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2026年5月〜7月歴史関連の新刊まとめ

直近に発売される歴史関連の新刊をまとめていきます。
個人的に定期的に各出版社のサイトの新刊をチェックしているのですが、それを整理して公開しようと思います。全部引っこ抜くのはnotebook LMのほうが得意そうですが、ちゃんと概要を見て「自分が面白そうと思うか」はやっぱり出版社のサイトを見てみないとだと思っております。

最初は新書・選書・文庫、次いで中程度(2000円〜3000円代)の価格の書籍、最後に高額(3000円以上)の専門書という並びになっています。
こちらの記事をブックマークなりメモなりしていただき書店を巡るとか、そのまま直リンクから購入いただくでもよいです。
個人的には前者の使い方をしています。
それではいきます。


1. 『「アメリカの戦争」と世界危機』

2026/06/19
三牧聖子 著
岩波新書
1,056円

なぜ「戦争」が起きたのか。世界はどう変わったのか。12人の専門家が積み重なる惨禍を直視し、危機の実像に迫る。

2. 『チベット仏教』

2026/06/19
吉水千鶴子 著
岩波新書
1,166円

密教の実践体系、論理的思考、慈悲の精神――今も輝きつづけるチベット仏教の心髄を、教義論争と社会の諸相に探り、解き明かす。

3. 『沖縄を語りつぐ ある家族の歴史』

2026/06/19
川平朝清, ジョン・カビラ 著
岩波新書
1,034円

台湾に生まれ、戦後沖縄を生きた父の半生を息子がインタビューした貴重な記録。明治維新から今へとつながる沖縄と川平家の物語。

4. 『サバイバル春秋戦国時代』

2026/05/07
川合章子 著
ちくま新書
1,012円

周の東遷(紀元前七七〇年)から秦の始皇帝が全土を統一(紀元前二二一年)するまでの五五〇年間が春秋戦国時代です。権威を失った周の王に代わって、覇者が会盟を牛耳った春秋時代。秦、楚、斉、燕、趙、魏、韓が死力を尽くして争った弱肉強食の戦国時代。熾烈な戦乱の世に新しい権威のあり方を説き、生存のための戦略を授けた諸子百家。春秋戦国時代のエピソードには日本人になじみ深い故事成語の由来もいっぱい。血で血を洗う古代中国へご案内します。

5. 『フォークランド戦争』

2026/06/08
北川敬三 著
ちくま新書
1,155円

台湾有事の際の参考とすべき総合的近代戦といわれる英国・アルゼンチン間の戦争。第二次大戦後初の陸・海・空が相互に連関した本格的戦闘の実態を徹底検証する。

6. 『刑吏の社会史 改版』

2026/6/22
阿部謹也 著
中公新書
1,056円

かつて社会にとって最も神聖な儀式であった処刑は、一二~一三世紀を境に、「名誉をもたない」刑吏の仕事に変わっていった。職業としての刑吏が出現し、彼らは民衆から蔑視され、日常生活でも厳しい差別をうけた。都市の成立とツンフトの結成、それにともなう新しい人間関係の展開、その中で刑罰観はどう変化したのか――。ドイツ史学の泰斗が、庶民生活の実態を明らかにし、西洋中世における民衆意識の深層に迫る。

7. 『物語 インドの歴史』

2026/6/22
堀本武功 著
中公新書
1,100円

紀元前2600年のインダス文明を起源とするインド。社会、文化の礎が築かれたのはヴェーダ時代からグプタ朝の間だった。中世にはイスラーム勢力が入り、多数の王朝が乱立し分裂する。16世紀から300年にわたり支配したのはムガル帝国だった。イギリス統治期を経て、ついに1947年に独立。20世紀末からの成長は目覚ましく、世界に存在感を示す。本書は「21世紀の超大国」の、5000年に及ぶ長く複雑な軌跡を描く。

8. 『維摩経とは何か』

2026/5/22
植木雅俊 著
中公新書
1,256円

『維摩経』は一世紀末に著された初期大乗仏典である。釈尊の入滅から約五百年後、仏教界が保守化、権威主義化した。その反省から生まれたのが大乗仏教運動であり『維摩経』である。聖徳太子が注釈書を記すなど日本でも重視されてきた。本書は二〇世紀末に発見されたサンスクリット写本を著者自ら翻訳・精読。仏典に書かれた戯曲的な記述の意味、在家主義、男女平等について、空・不二・中道の思想などを平易に解説する。

