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Mrs. GREEN APPLEとひらやすみに共通するイマドキ学生に響くメッセージ

1 背景

先日、とある医療関係者から依頼があり、30分ほどのミニ講演を行った。実習等で学生を指導する際に、「学生の言動から考えていることがわかなくなって、対応が難しくなった」との声がよく聞かれるようになったそうである。そこで、様々な背景(学習歴や資質)のあるイマドキ学生の傾向について話してほしいとのことだった。また、私のミニ講演の後に、グループで様々な医療現場同士で話し合いを行うことになっていた。私としては、このnoteに書いた事例をピックアップしようと考えていたが、大学と医療現場では最初から状況が違うとみられて、受けとめにくいのではないかと考えた。(やや遠回りでも、一般論がほしいと考えた)

2 年末年始のテレビ番組から

年末はレコード大賞、紅白歌合戦をチラチラ見て、年始はNHK夜ドラマ「ひらやすみ」の一挙再放送を録画して視聴した。その中に、イマドキ学生に響く共通するメッセージがあることに気づき、それを分析整理することで、ミニ講演の冒頭のつかみに使うことにした。

3 Mrs. GREEN APPLEの歌詞分析

(1)歌詞分析

(歌詞は著作権法上掲載できないので、該当部分を探してください)
「僕のこと」自分の弱さ・不完全さを強く自覚しながらも「それでも生きていく」ことを肯定
「青と夏」明るい曲調だが、内面は「不安・未熟さ」を抱えたまま進む話、完璧じゃない今を、そのまま肯定
「StaRt」うまくいかない前提での「始める勇気」。自信満々ではなく、迷いながらのスタートを肯定
「ケセラセラ」ダメな自分を抱えたまま、受け入れきれなくても、前を向けなくてもとりあえず生きていけばいい
「ライラック」未完成の自分のままでも、未来に進んでいい
共通しているメッセージは、「ダメな自分を否定せずに認め、葛藤があっても生きていく」で、これが学生に響いていると考える。

(2)他のレコード大賞3連覇のアーティストとの比較

浜崎あゆみの歌のイメージは、「傷があっても、私は立つ」EXILEは、「一人にしない、並んで歩く」である。
Mrs. GREEN APPLEとは、だいぶ異なる。なので、この気持ちで学生に接しても、響かないのではないかと考える。
同様に、「負けないで」「それが大事」「リゲイン」も同じで、「TOMORROW」の出だし部分もそうだろう。これらは今だったら、流行らなかったのかもしれない。

4 NHK夜ドラマ「ひらやすみ」の特徴分析
(1)主人公
主人公はフリーターで、 恋人なし、普通ならあるはずの?将来の不安も一切ない、お気楽な自由人に見える。夢を追って挫折した人でもなく、何かを変えようとする人でもない。傷ついたから立ち直るではなく、変われていない状態がリアルに描かれている。
(2)ストーリー
成長、克服、成功を描くドラマではなく、うまく生きられない自分のままで、生き続けることを肯定する物語。葛藤はあるが、解決されないまま置かれ、少し人と話す、同じ場所で同じ朝を迎える、昨日と似た今日をやり過ごすことで、少しだけ前を向くことが描かれている。
(3)空間
主人公が親しくなったおばちゃんから引き受けて暮らす平屋は、立派ではないが大事に使われている。そこに身を置くこと自体が、高く登らなくても、ここにいていいという価値観を象徴している。

5 まとめ
Mrs. GREEN APPLEとひらやすみの共通点を整理すると、「ダメな自分を認め、葛藤はあっても涼しい顔で前を向く」である。
これが、イマドキの学生に響くとすると、弱点を克服せよと上から強く言ってもなかなか響かない。「頑張ってもできないことはあるよね」、と横から、何ができて何ができてないかを見える化して伴走することが大切だと考えるのである。
また、このつかみは過去にnoteに書いた学生の言葉事例につなぎ、その後の参加者同士のグループワークにバトンタッチした。やや強引なつなぎかもと思ったが、グループワークが活発だったので、いい話題提供になったと思われる。

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