紀行 その46足利義晴が仮幕府を置き、信長が再建した観音寺城山麓の桑実寺・安土城の女房衆が信長の留守に参詣したら😈の巻
タモ氏が週末に丹波の山城に登城した話を職場ですると、
K川さんは身振りを混じえて
「そのお城には建物??は有りますか」
との質問。
タモ氏は
「たいがい建物は無いけど、当時を空想して楽しむ」と答えた。
彼女はお寺や神社には興味があるが、建造物無き城跡には興味が無さそうだ。
そういえばお城ブームとは言うものの、有名な山城以外では1度も城ガール達にお目にかかったことがない。お城オールドボーイやガールばかりだ。
なかには山頂でちょっとした情報の見返りに飴ちゃんをくれたオジサンや、他の眺望の良い山城を教えてくれたオバサンもいる。
しかし結構な山道なのにサンダルを履いた若者や、買い物カバンを持って登城する主婦風のオバサンもいたので、やはりお城ブームなのか?と納得するタモ氏であった。
タモ氏が近江の六角氏の拠点城郭であった観音寺城に登城したルートは、安土駅から石寺楽市会館経由で観音正寺へ登り、本丸に行くルートであった。
観音正寺は城の拡張期に移転していたが、今は現在の位置に戻っている。寺のある場所も曲輪として利用されただけに立派な石垣は偉容を誇っている。

本丸まで行くと、下山ルートを訪ねるオバサンがいた。タモ氏も初めてだったが、桑実寺から下山する旨答えた。但し境内の通行には料金が掛かる旨事前の情報もお伝えした。オバサンは少し早く下山したが、ずいぶん速足のためか後ろ姿を見失った。タモ氏も下ると桑実寺の甍が見えて来た。

桑実寺の創建は白鳳6年(678)年、天智天皇の勅願寺院と伝わっている。長い歴史の中で、足利義晴が桑実寺の宿坊のひとつに室町幕府の仮幕府を3年間置いていた時期がある。
そして義晴の婚礼が3日間にわたって仮幕府で行われた天文3年(1534)に、織田信長が尾張に誕生した。この義晴の次男が室町幕府の最後の将軍義昭である。
義昭を将軍に担いだのが信長だが、槇島の戦いによって最後の将軍としたのも信長であった。信長が誕生していなければ、将軍義昭が誕生しなかった。
信長は観音寺城の六角氏も敗走させた。そして信長は荒廃していた桑実寺を再建したとのこと。
信長公記には桑実寺にまつわる話がある。信長が琵琶湖の竹生島に出掛けて留守の時に、泊まりだと思った女房衆が安土城から桑実寺に参詣に行ったが、思いのほか信長は日帰りで帰った。これが信長の怒りに触れ、庇った僧と共に成敗されたとのこと。
また苛烈な信長の性格が出た?しかし僧のなかにはイケメンもいて、なかには女房衆と恋仲も⋯ そういえば旦那の仕事が早く終わって、帰宅したため浮気がばれる芸能人妻のニュースもあったか⋯
今回の空想はこれでおしまいですが、K川さん山城登城も楽しいでしょう?
完