9. 『イラン戦争 アメリカ・イスラエルの策略』

2026/05
宮田 律 著
平凡社新書 1106
1,100円

イランの最高指導者ハメネイ師が殺害されるなど、2026年2月末に開始されたアメリカ・イスラエルによるイラン攻撃は、国際法を無視したものであり、現在も対立・混乱が続いている。
この両国に対して、日本はいかに対処するべきなのか。世界中を混乱に陥れているトランプとネタニヤフは、はたして何を求めているのだろうか。
「イラン戦争」の背景にある相互不信の歴史のほか、宗教イデオロギー、政治・社会構造を掘り下げる1冊。

10. 『キリスト教13の不思議』

2026/06/11
竹下節子 著
講談社学術文庫
1,540円

一神教・二元論・三位一体・七つの大罪・十戒と十字架・一万一千人の処女殉教者・一三日の金曜日……
キリスト教の秘密は「数」にあり!
キリスト教の成り立ちから、信仰の普遍性と特殊性、そしてキリスト教徒のメンタリティまで、1~13の数字にちなんだテーマを通して複雑かつ多面的な宗教の核心に迫る、意匠を凝らした唯一無二の入門書!

11. 『仏教の歴史』

2026/06/11
平川彰 著
講談社学術文庫
1,430円

およそ2500年前にインドで生まれ、アジア各地に伝播してさまざまな発展を遂げた世界宗教、仏教。インドで誕生した仏教が、中国を経て日本に伝わり近代に至るその軌跡を、仏教学の泰斗がコンパクトに通観する。
原始仏教の誕生から、仏滅後に部派仏教に分かれ、そこから大乗仏教、さらに密教が出現するインド仏教史。

12. 『日本のタワー』

2026/05/14
橋爪紳也 著
講談社学術文庫
1,210円

浅草十二階・大阪城天守閣・東京タワー・通天閣・太陽の塔・六本木ヒルズ森タワー・東京スカイツリー……
塔(タワー)には進歩と郷愁の物語がある――
多数の貴重図版とともに辿る、日本人の心の建築史!

13. 『ジャイナ教』

2026/05/14
渡辺研二 著
講談社学術文庫
1,430円

不殺生・非暴力の徹底と無所有を中心的な教義とし、あらゆる存在に生命を認め、その生命を何より尊重するという希有な宗教、ジャイナ教について、その知られざる歴史、教義、戒律、白衣派と空衣派という二大分派の違い、そして出家者と在家信者の実践をわかりやすくまとめた。

14. 『ハンムラビ法典』

2026/05/14
中田一郎 著
講談社学術文庫
1,650円

「目には目を、歯には歯を」という同害報復の規定でも知られるこの貴重な記録を全訳するとともに、読解を助ける訳注はもちろんのこと、各条文についての詳細な「注解」、時代背景の説明を含む懇切な「訳者解説」をも併載した、碩学による偉大な訳業である。単行本として刊行された旧版を全面的に改訂し、初めての文庫版として生まれ変わった本訳書は、不滅の輝きを放ち続けるだろう。

15. 『ホメロスの世界』

2026/06/11
藤縄謙三 著
講談社学術文庫
1,430円

トロイア戦争における総大将アガメムノンと戦士アキレウスの「喧嘩」を発端とする50日間のドラマ『イリアス』。トロイア戦争に勝利し、故郷に凱旋するオデュッセウスの漂泊と冒険を描く『オデュッセイア』。神々と人間が入り乱れる物語の読みどころと、反映された史実、古代人の人間観が、この1冊で初めてわかる。1965年の初刊以来、半世紀にわたって読み継がれる定番解説書。

16. 『火の精神分析』

2026/06/09
ガストン・バシュラール著, 前田耕作 訳
平凡社ライブラリー
1,980円

火はなぜ人を魅了し、脅かし、夢見させるのか――。
プロメテウス・コンプレックスから炉端の夢想、性化された火、燃える水まで、神話、文学、夢想、宗教、科学史を自在に横断しながら、〈火〉に託された欲望と禁忌、人間の無意識と想像力の根源を照らし出す。
四大元素から詩的想像力を論じた哲学者の歩みは、ここに始まる。
バシュラールの代表作、待望の復刊。

