安易に流通させない考え
選抜のために廃棄するなんて…みたいな声が聞こえてきた。
私はまだ品種というものを編み出してなく、育種家とは名乗れませんが、今後世の中からアンスリウムが面白いと思ってもらうには素晴らしい品種の連続的創出が必要だと思っています。「連続」というのは一過性のブームで終わらないために重要なことだと考えています。
もちろん私自身で「連続」的に創出することはできないかと思っています。
連続的創出においては高品質なものが世の中に流通していくことが大事です。アンスリウム界隈で有名なものだとTim Anderson氏やDoc Block氏の選抜したものが数十年を経て今のアンスリウム界(全てとはいいません)を作っています。彼らが雑多なものを排出し続けていたら今のアンスリウム界隈の景色は全く違ったものになっていると思います。
また美しさとは別に健康的に弱い株などの流通を控えることも重要ですし、品種特性が曖昧な雑種を流通させることが界隈を盛り上げるアクションにはならないと考えています。
それらは育種や選抜を行う上での最低限のマナーだと考えていて、今後も私はしっかりと選抜し育種に向き合いたいと思います。
種の繁栄
「小麦が数千年前から人類を支配してきた」という例えを「ホモ・サピエンス(ユヴァル・ノア・ハラリ著)」で見た記憶があります(違う著書だったら申し訳ございません)。数千年前に一地域にあった穀物が人に必要とされることで人間を介して世界中で生産され、何世代にも渡り、今現在多く手にとられている植物となり、最も多くの栽培面積を有しているためです。種が繁栄するにはその植物への魅力というものが必要です。
現在私たちがスーパーで手に取る農作物でも品種として確立したものばかりで、雑種の農作物を購入することは少ないのではないでしょうか。種苗会社をはじめとする積み上げてきた知見と選抜の努力が、私たちの食事を豊かにしています。
「種」というものは繁栄するためには死の連続の上にあるというのが私の考えです。
この考えについて賛同を求める訳ではありませんが、選抜された農産物や園芸品種の恩恵を受けながら選抜への批判はダブルスタンダードな姿勢を感じます。
育種に向き合うにあたって
育種に向き合うにあたってはどのようなアンスリウムで交配したのか…という記録が将来ポジティブになると考えています。
記録のためにはナンバリングが必要で、今まで素晴らしい品種を創出されているUnderstory_oasisのPaul氏の言葉を参考にしています。彼は自身名前から「PM」というナンバリングを行っていますが、彼自身は育種の記録としてナンバーをつけているとのことです。例えばpapillilaminumを活用した交配において、どのpapillilaminumなのか不明な場合は育種の記録としては不十分です。
私は今もですが複数ある原種アンスリウムに対して管理番号の付与を行っています。ただし複数の方からの購入やそれらの交配を重ねると誰の管理番号かわからず、混乱を招くケースがあると考えました。そのため、主要に交配に使用するものについては誰が見ても分かるナンバリングをすることを決めています。また既にナンバリングされたものについてはそのナンバリングを引き継ぎ、交配しています。
ナンバリングをブランディングやマーケティングの一種だと捉えていただくのは自由です。私自身の基本的な考えは育種に紐づいています。(あとは管理のし易さもあります)
全てに賛同いただく必要もなく、人それぞれ全ては自由です。植物への向き合い方が違っても、私は全く気にしません。是非noteやSNSでブロックや非表示にしてください。
私は皆が美しさ・健康・由来など様々な点で魅力に思うアンスリウム作出できるようゆっくり長い時間をかけて創出したいと思います。
