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「暇な男」がモテないのは、暇だからじゃない

日曜日の昼過ぎ、布団の中でスマホを触ってた。
YouTubeの「おすすめ」をなんとなく開いて、興味もない動画を流し見して、気づいたらインスタに移って、そのままマッチングアプリを開いて。あの子、まだ返信来てないな。既読ついてるのに。もう一回プロフィール見に行って、何か変なこと送ったっけ、って過去のやり取りを遡る。

何もしてないのに、なんか疲れてた。

夕方になってコンビニに行って、弁当を買って、帰ってきてまたスマホ。
ああ、今日も一日終わるな、って思いながら、夜中の2時くらいまで動画を見て寝る。

こういう休日をぼくはずっと繰り返してた。

で、ふと気づいたんだよな。あの子の返信が来ない間、ぼくは何をしてたか。何もしてなかった。ただ待ってただけ。暇だったから、あの子のことばかり考えてた。そしてその「何もしてない自分」が、心のどこかでずっと嫌だった。


モテない原因って、外見とかLINEの書き方とか、いろいろ言われるじゃないか。
ぼくもそう思ってた時期がある。プロフィール写真を変えてみたり、返信の間隔を意識してみたり。でも、根本的には何も変わらなかった。テクニックを覚えても、送る側の自分が同じだったから。

言語化できてなかったけど、ぼくが本当に抱えてた問題は「暇な自分が嫌い」だったんだと思う。

やることがない。時間はあるのに、何も生み出してない。そういう自分に対する漠然とした自己嫌悪が、女の子との接し方の全部を歪めてた。返信が来ないと不安になるのも、会話で変に力が入るのも、デートの後に「あれ言わなきゃよかった」って後悔するのも、全部つながってた。

ぼくが気づいたのは、LINEの書き方でもデートの場所でもなく、もっと上流にある話だった。

生活の密度を変えたら、女の子への接し方が全部同時に変わった。その話を書く。



暇な男がモテないのは「暇だから」じゃない

最初に言っておきたいのは、「暇だからモテない」は半分しか合ってない、ってこと。

暇そのものは別に悪くない。休む時間は必要だし、何もしない日があったっていい。問題は、暇な状態が続いたときに自分をどう感じるか、なんだよな。

ぼくの場合、暇な日が続くと、確実に自分のことが嫌いになっていった。
日曜の夜、布団に入って「今日何してたっけ」って振り返ったときに、何も出てこない。YouTube見てた。スマホいじってた。それだけ。その瞬間の自己嫌悪が、じわじわ蓄積されていく。

で、その自己嫌悪が何に効いてくるかっていうと、余裕のなさに直結する。

自分のことを好きじゃない男は、女の子の反応に過剰に依存する。返信が来たら安心して、来なかったら不安になる。相手の一言一言に振り回される。だって、自分の中に「自分を肯定する根拠」がないから。相手からの承認でしか自分の価値を確認できない状態になってる。

つまり、因果関係はこうだ。

暇な日が続く → 自分のことが嫌いになる → 余裕がなくなる → 女の子への接し方が全部おかしくなる

「忙しくしろ」って話じゃない。忙しいフリをしても意味がない。大事なのは「暇な自分を嫌いじゃなくなる」こと。そのために生活の中身を変える、っていうのが本当のテーマだ。

ぼくの暇な日曜日は、こうだった

当時のぼくの典型的な休日を書いてみる。笑えるくらいひどい。

昼の12時くらいに起きる。カーテンを開けるのが面倒で、薄暗い部屋でそのままスマホを触り始める。Instagram、Twitter、YouTube。特に目的はない。ただスクロールしてるだけ。

1時間くらいして、さすがに腹が減ってコンビニに行く。パスタとおにぎりを買って、部屋に戻ってまたスマホ。食べながらYouTubeを見て、食べ終わったらそのまま寝転がってまたスマホ。

夕方になって、ふとマッチングアプリを開く。マッチしてる子がいないか確認して、返信が来てない子のプロフィールをもう一回見に行って、「もう1通送ったほうがいいかな」って悩む。で、送る。追撃LINE。来てないのに、もう1通。

