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第5章|静止の中の動 動きの中の静


私たちは 無意識に
「今は止まっている」
「今は動いている」
と 区別している

生物としての 體(からだ)に 完全な「停止」は 存在しない

呼吸による 胸郭の開閉
絶え間ない 脈動
そして 重力に拮抗する
微細な揺らぎ

「止まる」とは 動きが消えることではない
拮抗と循環が ほどよい解像度で 保たれている状態

歩いている時
働いている時
激しく動いている時

その渦中においても
中心なき中心は 静かに顕れ続けている

コマが高速で回るとき
軸が静止して見える 現象に近い

動きを止めようとするのではない
動きの中の 「変わらない静けさ」に 氣づき続けている

日常の基本動作である
「歩く」を 創道の視点で 捉える

歩くとは 前に進むための 努力ではない

重力に対して
自ら崩れる(ほどける)ことと

瞬時に拮抗して
支える(緊張する)ことの 連続

第4章で触れた

循環のリズムが
歩行という
無意識の運動に そのまま重なる

崩れと 立て直しの 繰り返し

「これから稽古をする」という
スイッチは もういらない

信号待ちの数秒
デスクに向かう姿勢
コップを持つ手

静止の中に 動があり 動きの中に 静がある

その「はざま」に 居続けることで
日常の質感が 静かに変わっていく


次回|特別でない という実践


静止の中の動、動きの中の静。その「はざま」に居続けることで、日常の質感が静かに変わっていく。

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#DAN100#所作 #内なる感覚 #循環



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