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100%の男【来襲の運勢】
「今日の運気予報です。関東一円に広がった暗雲で1日どんより。所によっては凶が降るでしょう。夜は暗雲も去り、流れ星が降るでしょう」
今日は幼馴染の佳奈子とデートだ。帰り道に告白すると決めていた。初恋の成就率は10%、結婚は1%だと聞く。
映画は残念な出来で、ラストシーンの不満を語っていたらあっという間に夜になっていた。
「もう少しだけ帰るの待ってくれないか?」
僕は夜空を見上げた。流れ星が降るはずだ。しかし星ひとつ見えない。運気予報のお姉さんを呪った。
突然、激しい勢いで大吉やガチャのSSRが大量に降ってきた。来場者百万人記念や大人気ゲーム機当選メールもだ。
これは、ゲリラ幸運だ。今だ。
「俺、1%を100%に変えたいんだ」
宝くじ当たり券が花吹雪のように舞うの中、僕の言葉で佳奈子は頬を赤らめた。夜空にはツキが輝いていた。そして佳奈子は首を振った。
「ごめん」
「なんで?」
「欲しいものを自分で掴む人が好き。運頼みじゃなくて」
気がつけば、ゲリラ幸運はピタリと止んでいた。
僕の足元には、ビリビリに破られた馬券が大量に散らばっていた。
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