若い世代を味方につけるための「ジェネレーションギャップを埋める方程式」 ~課題解決のアイデア発想法~
この度、一般社団法人「PPeCC(ピーペック)」は、高校生を対象としたPPIコンテストを開催することになりました。

みんなでつくろう、
これからの医療プロジェクト
未来キャンバス
『知る×描く』で社会とつながる
〜高校生の気づきが、医療を変える〜
【募集要項はコチラ】
みなさんの参加をお待ちしております。
ピーペック(PPeCC)は、「病気があっても大丈夫と言える社会」をつくることを目指す団体です。難病やがんの病気当事者、家族、研究者らが立ち上げ、病気の有無にかかわらず一人ひとりが自分らしく生きられる社会づくりに取り組んでいます。医療分野での患者・市民参画(PPI)から、企業の働き方や両立支援、ウェルビーイングの推進など、病気の患者である当事者の経験や声を社会の価値に変えることを理念としております。
僕も「協働ガイドブック」のプロジェクトメンバーとして参加しています。ピーペックのみなさんには、去年1年を通し「みんつくゼミナール」「一緒にいただきますプロジェクト」などのイベントを通して大変お世話になりました。また、がんや難病など疾患の垣根を越えて当事者が医療施策を話し合う「第一回日本患者会議」など他団体のイベントに出席できる機会を与えてもらって、本当に感謝しております。
今回の「未来キャンバス」は、去年から構想を温めてきた企画です。立ち上げの際には、プロジェクトメンバーもみんなでいろいろなアイデアを出しました。僕もピーペックに参加してすぐだったのですが、生意気にもズカズカと意見を言ってしまいました。
少子高齢化の社会で若い世代の人材獲得は、中小企業でも、患者団体でも喫緊の課題となっています。その中で、「入口戦略」の重要性を話させてもらいました。社会が「完璧な人材」を求めすぎるのではないか。有能な人材は、1人前になるまでに「努力」も「コスト」もかけてきているので、優秀な若手ほど大企業や人気企業に入りたがります。給与・ブランド・教育体制などの差があるため、中小企業や患者団体などは、「来てほしい人ほど来ない」のが現実です。そこで、優秀な人材が成長するための「努力・コスト」面で、若い世代に協力をしてメリットを享受していけば人材獲得につながるのではないかと話しました。例えば、今の若者はTVを見ない。TV局が視聴率にならないからと採算だけで子ども向けのTV番組を切り捨て、制作しなくなった。アニメにしても、大人向けの深夜コンテンツばかり。そもそも、若者が見るTV番組がない。若者が最初に接するメディアが「YouTube」になるのは当然です。若い人たちは、コンテンツが豊富で知育番組から音楽、お笑いまですべてを満たしてくれる子どもの頃から慣れ親しんだYouTubeで充分。ずっとネット配信を使っていくでしょう。1度奪われた市場はなかなか奪い返せない。
また、百貨店の苦境も同じです。扱っているものは年配向けのすこし質の良い婦人服ばかりです。市場規模の半分である男性市場を切り捨てた挙げ句、若い女性が買えるような価格帯のオシャレなデザインの洋服、化粧品は扱っていない。若い女性が憧れるようなおしゃれな洋服はラグジュアリーブランドや路面専門店、気軽に買える化粧品は韓流コスメと消費行動が移り変わっています。そもそも百貨店に屋上遊園やおもちゃ売り場がなくなって久しい。今の若者は子どもの頃から百貨店の敷居をまたぐという文化や楽しい思い出すらありません。働き方の変化で、専業主婦も少なくなっていますから、営業時間も働く女性の活動時間とはマッチしていない。インバウンドの外国人客に頼るしか生存戦略がなくなっています。
そして、任天堂とソニーのゲームの販売戦略の違いも説明しました。かつて任天堂のゲームは小中学生には人気だったんですが、高校・大学生になるとソニーのゲームのほうが人気で市場をソニーに奪われていました。ですが、任天堂はゲーム開発会社の買収、系列企業の開発強化、他社への既存IPの開発委託などで、高校・大学生にも人気になるようなゲームIPを獲得し、ニンテンドースイッチにおいて市場を完全に奪い返しました。
