でも、他にも忘れられない出会いがあった。休日ごとに遠方まで乗馬を習いに行く子、絵を書くことが好きで地方から東京の高校へ行き、芸大へ進んだ子、庭にプールがある家に住む社長や、自家用ジェットを所有する社長の子。卒業後、高校を中退して海外留学へ行って未だに留学中の子。公立中学では考えにくい、偏差値だけでは測れない環境、世界がそこにはあり、何者にも変えがたい経験を手に入れたのだと思う。

最後に


ちなみに、私や子どもはそこまで見据えて受験、入学したわけではない。子どもが私立中学校の受験を決意した理由はこうだった。

・近所だったから
・学校見学のときに食べた給食がものすごく美味しかったから
・プールが温水で冬でも泳げるから

「・・・・は?」である。

しかし本人にとっては、これが頑張れる理由だった。この理由で私立中学校の学費を払うのは親としては正直迷ったけれど、自身が私立中学校未経験だった為、面白そうだという想いもあり、本人がやりたいならと背中を押した。

結果論だが、偏差値にとらわれず、私立中学校で充実した3年間を過ごし、切磋琢磨できる仲間とつながることができたのは、子どもの財産だと思う。そして、国公立大学医学部医学科の受験を決意できたのも合格出来たのも、あの私立中学校受験とそこでの経験があってのことだと信じている。

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太楼@偏差値45から医学部・難関大へ導く伴走 最後までお読みいただきありがとうございます。