【創作】猫物語 #シロクマ文芸部
「物語を創ろうとするから駄目なんだよ」
後ろから声をかけられてビクッとなった。何だよ、せっかく集中してたのに。イラっとしたから振り向かずにそのまま原稿に向き合うことにしたけど
「cat fish ねこ」
あー、もう、考えがまとまらない。仕方が無いから休憩することにして、バタンと後ろに身体を投げ出した。僕を見下ろしているアニキと目が合ったから
「せっかく集中してたのに邪魔するなんて、ひどいよアニキ」
と、文句を言ってやった。アニキと呼んでいるけど、僕らに血縁関係はない。ただ、よく似た毛並みをしていることもあって義兄弟みたいな関係だ。
「ちょっと前から見てたけど、手は動いてなかったよな。下手な考え休むに似たり、さっきも言ったけど、創ろうするから駄目なんだよ」
「じゃあ、どうしろって言うのさ。まさかfeel feel feelとでもするの」
アニキはニヤッとした😼
「猫が生きてきた数だけ物語が、君だけの猫物語がある。まずはそれを書いてみなよ」
僕は口を尖らせた。
「そんな話、面白くないよ」
アニキは僕の肩にポンと手を乗せた。
「面白いかどうかなんて考えずに、まずは書き上げることが大事だぜ。考えるだけで書かないより、考えながら書いた方が上手くなれるはず」
悔しいけど、アニキの言葉がストンと心に落ちてきた。僕は身体を起こして、ペンを掴み直した。アニキのことも書いてやる、僕たちが一緒に暮らし始めるまでの物語。ちょっとだけ下僕も登場させてやろう。
タイトルは「ストックホルム症候群の猫」でいいかな。
こちらの企画に参加です。
#シロクマ文芸部
#三毛猫かずらさん
#何を書いても最後は宣伝
12月13日
沖縄県うるま市 田場区公民館で「文芸フリマ」が開催されます。
お近くの方は御来場くださいようお願いします。
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