17. 『改訂版 ドゥルーズを「活用」する!』

2026/06/09
澤野 雅樹 著
平凡社ライブラリー
1,760円

哲学は世界に彩りをもたらし、生を変化させることができるのか。
「此性」、「差異」、「襞」、「器官なき身体」をはじめとする難解で知られるドゥルーズの概念を、ラーメンから宇宙までさまざまな具体例とともに「使う」ことで読みとく入門書。

18. 『《世界史リブレット人》085.イブン・アブドゥルワッハーブ』

2026/5/29
保坂修司 著
山川出版
1,100円

現代のイスラーム社会に多大な影響を与えたワッハーブ派の創始者  偉大な宗教改革者かテロのイデオローグか? 知られざる現代イスラーム思想の源流にせまる

19. 『ナチスに抗した若者たち』

2026/06/15
岡典子 著
筑摩選書
1,980円

ナチス体制下で反ナチ活動をしていた、ごく普通の若者たち。発覚すれば死が待つ活動へと彼らを駆り立てたものは何か。ナチス期の無名の市民の生き方を描く。

20. 『国民防空──日本的危機対応の失敗と教訓』

2026/06/15
吉川仁 著
筑摩選書
2,310円

国民が主体的に参加する国民防空の考え方は、関東大震災を機に全国に急速に浸透した。戦時の国民統制の側面から危機管理に残した教訓までを総合的に考察する。

21. 『アーリア思想史』

2026/05/14
青木健 著
講談社選書メチエ
2,420円

「西洋哲学史」「インド思想史」「中国思想史」……これらを題した書物は無数にあるのに、なぜ西アジアや中央アジアを冠する思想史はなぜ存在してこなかったのか?

22. 『奴隷制・奴隷貿易を知るための66章』

2026/06/15
清水和裕, 貴堂嘉之, 鈴木英明 編著
明石書店
2,640円

人類史の負の遺産「奴隷制」を、古代から現代、大西洋から日本まで多角的に照射する。気鋭の研究者たちが、強制労働や人身売買の構造をさまざまな視点から徹底解説。自由を奪われた人々の抵抗と記憶を辿り、現代に潜む差別の根源を問い直す、本質に迫るための必読入門書。

23. 『東南アジアを知るための50章【第2版】』

2026/05/30
東京外国語大学東南アジア地域ユニット 編著
明石書店
2,640円

東南アジアをより広い視点で学ぶために、地理歴史、政治経済、国際関係、環境と暮らし、宗教・社会、文学・文化、言語、文化遺産、対日関係、人物に分けて基礎的情報を解説し、改訂版にあたっては、特に現代の政治的情勢や社会・文化の項目を大幅にアップデートした。これ1冊で東南アジアがわかる最適の入門書!

24. 『水の世界史』

2026/06/01
ジュリオ・ボカレッティ 著, 今西康子 訳
白揚社
3,520円

人類の歴史とは、水の脅威とその利権をめぐる対立にいかに向き合ってきたかの積み重ねである。その過程で、経済システム、政治体制、国際ルールといった社会のあらゆる仕組みが作られていった。
メソポタミアの最初の国家、古代ローマの高度な水管理システム、水利争いから生まれた中世ヨーロッパの法と経済、ダムや発電所への投資で発展した近代アメリカ、中東での水をめぐる紛争とその帰結――
文明誕生から21世紀まで、水と人類の一万年史をたどり、今を読み解くための視座を提示する。

25. 『ルネサンス女性になる方法』

2026/07/02
ジル・バーク 著, 竹田円 訳
白揚社
3,520円

金色の髪に白い肌、薔薇色の頬と唇――ボッティチェッリやティツィアーノの絵画には、美しいルネサンスの貴婦人が描かれている。美女たちはその華麗な容姿をどのようにつくりあげていたのだろう?
エディンバラ大学教授が、当時の美容の秘伝書やハウツー本、女性たちが記した手紙や詩、小説など、これまで取り上げられることのなかった文献を調べ上げ、女性たちがどのように自分を磨き、男性社会の中を生き抜いていたかを明らかにしていく。
秘伝の美肌術、過酷な痩身、化粧品調合といったリアルな美容生活、女性たちが直面した美の規範や家父長主義社会の実態、美を武器にしてのしあがった芸術家や高級娼婦の素顔、化粧品に使われるヒ素を使って夫を毒殺した妻、魔女と糾弾された女性……「美容」という切り口から女性を描き出す、これまで語られたことのないもう一つのルネサンス史。