これらのことから、「PPI(患者市民参画)」もできるだけ早い段階で若者に触れてもらい、自分たちにとってメリットがあるものだと実感してもらうことが最良なのではないかとアイデアを出させてもらいました。さらに、今の10代・20代の若者は日本の人口構成比において「マイノリティ」です。きっと、他の世代より病気の患者・障害者のような人たちとも「マイノリティ」としての共通項が多いため、シナジーや理解は得られやすいんじゃないかと考えました。
日本の社会構造全体の問題ですが、みんな、出来上がった「穂」を刈ろうとするのだけれど、誰も「種」をまくことはしない。人を育てない。だから、どうしても少ない「穂」の奪い合いになる。PPI(患者市民参画)の活動をシュリンク(縮小)させないために、若い人たちにPPIを知ってもらった方がいいのではないか。
もう昔のことなので、正確ではないのかも知れませんが、ざっとこんな話をしたのを覚えています。もし僕のアイデアがピーペックの今回のプロジェクトに反映されていたら、すごく嬉しいです。
そこで、今回は。
僕がプロジェクトのアイデア出しにも利用した「若い世代を理解するためのメソッド」を紹介します。
メニューは次の通り。
日本では若い世代の人口そのものが少なくなり、企業でも患者団体でも「若手の確保」が大きな課題になりつつあります。長いスパンで大切な活動を続けていくためには、どうして’’世代のバトン継承’’が必要です。そのためには、若い人が組織に関わりやすい環境をつくれるかどうかが、活動の持続性を左右するものとなります。
若い世代が組織に
参加するメリットは、
下記の通り。
・先駆的な視点やアイデアが生まれる
・SNSやトレンドの
デジタル発信力が強くなる
・新たな人脈が広がる
どれも組織を活性化し、経営基盤をより強固にするものです。若者を単なる’’労働力’’としてではなく、一緒に未来をつくる仲間として迎え入れること。それが、企業にとっても、患者団体にとっても、これからの時代に必要な姿勢なのです。
だからこそ、相互理解のため。
ジャネレーションギャップが起こる背景・齟齬を防ぐ方法・コミュニケーション術を順に解説していきます。
Here We Go!

形式知と暗黙知
学生から社会人になると、慣れるまでに多くの人が戸惑いを感じるのではないでしょうか?
例えば、仕事の指示があいまいで、どこまでやればいいかわからない。業務の完成度よりも人間関係の「根回し」が重視される。会議で意見を求められて何も言えず固まる。報告のタイミングがわからずに怒られる。
その正体は、形式知(言葉で説明できる知識)から暗黙知(言葉にしづらい経験知)への変化にあります。
形式知とは。
言葉や文章で整理できる知識のことです。教科書に書ける、マニュアル化できる、誰が学んでも同じ内容になるといった特徴があります。学生生活で扱う知識の多くは形式知で、公式、定義、手順、レポートの書き方などがその代表例です。形式知は再現性が高く、学習や教育に向いていますが、実際の仕事では形式知だけでは対応できない場面も多くあります。
暗黙知とは。
言葉で説明することが難しい’’経験に基づく知恵’’のことです。仕事の段取り、空気の読み取り、相手の意図を察する力、状況に応じた判断など、言語化しにくい感覚的な知識が含まれます。学生生活では暗黙知の比重は小さく、社会に出て初めてその重要性に気づく。暗黙知はマニュアル化しづらいため、経験を通じて少しずつ身につくのが特徴です。また、暗黙知が共有されにくい職場では、特に新人や障害のある人が戸惑いやすくなります。
若者が戸惑いを覚える原因は、学生生活と社会人生活で「形式知→暗黙知」に評価軸がガラリと変わることにあります。学生生活は、形式知が中心です。授業、テスト、レポート…すべて「説明できる知識」をどれだけ理解したか、点数で評価されます。「正解がある」。しかし、暗黙知は、状況によって判断が変わる、‘’言われていないけど察してほしい‘’が存在する、論理より物事の順序や人間関係が成果より重視されることがある。「正解がない」。しかも、学校では教えてくれない。若者が抱えるこの戸惑いは、能力不足などではなく、形式知中心の世界から暗黙知中心の世界へ移行する’’環境の変化’’によって生まれる戸惑いです。わかりやすく言えば、「空気を読む」ことが求められる。社会に出ると、言語化しにくい経験や感覚が求められるため、形式知と暗黙知のバランスが上手く取れないことがつまずきの原因となります。