夜になって、なんとなく自己啓発系の動画を見始める。「朝活しよう」「筋トレしよう」「読書しよう」。見てるときは「よし、明日からやるか」って思う。でも翌朝、また昼まで寝てる。

このサイクルの何が一番ヤバいかって、何もしてないのにエネルギーが減ってるってこと。

スマホをだらだら触ってるだけで、脳は疲れるらしい。SNSもYouTubeも、次から次へと新しい情報を流し込んでくるから、脳は常に処理に追われてる。でも体は何もしてない。この「脳は疲れてるのに体は休んでる」状態が、異様なだるさを生む。

結果、夜になっても「充実感」はゼロ。むしろ罪悪感が溜まってる。そして、その状態でマッチングアプリを開くと、女の子の反応が唯一の「刺激」になってしまう。返信が来たらドーパミンが出る。来なかったら不安になる。これは依存の構造と同じだ。

LINEが変わる。デートが変わる。全部同時に変わる

ぼくが生活の密度を変え始めたのは、ある一言がきっかけだった。

友達に「最近何してんの?」って聞かれて、何も答えられなかった。仕事の話でもない、趣味の話でもない。「いや、特に何も」って言ったとき、自分で自分に引いた。

そこから、少しずつ変えていった。最初にやったのは本当に小さいことで、朝起きてすぐスマホを開くのをやめた。それだけ。

代わりに何をしたかっていうと、散歩。近所を15分くらい歩くだけ。最初は「こんなの意味あるのか」って思ってた。でも、これが思った以上に効いた。

朝の空気を吸って、体を動かして、コンビニでコーヒーを買って飲みながら歩く。それだけで「今日、もう1つ何かやるか」っていう気持ちが自然に出てくる。

で、帰ってきてから30分だけ自分のやりたいことに時間を使う。ぼくの場合は読書だった。別に読書じゃなくてもいい。筋トレでも、料理でも、ゲームでもいい。ポイントは自分で選んだことに時間を使うってこと。スマホに時間を奪われるのと、自分で使うのは全然違う。

これを1週間くらい続けたとき、面白いことが起きた。

マッチングアプリの返信が気にならなくなった。正確に言うと、返信を待つ時間が減った。朝散歩して、本読んで、そのあと仕事に行く。昼休みにアプリを見たら返信が来てた、くらいのテンション。

これ、テクニックとして「返信を遅らせてる」のとは全然違う。ぼくは別に駆け引きしてたわけじゃない。ただ、本当にやることがあっただけ。

でも、結果的に女の子からすると「この人、すぐ返信してこないな」「自分の生活がある人なんだな」って映る。これがめちゃくちゃ大きかった。

しかも変わったのはLINEだけじゃない。

デートのときの会話も変わった。朝読んだ本の話とか、散歩中に見つけた店の話とか、「最近こんなことしてて」って自然に話せるネタが増える。暇だった頃は、話すことがなくて女の子に質問ばかりしてた。「休みの日何してるの?」「趣味は?」。面接みたいなデートになってた。

生活密度が上がると、話す側になれる。聞くだけじゃなくて、自分の話ができる。これだけでデートの空気は全然変わる。

それから、デート自体への向き合い方も変わった。暇だった頃のぼくは、デートが「一大イベント」だった。1週間の中でそこだけがハイライト。だから力が入るし、失敗したらダメージがでかい。

でも、毎日それなりに充実してると、デートは「楽しい予定のひとつ」になる。肩の力が抜ける。ぼくがやることを全部やった後に会うから、目の前の子に集中できる。「次に何を話そう」とか「失敗したらどうしよう」とか、余計なことが頭から消える。

生活密度が上がると、自己評価が上がる。自己評価が上がると、余裕が生まれる。余裕が生まれると、LINEの送り方もデートの振る舞いも会話の質も、全部同時に変わる。

テクニックで個別に直そうとしてた頃のぼくには、この構造が見えてなかった。

「忙しいフリ」は逆効果だった

ここで一つ、ぼくが失敗した話をしておきたい。

生活密度の話を知ったとき、最初にやったのが「忙しいフリ」だった。返信をわざと遅らせる。「今日忙しくて」って言い訳する。予定がないのに「ちょっと用事あって」って断る。

