【研修コラム】謝罪会見とクライシス・コミュニケーション ダメージ最小化の視点【更新20251101】
講師の高木です。
元ラジオ局アナ・報道記者の経験から、全国各地の自治体・公的機関で
「危機管理・マスコミ対応研修」や「説明力向上研修」などを行っています。
今回のテーマはこちら。
「謝罪会見とクライシス・コミュニケーション ダメージ最小化の視点」
不祥事・トラブル・事故などが起きた際の「緊急記者会見」などは専門用語で「クライシス・コミュニケーション」にくくられます。
「クライシス・コミュニケーション」?
何だか難しい言葉ですね。
この「クライシス・コミュニケーション」という用語は「リスク・コミュニケーション」とのセットで使われることが多い用語。あらためて用語解説をしましょう。
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■リスク・コミュニケーション
リスクに関する正しい情報を平時から共有し、意見交換などを通じ、相互理解を図ること。情報発信、パブリックコメント等も含む。
■クライシス・コミュニケ―ション
緊急時、危機的状況のコミュニケーション活動。「危機管理広報」とほぼ同義。報道機関、WEB、各種メディアへの情報公開でダメージ最小化、外部理解、行動変容、協力促進などを図る広報活動。
この用語解説では、ピンとこない皆様も多いと思います。
そこで「化学物質を扱う工場」で考えると分かりやすいと思います。
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【事例】化学物質の工場での用語活用例
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■リスク・コミュニケーション事例
事業者による地域住民や利害関係者に対する日頃からの丁寧な説明。
ホームページ等での情報発信、住民との対話などの活動。
(コメント例)
「弊社では日頃から環境に配慮しながら、
このような化学物質を扱って事業を行っています」等の説明や対話など。
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■クライシス・コミュニケーション事例
事故や災害等で、その化学物質が外部に出た場合などの有事の際の情報公開。緊急記者会見、WEBでの情報公開などで、状況説明や今後の安全対策等を説明。
(コメント例)
「〇月〇日○時〇分 大地震による振動で化学物質の外部流出が発生しました」
「この外部流出による健康への被害は無いものと考えられます」等の説明など。
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この「リスク・コミュニケーション」と「クライシス・コミュニケーション」は、両方とも大切。平時から丁寧な説明を行い、有事の際の説明も迅速に行う。自治体や企業・組織・団体等の広報担当の皆様には、この両方を意識していただきたいのです。
話を戻しましょう。
「緊急記者会見」は「クライシス・コミュニケーション」の一種とお伝えしました。不祥事・トラブル・事故等が起きた後の「緊急時、危機的状況のコミュニケーション活動」になるわけです。
この「クライシス・コミュニケーション」で意識すべきポイントは「ダメージの最小化」。
この「ダメージの最小化」を意識せず、形式的な緊急記者会見(謝罪会見)を行うケースがこのところ時々見られるようです。…
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