note創作大賞2025入選しました!(と、授賞式の様子)
先月中間選考が発表されたnote創作大賞2025
オールカテゴリ部門で『自分のパンツは自分で洗え~34歳恋愛小説家が全力で婚活した一年間~』がまさかの通過を果たしましたが、
選考対象の更新分では完結していないし、これ以上進むことはないだろうとのんびり過ごしていました。
こういった賞は往々にして早めに受賞連絡が来るはずだけど、毎日noteのメルマガしか届かないし、まあこれ以上進むことは以下略と思っていたある日。
『創作大賞入選受賞のご連絡メールをお送りしておりますがご覧いただけておりますでしょうか』
そんなメールが届き、「なんですと!?」と叫んだ夜。
どうやら最初の受賞連絡が迷惑メールに振り分けられていたようで、運営の方が再度ご連絡をくださったことで知ることができたのでした。
受賞連絡から一定期間経過してしまうと取り消しになるので、再度のご連絡がなかったらと思うとゾッとします……
と、いうわけで、
note創作大賞2025にて、『自分のパンツは自分で洗え~34歳恋愛小説家が全力で婚活した一年間~』がオールカテゴリ部門で入選をいただきました!
まさかの入選。だって、選考期間中は完結していなかったんですよ!
授賞式に出席の連絡をし、慌てて休みをもぎとり向かった東京。
悩んだのは授賞式での服装。婚活時代に着ていた女子アナ風ワンピースの出番ですが、やっぱりこういうときは和装で場を華やかにしたいと思うのです。
しかし、式典になると格やら柄と季節の調和やら難しくなってくるのが着物の世界。以前、とある文学賞の最終候補に残った際も和装で行ったのですが、あくまでも主賓は受賞者。本人より格が高くなりかねない紋のついた着物を着るわけにもいかず、アンティークの呉服屋さんに相談して紋無しの色無地を買った思い出があります。
今回もそれを引っ張り出してもいいのだけど、色無地よりもう少し華やかにしたい。お花見の時に着る緑色のは華やかだけど模様が秋じゃないかも……よく着る黒猫の袷なら季節を選ばないし可愛いし良いけど、パーティーなら華やかにしたいしと悩んでいたのが出発前夜。
そして思い出す。私、着物初心者の時に仕立てた正絹の着物があるんだった!
着付けを習った呉服屋さんで、あれやこれやと何もわからぬまま仕立てた着物。長襦袢と袷のセットで十ウン万円。10年以上たとう紙に包まれしつけ糸がついたままの高い勉強代になっていたものでした。
正絹ーーシルクの飛び柄小紋。仕立てたときは「友達の結婚式で着れるよ」と言われたけどその後別の呉服屋さんで「飛び柄小紋は結婚式で着れない」と言われ(いろんな説があるけど長くなるので割愛)いつになったら着れるのかと……今だ! 今これを着ないと一生着ない気がする!!
と、慌てて半襟を縫い付け着付け道具一式をリュックにつめたところ、フライト当日、機内持込制限の7kgをオーバーしてコートの中に羽織を着込みどうにか間に合わせたのでした。

さて、授賞式。
会場は恵比寿の華やかなレストラン。受賞者の皆さんはスーツやドレス・ワンピースなどの正装。着物を選んでよかったと思いながら席に着くと、運営の方から授賞式の流れを説明されます。
メディア賞(各出版社等から選出された賞)とnote賞の方々は受賞時にスピーチがありますが、入選組はタイトルと名前を呼ばれてまとめての紹介になります。
授賞式が始まると受賞者の方たちがそれぞれスピーチをするのですが、さすがnoteで言葉を紡ぐ方たち、みなさんスピーチが上手い! 面白い! コミュニケーション力も高いのだろうなとしみじみ感じました。
そして次は入選作品の発表。続々と呼ばれるカテゴリ別の入選者の皆様。オールカテゴリ部門の入選は私と未来を出す旅さんの二人なのですが、隣同士の席で「私たち呼ばれるの最後じゃないです?」「前の列に並びそうですね?」とひそひそしながら緊張をごまかします。
ビジネス部門の方たちに続き、オールカテゴリ部門が呼ばれました。
「自分のパンツは自分で洗え~34歳恋愛小説家が全力で婚活した一年間~、田丸久深さん」
その場で立ち上がりお辞儀をします。そしてステージに進む際にも一礼。タイトルが長いので歩いてる最中に読み上げが終わります。
なんてタイトルをつけたんだ、私。
いつも文章として見ていたタイトル。言葉として耳に届いて、あらためてタイトルの強さを感じました。
文フリなどで声をかけてもらう際は「パンツの」と略されますし、作者の私も「パンツの人」として認識されています。自分で「パンツの人です」と名乗ることもあります。そして授賞式でもそれは変わらず「あっ、パンツの……!」と声をかけてもらうこともあり、すっかりパンツの人として定着していたのでした。
授賞式のあとは交流会として他の参加者さんや運営さん、出版社さんとお話しする機会があったのですが、その際にnoteの運営さんたちに声をかけてもらい、ずっと思っていたことを質問してみました。
「なんで完結していないのに入選をいただけたんでしょう?」
オールカテゴリ部門は文字数制限無し未完結可なのですが、やはり作品の完成度を考えると、途中までの連載だった自分は不利だと思っていたのです。
「公開されていた時点でじゅうぶん面白かったんです!」
note運営の方々、口々に「面白かった!」と言ってくださいました。本当に、69,808作品の応募作すべてに目を通されているのです。誰が見るわけでもなくこつこつ更新していたエッセイを目に留めてもらえたこと、そして約10,785作品のオールカテゴリ部門から選ばれるnote賞&入選の3組に自分がいることが奇跡のようでした。
あっと言う間の時間だった授賞式。興奮の熱冷めやらぬまま宿に戻る中、心の中で思ったことがあります。
受賞者さんたちのスピーチを見てると、やっぱり悔しくなるな。
これ、新人賞の最終選考に残ったときも同じ事を思ったんです。最終候補者も含め授賞式に招待される賞もめずらしく、控えめに格を下げた和装で出席しながら壇上でスピーチする受賞者を見て、最終に残っただけ万々歳だと思っていた心の中にふつふつと悔しさが沸いてきたのでした。
来年は絶対、創作大賞の小説部門に投稿する!
あと新人賞もどんどん挑戦するぞ!!
そう気持ちを新たにし、余韻を味わうために宿近くの立ち飲み屋さんで深夜まで飲んで一日が終わったのでした。
あらためて、創作大賞を受賞された皆様、おめでとうございます!
入賞に選んでいただきありがとうございます!
デビュー10年、まだまだしぶとく頑張っていきますので今後もどうぞよろしくお願いいたします。
小説&エッセイのお仕事どしどし募集中です!