結果、最悪だった。

なぜかっていうと、忙しいフリは中身が空っぽだから。返信を遅らせても、その間に何もしてない自分は変わってない。だからデートで会ったときに、「忙しいって言ってたけど何してたの?」って聞かれて、何も答えられない。バレるんだよな。空っぽは。

女の子は敏感だ。言葉と中身が一致してない男を、ちゃんと見抜く。

「この人、忙しそうにしてるけど実は暇なんだな」って感じた瞬間、女の子の中で何かが冷める。駆け引きとして返信を遅らせてることも、たぶん見透かされてる。

逆に、本当にやることがあって返信が遅い男は、何も言い訳しなくても伝わる。LINEの文面がシンプルになる。報告型になる。「今日ジム行ってきた」「こないだ話してた本、読んでみた」。こういうLINEは、わざとらしくない。

忙しいフリじゃなくて、実際に忙しくなる。

これがぼくの中で一番大きな転換点だった。テクニックとしての「引き」じゃなくて、生活の結果としての「引き」。この違いは、相手にちゃんと伝わる。

一緒にいるときの100%が変わった

もうひとつ、生活密度を上げて変わったことがある。

それは、女の子と一緒にいるときの「集中力」が上がったこと。

暇だった頃のぼくは、デート中でも頭の中がうるさかった。「次何話そう」「この沈黙やばくないか」「帰りにどう誘おう」。目の前の子に集中してるつもりで、実は全然集中してなかった。

でも、朝から自分のやることを全部やって、1日の中でデートが最後の予定になると、不思議と余計なことが消える。頭がクリアな状態で会えるから、相手の話がちゃんと入ってくる。表情が見える。「あ、この話楽しそうに話してるな」ってことに気づける。

やるべきことを全部終わらせた後に会うから、「他に気になること」がない。だから100%その子に意識を向けられる。これ、相手にはすごく伝わるんだよな。

♀:「タクミくんって、ちゃんと聞いてくれるよね」
♂:「え、そう?」
♀:「前の人、スマホばっか見てた(笑)」

こういう会話があった。ぼくは別に特別なことをしてたわけじゃない。ただ、スマホをテーブルに出してなかっただけ。自分のやることが終わってたから、画面を見る理由がなかっただけ。

でも、それだけで「ちゃんと聞いてくれる人」になれた。

時間の量じゃなくて、意識の純度。 3時間ダラダラ一緒にいるより、2時間ガッツリ集中して向き合ったほうが、相手の満足度は高い。

朝の2時間だけ変える

「生活密度を上げろ」って言われると、なんかすごい生活改善をしなきゃいけない気がするかもしれない。朝5時に起きて、筋トレして、瞑想して、日記書いて、英語の勉強して……みたいな。

そういうのは続かない。ぼくも何回か試して全部失敗してる。

大事なのは、朝の2時間だけ変えること。

具体的にはこうだ。

起きたらスマホを見ない。これが最初のハードル。枕元にスマホを置いてると無理だから、寝る前に別の部屋に置いておく。アラームが必要なら目覚まし時計を買う。100均で売ってる。

で、起きたら顔を洗って、外に出る。散歩でもコンビニでもいい。5分でもいいから外の空気を吸う。

帰ってきたら、自分のやりたいことを1つだけやる。30分でいい。読書、筋トレ、絵を描く、ギターを弾く、料理する。何でもいい。スマホで消費するんじゃなくて、自分の手で何かを作る、もしくは自分の体を動かす。

これだけ。

「それだけで変わるのか?」って思うかもしれない。正直、1日では変わらない。でも、3日やると気づく。朝の2時間を自分のために使った日と、昼までスマホを触ってた日では、夕方の自分の気分が全然違う。

小さな「やった」の積み重ねが、自己評価を少しずつ書き換えていく。

「今日、朝散歩した」「本を30分読んだ」「腕立て10回やった」。こういう小さな事実が、「自分は何もしてない」っていう自己認識を壊していく。

これ、自信とかモチベーションとか、そういう精神論の話じゃない。ただ事実として「今日の自分はちょっとだけ動いた」っていう記録が脳に溜まっていくだけ。でも、その蓄積がいつの間にか余裕に変わってる。