そこで求められるのは、
「リアリティショック」を防ぐこと。
リアリティショックとは、学生から社会人になるときに、多くの人が感じる「現実と理想のギャップによる戸惑い」のことです。学生生活では、正解があり、ルールが明確で、努力が点数として返ってきます。しかし、社会に出ると、正解のない判断や暗黙のルール、曖昧な指示、人間関係の調整など、形式知では対応しきれない場面が一気に増える。思い描いていた社会人像と違うなんてことはよくある話です。この急激な環境変化が、期待と現実のずれを生み、心の負担となるのがリアリティショックであります。
そして。
リアリティショックには
次のような弊害があります。
・自己否定感が強まり、
「自分は向いていない」と思い込む
・過度なストレスによる体調不良
・コミュニケーションが萎縮し、
相談ができなくなる
・職場への不満が高まり、
早期離職につながる
・障害のある人の場合、
合理的配慮を言い出せなくなる
ですから、対策としては。
「形式知→暗黙知」の変化を
緩やかにすることが必要です。
・暗黙知を「言語化」して共有する
・「正解がない世界」に慣れる練習を行う
・「できない=能力のせい」と思わない
リアリティショックを防ぐことが、
世代間理解の第一歩です。
実は、形式知から暗黙知への変化は、障害者雇用から一般就労への意向にも役立つ知識です。障害者雇用は、一般的に業務内容がすべてマニュアルで管理されています。障害者は、仕事の裁量権がない場合がほとんどです。障害者雇用で障害者のキャリア形成をする上で、対策しなければならない事柄であります。業務のレベル上げだけを行って、そこで働く障害者の研修をやらない。対策を行わないことが労働者の混乱を招き、結果的に生産性の低下や離職につながるのです。

リバース・メンタリングの実践
『年長者が教え、若者が学ぶ』という一方通行のフローだけでは、情報のスピードが重要な現代では、非効率です。
そこで、世代間の理解のため、
オススメしたいのが。
「リバース・メンタリング」の導入です。
リバース・メンタリングとは。
ビジネスで若手社員がベテラン社員や管理職に対して’’教える側’’になる仕組みのことです。従来の「経験豊富な上司が若手を育てる」という一方向の関係とは逆で、世代を超えて学び合う’’双方向の成長’’を目的にした取り組みになります。日常生活でお互いに交わらない世代同士なので、お互いを理解する絶好のチャンスです。現代社会では、デジタル技術の進化、働き方の多様化、価値観の変化が非常に速く、年長者が若手から学ぶメリットが大きくなってきています。
具体的なメリットは下記の通り。
・ITスキルのギャップを埋められる
SNS、AI、最新アプリ、ネットマーケティングなど、若手が得意とする領域は多い。年長者が若手から学ぶことで、組織全体のデジタル対応力が上がります。
・世代間の価値観を理解できる
若手の「働き方の価値観」「キャリアパス」「会社への期待」を直接知ることで、マネジメントの質が大きく変わります。ハラスメント・離職防止やエンゲージメント向上にもつながるポイントです。
・組織の心理的安全性が高まる
上下関係を越えて対話することで、「意見を言いやすい」「相談しやすい」空気が生まれます。ラテラル思考の人間関係が形成されるため、斬新なアイデアも出やすくなります。これはイノベーションの土台にもなるものです。
・「学び直し」を促せる
研修よりも自然な形で、最新知識や新しい視点を取り入れられるため、管理職のアップデートにも効果的です。また、教える側も教えるためにより高い解像度での知識が必要となるため、コーチングの経験が身につくでしょう。世代が違うからこそ得られる新しい気付きも多く、人間力の向上にも役立ちます。
