【WEBアプリ】note 900本を「執筆中に参照できる書庫」に:WXRリーダー改修
以前、自分のnote記事700本をバックアップして棚卸しするために、WXRリーダーという書庫ビューアを自作した話を書きました。今回はその続きで、ツールをアップデートした、と言う内容です。
それだけだともう記事は完結するので、ついでにそもそもなぜこれを作って、なぜ使い続けているのかを書いておきたいと思います。
↑仕様上、Chrome、Edgeの方が使い勝手良いです。
一応ですけど、開いたらローカルで完結する仕様です。

1. 記事を書くとき、「過去の自分」を引用したい
きっかけは、新しい記事を書いているときの、ちょっとした引っかかりでした。
noteを続けていると、「これ前にも書いたな」「あの記事とつながる話だな」という瞬間が増えてきます。ところが何百本もあると、その「あの記事」がどこにあるのか自分でも思い出せない。うろ覚えのタイトルで検索して、noteの管理画面を探し回って、ようやく見つけてURLをコピーして本文に貼る。この回り道が、書くたびに発生していました。
やりたかったことは単純です。執筆中に手元の書庫をパッと開いて、関連する過去記事を見つけて、そのURLをサッとコピーして本文に差し込む。この一連を、考えごとを中断せずにやりたかった。つまりこのツールは「あとで読み返すため」というより、「書くときの相棒」として欲しかったものです。
2. ObsidianでもNotionでもなく、なぜ自作したか
ここで当然、「それObsidianやNotion、Evernoteでよくない?」という話になります。実際、どれも優秀なツールです。
ただ、自分にとってはメンテが面倒でした。記事を別のツールに移して、構造を整えて、それを維持し続ける。その手間が続かない。Evernoteは今も使ってはいますが、用途は限定的で、気になったWebページをクリップして保存しておく置き場としてです。一応、最近のものは投稿後にクリップしますが、日々のnote記事を体系立てて管理する場所としては運用していません。
もうひとつ、本当はClaudeのプロジェクト機能に900本まるごと放り込んで、いつでも参照させたかったんです。ところが、さすがにサイズが大きすぎて入りませんでした。
そこで考え方を変えました。記事をどこか別の場所に「移して管理する」のではなく、noteからバックアップを取って、その中身をそのまま見られるようにするだけ(これは、前回記事の作りのままですが)。新しく何かを維持する必要がない。バックアップはnoteが吐き出してくれるものをそのまま使い、それをポンと可視化する。メンテのいらない書庫、というのが自分の求めていた落としどころでした。
この割り切りは、書庫に「何を載せないか」にも表れています。バックアップにはスキやビュー数のような数字は入っておらず、ツールもそれを表示しません。noteの課金プランを使えば、その手の分析をいい感じにまとめることもできるはずですが(ダッシュボードがあるからね)、自分はそこを求めていない。書くために過去記事を探すとき、見たいのは「今の話と関連が近いか」であって、「どれだけ読まれたか」ではないからです。人気ではなく関連で手繰れるほうが、執筆中はかえって迷いません。数字が無いことが、この用途ではそのまま身軽さになっています。
もうちょっと細かく言うと、バックアップは月に1回。noteは仕様上フルバックアップになるので。仕組み上こちらの負担はないですけど、サーバ大丈夫なのか、という心配から。
3. アップデートで「書く動線」に乗せた
今回のアップデートは、まさにこの「書く相棒」としての使い勝手を上げる方向に振りました。
具体的には、記事の詳細ページの下に、タイトルや本文のキーワードが近い関連記事を出すようにしました。一本読んでいると、芋づる式に「そういえばこれも書いたな」という記事が見つかる。忘れている記事が多いぶん、これが地味に効きます。あわせて、各記事に元のnote URLを表示して、「URLコピー」と「noteで開く」のボタンを置きました。書庫で見つけた記事のURLを、ワンクリックでコピーして執筆中の本文に貼れる。最初に欲しかった動線が、ようやくここでつながりました。

ちなみに、そんな高度な実装では無いので、的外れなものが表示されることもあります。
検索も、本文を全文対象にしました。以前は記事の冒頭しか検索できなかったのですが、これで後半にだけ出てくる単語でも引っかかります。スペース区切りでのAND検索や、タグをクリックしての絞り込みもできます。
技術的な中身はあえて深追いしませんが(HTMLをダウンロードしてお好きなAIに聞いてください)、フォルダを一度選べば次回からはワンクリックで開けるようにもなりました。この部分はブラウザのFile System Access APIという仕組みに乗っているので、Chromeか Edgeでの利用を推奨します(Safariでも、フォルダを選び直す形でなら読めます)。

また、前版と違って画像も表示できます。

まあ、「公開できない」というタイトルの伏線は回収されましたね(してもいいけどね)。
4. 今回はClaude Coworkで作った
作り方も前回から変えました。前はclaude.aiでチャットしながらコードを書いてもらう、いわゆるバイブコーディングでした。今回はClaude Coworkを使い、書庫のフォルダごと渡して作業してもらっています。
きっかけは半分くらい都合で、ちょうどCoworkの使用量の増量キャンペーンをやっていたので乗っかった、というのが正直なところです(関連記事)。ただ、使ってみて良かったのは、ローカルの実物のファイル構成を見ながら作業させられる点でした。ブラウザ版だと、基本的にこちらが渡したものしか相手にできません。Coworkは設定次第で、手元のPCのフォルダの中身や構成そのものを確認しながら進められます。今回でいえば、「サブフォルダにXMLが入っていて、さらにその中にassetsがある」という実際のレイアウトを見せたうえで、それで動くように直してもらえたのは大きかった。出力をコピペで運ぶのではなく、実物を相手にできる。扱える対象がコード片からフォルダまるごとに広がった感覚です。
とはいえ正直に言えば、今回の規模ならCoworkでなければ無理だった、というほどではありません。ブラウザ版でも、こちらが構成を丁寧に説明すれば作れたはずです。実際、前回それで作っていましたし。それでも実物をそのまま見せられる安心感は確かにあって、ファイルやフォルダの構造が絡む工作では、この差はもっと効いてくる気がしています。
まとめ:理想は「バックアップ → ポンで可視化」
自分の理想は、定期的にnoteのバックアップを取って、その中身をポンと可視化する、ただそれだけです。新しいツールを覚える必要も、移行作業も、日々のメンテもいらない。今回のアップデートで、その理想にだいぶ近づきました。
この先のアイデアもありますが、ひとまず「執筆中に過去記事を探して引用する」という当初の要求は、これで十分に満たせました。欲が出たら、またアップデートして続きを書こうと思います。HTMLも一緒に置いておくので、自分のnoteを手元の書庫にしたい人は使ってみてください。
