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精密採点Aiの抑揚と表現力の関係について

はじめに

しおたです。今後少し踏み込んだ話にも触れます。
まずは抑揚についての記事です。


抑揚と表現力の関係

これは定期的に見かける話題ですね。理解したはずなのになんかズレたり、絶対埋まったと思ったら計算上2欠けとかになってたり。別に今そこ大事じゃねーよってタイミングで悩ませに来る項目だったりします。
巷では怪しい表が流れていたりしますが、これについて本当に正確なことを知っている人は実はそう多くないのかもしれません。
ということで実際に役に立つかは別として、一旦正しい計算方法を書いてみようと思います。以降抑揚の値をx、表現力の最大値をyとして書き進めます。

そもそも、、、

そもそも埋まるとか欠けるとか何のこと?という人もいるかもしれないので補足しておきます。簡単にいうと、表現技法がどの程度検知されているかを表す指標です。
前提として抑揚の値によって表現力に上限があり、極端な話抑揚0でも全技法を1000回ずつ検知させれば表現力100がとれるかというとそんなことはありません。実際、抑揚100がとれるのは抑揚100の時のみです。抑揚の見た目が96〜99であれば表現力の見た目は99が上限となります。実際には抑揚にも表現力にも小数部分があり、抑揚の生の値が99.000であれば表現力の上限は99.750であるといったようにそれぞれ小数第3位まで算出されているようです。
このような抑揚の値による表現力の上限について、以下で詳しく触れていきます。

抑揚100~80のとき

y=1/4 x + 75
これはみなさんご存じなのではないでしょうか。「抑揚が4下がるごとに表現力の最大値は1下がる」的な言説と一致すると思います。x=100を代入すればy=100となるのもすぐ確認できるでしょう。

抑揚70~80のとき

y=3/10 x + 71
ここからが本題みたいなもんです。実は4下がるごとに…のやつは抑揚80以上のときに限った話です。
理解するのが面倒な人は「抑揚が70台前半のときは既知の計算よりも1少なく見積もればいい」くらいのイメージがあれば大体は正しいです。
よくある説が正しいのは傾斜が0.25である抑揚80以上のところだけで、抑揚70台では傾斜が0.3に変わってしまいます。1.2倍を大きいと捉えるか小さいと捉えるかは人によると思いますが、結果として内部ではしっかり埋まっていても1ズレてしまう(表現力が低めに出てしまう)ケースが多々あります。
もちろん多めに欠けているものだとして表現技法の意識を高めるのはとてもいいことではありますが、他に重要な改善すべき点があるときに余計なことに気をとられてしまわないように、「70台では1ズレることがある」とざっくり覚えておきましょう。

抑揚45~70のとき

y=17/50 x + 341/5
切片が整数でなくなりさらに複雑な見た目になっています。
抑揚60台に突入するとこんどは傾斜が0.34になります。このせいで従来の計算からさらにずれが大きくなるケースが数多く出てきます。逆に従来の計算通りになるケースはほとんどないでしょう(一応抑揚67.058から67.999までは従来通り見た目91になります)。

抑揚0~45のとき

y=19/30 x + 55
抑揚が45以下になるとさらに変な値になり、傾斜は0.63333…と有限小数ですらなくなります。
厄介に思えるかもしれませんが、そもそも意図して極端な設定にしたりしない限りここまで低い抑揚の値を目にする機会はほとんどないでしょう。またこのような値になってしまった時にはまずそこを改善しないとどうにもならないので、スコアアタックをするのであれば埋まっているかどうかを気にする前に部屋の設定を含めまずは抑揚に関するところから直すべきです。

これらをまとめてみると…

さて突然のカミングアウトですが、筆者はこのような場合分けされた関数が大嫌いです。今回の件について言ってもOctariaで用いることすらできなくて不便ですし。
ということで絶対値という人類の英知を用いてこれらを一本の式にまとめてみます。これによりOctaria上でもABS関数を中身に用いることでこのより精密な関数を再現することができるようになります。表示されているのが抑揚も表現力も整数部分のみなのでそれを元に計算してもあまりうまみはないですが。
計算過程は気になったら各自いろいろ試してみて欲しいのですが、結論としては
y = { 265x + 39000 - 88|x-45| - 12|x-70| - 15|x-80| } / 600
となります。見た目重視で空白をいくつか入れているので、何かの用途でコピペしたい人は適宜消してください。

グラフにするとこのようになる。
x=70とx=80の折れ目は分かりにくいが、x=45の折れ目はとてもわかりやすい。

もう少し実用的な表

傾斜の変化がどうのこうの言われても結局計算がより面倒になっただけじゃないかって話ですし、そもそも小数部分が見られない以上正確な関数を知っていることのうまみは大きくないでしょう。
ということで実用性重視で抑揚がいくつのときに表現の最大値がいくつになるのかを表にしてまとめます。

ここまでの式から作った対応表。抑揚の見た目(整数部分)が同じでも、見えない小数部分によって表現の最大値は変わる。


おしまい

ご精読ありがとうございました。

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