どれも行動・価値観・学びのアップデートを図るものです。
そして、
その導入方法としては。
「会議の後に10分間、全員が意見を述べる形のグループディスカッションを導入してみる」なんて効果的かもしれません。
ですが。
「日常のコミュニケーション」を変えることが、誰にでも実現可能で、最も低コスト・低負担な方法だと言えます。
毎日の若手との会話・コミュニケーションで、次のことに気を付けてみてください。
1.「質問の質」を変える
若い世代と話すときにまず意識したいのが、「質問の仕方」です。若者は、詰問されるような聞き方にとても敏感であります。質問をするときも、結果だけを問い詰めるような聞き方ではなく、相手の思考のプロセスを知ること。その答えの背景にある理由がわかるような質問を投げかけるといいでしょう。今の若者は、SNSや学校生活などで、常に評価される環境にいるため、相手の言葉のトーンに敏感になりやすいです。詰問されるような聞き方だと’’責められている’’ように聞こえてしまい、心を閉ざすきっかけになります。背景を聞く形にすると、コミュニケーションの齟齬が生じづらいです。
2.価値観を否定しない
若者の価値観は「正しい・間違い」で判断しない。まず「理解に努めること→その後に提案」の順番が鉄則です。若い世代の価値観は、上の世代から見ると「理解しづらい」「軽い」と感じられることがあるでしょう。しかし、その背景には、彼らが育ってきた社会環境があります。終身雇用が崩れ、SNSで常に比較され、変化が当たり前の世界で育った若者にとって、「安定」よりも「自分らしさ」や「成長」が優先されるのは自然なことです。例えば、若者がワークライフバランスを重視する事に対して、仕事の熱意が足りないと憤る中年以降の年長者は多いと思います。ですが、今の若者は、女性に家事・育児・介護を押し付けて飲みに出かけたり、ゴルフ遊びに興じていた世代とは違うのです。女性は当たり前に働いています。男性であっても、仕事をして、家事や育児もして、さらに休息の時間を作らなければいけません。年長者は、職場の人間関係より趣味を優先する個人主義と捉えがちですが、生きている時代の背景そのものが違うのです。だからこそ、若者の価値観に触れたときは、まず否定しないことが大切です。
3.フィードバックは
短く・的確に・すぐに
結論は先に言うこと。コミュニケーションの齟齬は、長い説明や抽象的なアドバイスで発生しやすい。SNSでショート動画が流行るのもこういった理由からでしょう。長い説明や抽象的なアドバイスは、どうしても頭に入りにくくなります。これは能力の問題ではなく、情報環境の問題です。余計な感情論は捨てる。効果的なのは、短く・的確に・すぐに伝えるフィードバックです。「この部分がとても良かったよ」「次はここを少し変えるともっと良くなるよ」とプラスのフィードバックをシンプルで明確な言葉で伝えるといいでしょう。「自分の貢献が見えること」が大切です。
4.ロールモデルを押しつけない
世代間でよく起きるすれ違いのひとつが、「自分の若い頃はね…」というアドバイスです。悪気はなくても、若者にとっては’’比較されている’’ように感じられ、心の距離が生まれてしまいます。内輪ノリを外に持ち出さない。タレントの高田純次さんが提唱した年寄りがしてはいけない3つの話「説教・自慢話・昔話」はその通り。若い世代は、上の世代の経験を否定しているわけではありません。ただ、社会構造も働き方も価値観も大きく変わった今、昔の成功モデルがそのまま通用しないことを理解しています。押しつけるのではなく、「選択肢として、そっと提示する」ことが有効です。若い世代が「自分のペースで関われる」「自分らしい役割を見つけられる」と感じられることが重要でしょう。
行動経済学の概念に「IKEA効果」というものがあります。消費者は、「自分で手作りしたものほど価値を高く感じる」という心理現象のことです。スウェーデンの家具メーカーIKEAで購入した家具は価格が安い分、自分で組み立てが必要になります。家具を組み立てると完成品により愛着が湧くように、手間や労力を注いだ分だけ、その成果を実際以上に良いものだと評価しやすくなる。世代間の理解も同じようなものではないかと思います。1つの仕事・目標に向かって、お互いに足りないものを補い合って創り上げるからこそ、お互いの立場の違いを理解できるようになるんではないでしょうか。

