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恋人を変人と読み間違える読字障害

恋人を変人と読み間違えると書くと、嘘だと思われる。
たしかに、ぼくは妄想話が多いが、読み間違えに関しては嘘偽りなく事実なのである。
実際に発達障害の一つに発達性読字障害があり、ぼくにはその傾向がある。
発達性読字障害は英語でDRD(Deveropmental Reading Disorder)で、ディスレクシアともいう。
ディスレクシアであることをトム・クルーズがを公表している。

正式に広汎性発達障害(カルテ上はアスペルガー)とADHDと診断されたので、ぼくに発達性読字障害があっても不思議はない。
「発達障害あるある」で、読み間違いというのはかなり目にする。
それで、ぼくは恋人を変人と読み間違える。

実際に小説を読んでいて、
恋人が出てくると変人が出てくるように読める。
なんでここで変人が出てくるんだ?まで考えて、
いやいや、これは変人でなくて恋人だろ!
と脳の中でボケとツッコミがたった2文字の単語の中で発生するのである。

恋も変も読んだとき、ぼくの脳内のシナプスが亦の部分を見た時点で優先候補の漢字が恋でなくて変になっているのだろう。
実際には反対の、変人を恋人に読み間違えることがない。

恋愛も変態と読み間違える。
恋愛小説なんかも変態小説って脳の中で勝手に変換されるのである。
恋愛ドラマと紹介されても変態ドラマと思ってしまう。
不思議な脳である。
こちらも変態が恋愛に変換されることがない。
なので、ぼくの場合は恋人→変人、恋愛→変態の一方向性の読字障害である。

読み間違えた自分自身に対して自己嫌悪が発生する。

本当に読字障害なのだろうか、ぼくには他にも具体的な読み間違いがある。
これはぼくのような非定型発達でなく、定型発達の方でもあると思う。

普通の人でも見分けられない漢字があると思う。
 蛋
 蚤
蛋は蛋白質(たんぱくしつ)の一文字目である。
蚤は不潔なノミである。
しかし、ぼくの場合は蛋白質という字を見るだけで、いちいち不潔な蚤を連想するから脳が疲れるのである。
たんぱく質・タンパク質とひらがな・カタカナで書かれていても、ノミが頭に浮かぶ。

 唇
 蜃
蜃は蜃気楼の一文字目である。
蜃というのは想像上の化け物で、息が楼閣になる程の巨大なハマグリのお化けである。
唇という漢字でお化けの蜃を連想する。

 昂
 昴
昂は激昂の下の文字で、たかぶると読む。
昴はスバルで、牡牛座の中の星団である。正式名がM45星団で、一般名はプレアデス星団である。
この二つの漢字であれば、逆に間違った字が使われていても、意味は間違えないが。
ただ、字を見たらもう一方の字が浮かぶので、脳の無駄遣いしている気がする。

 冤罪
 免罪
冤罪と免罪はむしろ反対の意味である。
文脈で読み間違えないが、いちいち冤罪を見ると免罪でない、免罪を見ると冤罪でない、と確認する面倒な脳である。

 鉄壁の壁
 完璧の璧
どうしても同じ漢字に見えてしまう。
反対に書き間違えたことは一度も無い。

今から振り返ると、bdpqの区別に苦労したような気がするが、幸い英語の読字障害はなかったと思う。

もっともぼくの場合は読字障害というよりもADHDよる読み間違いなのかもしれない。
実際に読字障害で苦しんでいる人は文字が左右や上下に反転して見えたりするというので、大変である。
他にも二重やゆがんだり、順番がバラバラに見えるそうなので、ぼくが自分で読字障害というのは申し訳ないかもしれない。

ぼくは間違いなく、変人で変態の人であるが、恋人で恋愛の人と読み間違えてくれる人がいると嬉しい。

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