映画 Warfare 『ウォーフェア 戦地最前線』 (26/1/18 鑑賞)

湾岸戦争当時、特殊部隊の軍人がイラクの一般人の家に勝手に乗り込んで行って占拠し我が物顔で壁を破壊したりしている様を眺めながら、勝手に他人の国に乗り込んで行ってその国の石油を巻き上げたりしていた国があったよなぁ、とか思っていたのだが、よく考えたらやっているのは同じ国だった……。
そんな意味でも本作は「善良なイラク人一家の悲劇の物語」だと言えよう。
鑑賞中には、あたかもカッコイイことかのように軍拡を支持する連中は、本作のような極限状態の悲劇が軍人のみならず一般人にも起きる様から(特に本作は作り話ではなく、当事者たちの記憶の再現ということなので)少しは学べよ、と思っていたのだが、エンドロールで小隊のメンバーが当時の仲間たちと再会して嬉しそうにしている様子を見せられ、結局、コイツらには何の反省もないんだな、と思い知らされた。だから、あの国は同じことを何度でも繰り返し続けているのだろう。
なお、本作を観て『ハート・ロッカー』(2009)に言及する映画評をいくつか目にしたが、内容というより観客がその場に参加しているかのような没入感を与えるという映画的視点では、同じキャサリーン・ビグロー監督の『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)の方がむしろ想起されされた。
あらすじ
2006年、イラク。監督を務めたメンドーサが所属していたアメリカ特殊部隊の小隊8名は、危険地帯ラマディで、アルカイダ幹部の監視と狙撃の任務についていた。ところが事態を察知した敵兵から先制攻撃を受け、全面衝突が始まる。反乱勢力に完全包囲され、負傷者は続出。救助を要請するが、さらなる攻撃を受け現場は地獄と化す。本部との通信を閉ざした通信兵・メンドーサ、指揮官のエリックは部隊への指示を完全に放棄し、皆から信頼される狙撃手のエリオット(愛称:ブージャー・ブー(鼻くそブーの意))は爆撃により意識を失ってしまう。痛みに耐えきれず叫び声を上げる者、鎮痛剤のモルヒネを打ち間違える者、持ち場を守らずパニックに陥る者。彼らは逃げ場のない、轟音鳴り響くウォーフェア(戦闘)から、いかにして脱出するのか。
【公式サイト】
https://a24jp.com/films/warfare/