26. 『東洋史学の戦争責任』

2026/07/29
久保亨 著
山川出版
3,300円

戦後のアジア史研究が戦時の到達から出発したことを明らかにし、それが忘却されてきたことがもたらした歪みや問題を問い直す。

27. 『歴史学の手引き』

2026/07/02
長谷川まゆ帆 著
東京大学出版会
3,520円

長年にわたる研究・教育の現場で向き合ってきた歴史学の方法論を体系的にまとめた必読の書。史料をいかに解釈し、研究史をとらえ、論文にどう叙述するかを解説し、歴史学の本質を示す。今後の歴史学を模索する学生、教員に欠かせない、実践的な歴史学入門書。

28. 『著作権全史 古代ギリシアからAI時代まで』

2026/6
デイヴィッド・ベロス, アレクサンドル・モンタギュー著, 小佐田愛子 訳
作品社
3,200円

「想像力」はいかに「資産」となったのか?
それは「誰のもの」なのか?
私たちの生活を取り囲み、巨大マネーマシンとなった「著作権」。
その基礎となる、「アイデア」を「所有する」という考えは、いかに生まれたのか?
文化と法制度の、これまでになかったユニークなグローバル史。

29. 『人と土地 台湾 1974-1986』

2026/07/08
阮義忠 著, 栖来ひかり 訳
みすず書房
3,960円

〈あのころはガイドブックなど一切なく、ただ1冊の「台湾省バス料金表」を頼りに、島じゅういたるところを旅した。わたしはもっぱら終点を目指して探検に行った。終点はたいてい辺鄙な場所にあり、いまだ外からの文明の干渉を受けていない可能性が高いからだ。農業社会は数百年かけて少しずつ変化するものだが、工業化や商業化の歩みは劇的である。都市化の手が伸びる前に、自分と関わる縁を訪ねに急ぎ向かわねば。〉
1974–1986年、戒厳令下の時代に各地を旅し、台湾の原風景のなかに多様なエスニシティをもつ人々が生活する様を記録した阮義忠の代表作「人と土地」シリーズ。〈成長〉〈労働〉〈信仰〉〈帰郷〉の4章で構成される85点の写真に、後年著されたエッセイを付す。
人が生きるとはいかなることか。創作を通じた自身との対話が凝縮した1冊。

30. 『国家形成の政治外交史』

2026/05/27
五百旗頭薫 編
東京大学出版会
7,480円

アメリカ合衆国と国際金融が機能低下に陥った現在の世界の混迷を前に、日本の近現代の経験が示唆するところに着目し、19世紀後半の国際社会への本格的参入と20世紀半ばの国際社会への復帰という二つの時期を中心に、戦前から戦後に掛けての政治史を骨太に描く。

31. 『帝国日本の経営史』

2026/06/15
沢井実 著
名古屋大学出版会
6,930円

総力戦体制下の外地で急激に進んだ重化学工業化。内地からの投資は加速し、現地の経営・技術・労働のあり方は大きく変貌した。大小・内外の主体が形づくる戦時経済の到達点=戦後東アジアの起点を現場の目線から捉え、「遺産」とともに課題を残した経済環境の再編を包括的に描き出す。十分に解明されてこなかった領域に真正面から挑んだ力作。

32. 『アジア海域世界の港市』

2026/06/23
布野修司・趙冲 編
京都大学出版会
8,800円

世界史を駆動した海域世界、その結節点にあって人・物・情報が交換され交換の担い手が居住する港市。人が多様な環境に適応し柔軟なネットワークを作り発展させてきた力と知恵は、それぞれの港市の空間構成の特徴の中に刻まれている。その多様な都市像を時間と空間それぞれの軸で分析・類型化し、歴史のダイナミズムの全体像を示そうとするのが本書である。「トランプのディール」の時代に抗し、抗争・対立を調整し制御するシステムを創造するヒントがここにある。

まとめ

世界史が中心ですが、それ以外にも社会学や哲学、宗教学など私が「これは面白そう」と思ったものをピックアップしています。
中にはすでに買ったものもあって、
6. 『刑吏の社会史 改版』(中公新書)
これはめっちゃ面白いです。超おすすめ。

あと個人的に買おうと思っているのはこちらです。
5. 『フォークランド戦争』
11. 『仏教の歴史』
13. 『ジャイナ教』
新書に良いタイトルが多いと嬉しくなりますね。

それではまた9月ごろにまとめようと思います。

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