令和時代の「幸福論」
世代間理解に必要なことは、
「時代を知る」ことです。
価値観・社会情勢・文化・消費行動…。言語化できない領域を理解することで非言語レイヤーを共通化していくことがジェネレーションギャップを埋める重要な鍵になるのではないでしょうか。
時代の生存戦略も変わりました。
昭和は「国家」の時代。
戦争に始まり、戦後の復興から高度経済成長期を経て、国全体の経済力向上とインフラ整備が最優先された時代です。みんなが国家の下で1つにならないと生き残れませんでした。
平成は「企業」の時代。
バブル経済崩壊後の長期不況を乗り越えるため、グローバル競争や効率化、利益の最大化が企業に求められた時代です。どこかの企業の下に就職することで生計が営むことができました。
令和は「個人」の時代。
インターネット・SNSの普及や価値観の多様化により、組織や企業に依存せず、個人の能力や自分らしい生き方が尊重される時代です。「個人」でも情報発信ができ、自己実現ができるようになりました。
昭和の「国家」の価値観を令和の「個人」の価値観に持ち込んだところで、もうそれは通用するものではありません。世代間の対立を深めるだけです。若い世代の求めるニーズも、「幸せの形」も、変わっていくもの。だからこそ、言語でなく、肌感覚で今の時代を理解することは重要となります。
そのためには。
世代が違う人たちと
共通の「体験」が必要です。
スポーツでも、ファッションでも、音楽でも、映画でも、ゲームでも。なにか1つの共通項があると、お互いの時代の背景理解が進むものです。僕は去年、ウサギのような長い耳とギザギザの歯のブサかわいいキャラクターの「ラブブ」にめっちゃハマったんですよね。販売店であるPOP MARTに行っても、売り切れていて全然買えなくて。今年になったら、もうどうでもいいやって、すっかり飽きちゃったのですが。今はSNSなどで動画を展開している青いモフモフした人形の「パペットスンスン」にハマっています。ゆったりとしたマイペースな世界観が大好きで。個人にまでタイパ・コスパを求められる余裕のない現代社会だからこそ、これらのキャラクターは、若い世代に愛されるキャラクターなのかなと感じるところです。ある種の憧れじゃないかな。
流行歌にしてもそうです。僕が学生の頃は、1990年代後半~2000年代にかけてだったので、浜崎あゆみさんや宇多田ヒカルさんのような歌が流行っていました。女性アーティストのほうが繊細な歌詞が多くて好きでした。男性はオレンジレンジ、RIP SLYMEのように「ぱりぴ、いぇ~い、いぇ~い」みたいな歌が多かったんですよね。陰キャには合わなかった。でも、2020年代に入ってからは、米津玄師さん、オフィシャル髭男dism、キタニタツヤさん、Vaundy…、男性の方が柔らかくて繊細な歌詩が増えてきているんですよね。逆に女性は、ちゃんみなさんであったり、HANAみたいな世の中に挑戦していくようなスタイルのパフォーマンスだったり、キレキレの歌詞だったりします。流行歌1つを聴いてみても、男性の方が内面を大事にして丸くなってきて、女性のほうが社会進出をしてきてバリバリ働くぞって尖ってきてることが肌身でわかると思うんですよね。アイドルにしても、Snow Man、SixTONESみたいに欧米のアーティスト寄りのものから、イケメンでもちょっとネタ寄りで刺さるワードもりもりのM!LKまであって、幅が広くて選択肢が多いのも昔と違って、「多様な価値観」を実感できるものです。
僕が、最近のゲーム・音楽・ファッションなんかに触れてみて、現在の若い世代の傾向はおおまかにこの3つなのかなと思っています。
・合理性・効率性を重視する
・SNS中心の情報環境で育ったため、
自己肯定感が低く、
生きづらさを抱えやすい
・多様性を当たり前として受け止める
