歯科から考える「誤嚥性肺炎」予防とオーラルフレイル対策
本日は歯科コラムです🍙
🦷年齢を重ねると、「飲み込みにくくなった」「むせやすくなった」「滑舌が悪くなった」など、お口の変化を感じることはありませんか?
こうした小さな変化は、オーラルフレイルと呼ばれ、誤嚥性肺炎のリスクを高めるサインのひとつと考えられています。
フレイルとは、まだ病気には分類されないが、人の手助けが必要になる手前の脆弱な状態を示します。
誤嚥性肺炎は、食べ物や飲み物、唾液などが誤って気管に入り、肺で炎症を起こしてしまう病気です。
特に高齢の方では、自覚のないまま誤嚥が起こることも多く、気づかないうちに体への負担が大きくなってしまう場合があります。
🦷誤嚥性肺炎は、身近で注意が必要な病気です
日本では、誤嚥性肺炎による死亡が死因の上位に入っており、決して珍しい病気ではありません。
また、統計上では「肺炎」と「誤嚥性肺炎」は別の項目として扱われていることも特徴です。
これは、誤嚥性肺炎が単なる肺炎ではなく、“飲み込む力の低下”や“お口の環境”が深く関係する、予防がとても重要な病気であることを示しています。
🦷オーラルフレイル セルフチェック
次の項目に1つでも当てはまる場合は、オーラルフレイルのサインかもしれません。
• □ 食事中にむせることが増えた
• □ 固いものが食べにくくなった
• □ 以前より食事に時間がかかる
• □ 口の中が乾きやすい
• □ 滑舌が悪くなったと感じる
• □ 食べこぼしが増えた
• □ 会話が億劫に感じる
早めに気づき、対策を始めることで、誤嚥性肺炎や全身の衰えを防ぐことができます。
🦷お口の健康と肺炎は深く関係しています
お口の中には、たくさんの細菌が存在しています。
歯みがきが十分にできていなかったり、入れ歯のお手入れが不十分だったりすると、細菌が増えやすくなります。
その細菌を含んだ唾液が誤って気管に入ることで、誤嚥性肺炎のリスクが高まると考えられています。
だからこそ、毎日の口腔ケアと歯科での専門的なお手入れが、肺炎予防につながるのです。
🦷入院中の方にとっても、口腔ケアはとても大切です
入院中は、体調不良や治療の影響で、ご自身で十分な歯みがきができなくなることが少なくありません。
また、絶食やお薬の影響でお口の中が乾燥し、細菌が増えやすい状態になりがちです。
そのため、入院患者さんへの適切な口腔ケアは、誤嚥性肺炎の予防に大きな役割を果たします。
近年では、医科と歯科が連携し、入院中から歯科による専門的な口腔ケアを行う取り組みも広がっています。
🦷歯科医院でできるサポート
● 専門的なクリーニング
● 毎日のケアのアドバイス
● 飲み込む力(摂食嚥下)を保つトレーニング
患者さま一人ひとりに合わせて、無理のない、続けやすい方法をご提案しています。
🦷ご家族や介護をされている方へ
介護が必要な方や寝たきりの方は、お口のケアが後回しになりやすい傾向があります。
口腔ケアは、誤嚥性肺炎を防ぐためにとても大切なケアです。
少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
訪問歯科診療も一度ご検討ください。
🦷おわりに
お口は、「食べる」「話す」「笑う」ための大切な入り口です。
そして、その健康を守ることが、全身の健康、そして命を守ることにもつながります。