やる気が出ないのは、意志が弱いからじゃない

ここで一つ、大事なことを書いておきたい。

「朝スマホを見るな」「散歩しろ」って言われても、それができないから困ってるんだよ、って思う人もいると思う。ぼくもそうだった。

やる気が出ない。動けない。頭ではわかってるのに体が動かない。

これ、意志の弱さじゃないらしい。

ぼくがどこかで読んだ話なんだけど、スマホやSNSをだらだら使い続けると、脳の「報酬系」がバグるって話がある。安い刺激(スクロール、動画、SNSの通知)に慣れすぎて、それ以外のことに脳が反応しなくなる。本を読む、散歩する、料理する。こういう「地味だけど本来は満足感がある行動」が、刺激として弱すぎて脳が動かない状態になる。

だから「やる気を出す」んじゃなくて、まず安い刺激を減らすことが先。スマホの使い方を少しだけ変える。朝だけ触らない。それだけで脳が少しずつリセットされていく。

あと、もう一つ。やる気が出ない原因の中には、もっと根深いものもあるかもしれない。自分を粗末に扱う癖、みたいなもの。部屋を片付けない、歯を磨くのが面倒、シーツを何週間も替えない。こういうのは「怠け」じゃなくて、「自分にはそこまでする価値がない」っていう無意識の信念が裏にあったりする。

ぼくも心当たりがあった。暇な時期のぼくは、自分の部屋がひどかった。服は脱ぎっぱなし、ゴミ箱はパンパン、シンクには洗い物が溜まってる。別にだらしない性格じゃない。ただ、自分のためにエネルギーを使う気力がなかった。

でも、逆に言えばここにチャンスがある。自分のために小さなことをやるだけで、セルフイメージが変わる。

部屋を片付ける。シーツを替える。ちゃんとした飯を作る。これは「ていねいな暮らし」がしたいわけじゃなくて、「自分はそういう扱いを受けていい人間だ」っていう信号を自分の脳に送る行為なんだと思う。

今日1日だけ、暇じゃない自分を作る

最後に、ぼくが一番伝えたいことを書く。

完璧な生活改善なんかしなくていい。朝5時に起きて筋トレして瞑想して読書して、みたいなスーパーマンのルーティンは要らない。

今日1日だけ、暇じゃない自分を作る。

それだけでいい。

朝起きて、スマホを見ないで外に出る。何か1つだけ自分のためにやる。それが終わったら、好きにすればいい。昼からスマホ触ってもいいし、YouTube見てもいい。でも、朝の2時間だけは自分のために使う。

これを明日もやってみる。明後日もやってみる。「毎日やるぞ」じゃなくて、「今日もやるか」。その繰り返し。

ぼくはこれを続けてるうちに、気づいたらマッチングアプリの通知を見る頻度が減ってた。返信が来てなくても「まあいいか」って思えるようになってた。デートの前日に変に緊張しなくなってた。

全部、LINEの書き方やデートのテクニックを変えたからじゃない。自分の生活を変えたら、結果としてそうなった。

振り返ると、暇だった頃のぼくは、女の子にすがってた。正確には、女の子からの反応にすがってた。返信が来れば「ぼくにも価値がある」と思えて、来なければ「やっぱりダメだ」って落ちる。自分の価値を、自分以外の誰かに握らせてた。

生活密度を上げるっていうのは、その手綱を自分に取り戻す作業だ。

朝散歩して、本を読んで、部屋を片付けて、自分の飯を作る。そういう小さなことの積み重ねで、「ぼくはちゃんとやってる」っていう事実が溜まっていく。その事実がある限り、女の子の返信が来なくても、デートがうまくいかなくても、自分の価値は揺らがない。

これが余裕の正体だと思う。演技じゃない。テクニックでもない。自分の生活を自分で満たしてるから、相手に依存しなくて済む。ただそれだけのこと。

暇な男がモテないのは、暇だからじゃない。暇な自分が嫌いだからだ。

生活の密度を上げるのは、モテるためじゃない。自分を嫌いじゃなくなるためにやる。でも結果として、女の子の反応は変わる。LINEの空気も変わる。デートの余裕も変わる。全部同時に。

まずは明日の朝だけ。スマホを置いて、外に出てみてほしい。

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