就業・恋愛・生活の現実感はすごくシビア。浪費や無駄を嫌って、費用や時間の効率性はすごく大事にしています。SNSで同じ価値観の人ともすぐにつながれるから、コミュニティも「自分で選び、作り変える」ことができる。だから、無理をしてまで既存のコミュニティに合わせない。変化が当たり前の世界で育った世代なので、多様性は認められます。ですが、周囲の目を気にするあまり、自分らしさを上手く表現できない。その葛藤を抱えているから、すこし自己肯定感も低いのかなってイメージしています。
一昔前の若者であれば、「お金を稼ぐこと」「温かい家庭を持つこと」が幸せだったのかもしれません。でも、今は「自分らしくあること」「自己実現を達成」することのほうが幸せになっているように思います。少子高齢化が問題になっていますが、’’恋愛する’’ことはあっても、’’結婚する’’ことに価値を見出せない若者もいるように感じます。例えば、「結婚」の意味合いも、都心のタワーマンションに住むため、安定的な暮らしをするため、戦略的な生存術として結婚する。この人のことが好きだからとか、一緒にいたいからという理由は「恋愛」だけで充分。今の若者は賢くなってきているんで、感情だけですぐに行動しない。「恋愛」と「結婚」を別のものだと捉えている人も少なくないように思います。
「幸せの形」も世代ごとに人それぞれなので、そういった背景を理解できれば、若い世代と分かり合えるきっかけになるではないかと考えます。

知ることがアイデアにつながる
ジェネレーションギャップは
年齢差ではなく、情報差で生まれる。
そして、その格差を埋めるための「アイデア」が必要です。
僕はアイデアを出すときに、ポリシーにしていることがあります。
それは、「三方良し」であること。
近江商人が大切にしてきた商いの考え方で、「自分のためになって・相手のためになって・社会のためになる」の三つがそろって初めて良いアイデアになるのかなと思っています。ですから、今回の「未来キャンバス」でのアイデア出しもその考えに基づいてます。
アイデアは、思いついた瞬間の「面白さ」だけでは本当の価値にならない。自分にとって意味があっても、相手が困れば続かないし、社会にとって負荷が大きければ長くは持たない。逆に、自分のためになり、相手のためになり、社会のためにもなるという三つがそろったアイデアは、どこか一つが欠けた案よりも圧倒的に強い。なぜなら、そのアイデアは「実行する理由」「受け入れられる理由」「続けられる理由」のすべてを同時に満たしているから。
僕は障害者雇用で働いたときに、雑務ばかりで自分の仕事が「形」になることはありませんでした。みんなで「0」から作った未来キャンバスの企画が、僕の人生ではじめて「形」になるプロジェクトです。だからこそ、絶対に成功させたいし、惜しみない協力していきたいと思っています。
未来キャンバスは、単なる’’PPIの知識の普及’’だけではなく、社会を変える力を持っていると信じています。参加者が病気の患者の「見えない困りごと」に気づけるようになり、家族・友人や仕事の同僚との関わり方に変化が生じる。生きづらさを抱えた人たちの学校や職場での孤立を防ぎ、誰もが安心して過ごせる環境づくりにつながる。さらに、PPIの理解のある若者が増えることで医療機関や医療研究者以外にもPPIの人脈が広がる。病気の患者だけでなく、社会全体の生きやすさを底上げする土台になる企画です。そして、僕は何より、参加してくれた学生さんがこれからの進学、就職活動で誇れるような実績にできたらいいなと考えております。難病の社労士は、社労士の世界では、お荷物で厄介で嫌われ者です。それでも、生き残っている知恵や経験はあると思うので、彼らの将来のキャリアに役立つようにライフハック術として伝えていけたらいいなと思っています。
もし、このブログを最後まで読んで下さった人がいるなら、ピーペックの「未来キャンバス」プロジェクトの応援をしていただけると嬉しいです。
今回もブログ記事を
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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