書棚の一冊 18冊目
さて、今週ご紹介する写真集はこちら。

土田ヒロミさんの「俗神:増補改訂版」です。
自分の写真のテーマが八百万の神の世界だったりするので、須田さんの風姿花伝と共に土田さんの俗神はマストの写真集でした。
旧版の写真集は買えなかったので、冬青から発売されたこの写真集を買い求めた次第です。
本音と建前で例えられる日本人論を紐解くにあたり、滲み出す欲に素直な、所謂「俗」な人々を「神々」として捉え、(無礼講で開放的な)ハレの場を日本各地に求めて撮影されている写真、と僕は解釈しております。
若い人からすると1968年~1975年に撮影されていた写真なので、時代考証的な記録写真と捉えられてしまうかもしれません。
しかし、写っている人々の表情を見続けていると「人の姿をした何か」に見えてくる、そんな摩訶不思議でちょっと不気味にも見えてきます。
この増補改訂版自体が2004年の発刊なので、今から20年前。
この20年でも世の中の価値観はえらい変わっていきました。
肖像権なども含めて同様の写真を撮って発表することも難しくなってきました。
烏滸がましい話ではありますが、僕が自分の撮影するテーマとしても、日本人のDNAに刻まれている欲望のようなものを、撮り残していきたいなと感じた次第です。
っていうか土田さんがXを始められたので、もしこの駄文が読まれるとしたら恥ずかしいことこの上ないです…。
もし読まれていたらアピールしとこ。
尊敬してます!
毎度おなじみ、shashashaのリンクを貼っておきます。
https://www.shashasha.co/jp/book/zokushin
