Qilin(Agenda)ランサムウェア徹底整理【脅威インテリジェンス/日本組織向け】
はじめに
この記事はSOC/CSIRT/情シス/インシデントレスポンス担当者向けの有料コンテンツです。Qilinランサムウェア(旧名Agenda)の一次情報を優先しております。
1. 概要
名称と活動開始
Qilinは2022年7月に「Agenda」として出現。
2022年9月に「Qilin」に改名したRaaSオペレーション。
Go言語とRustで開発され、WindowsとLinux環境を標的。
地理的分布とターゲット
製造業、法律・専門サービス、金融サービス、建設、技術、ヘルスケアなど幅広い産業が被害に遭っている。
主な被害地域は米国、英国、カナダ、オーストラリア。
2025年の調査では北米企業が最多。欧州・アジアも攻撃対象。
二重恐喝モデル
暗号化による業務停止と情報窃取・公開を組み合わせた二重恐喝。
暗号化解除鍵とデータ削除を交換条件に身代金を要求。
Tor上でデータリークサイト(DLS)を運用し、被害企業を公開して圧力を掛ける。
要求額と報酬体系
通常50万~80万米ドルの身代金を要求。
RaaSモデルのため、オペレーターは身代金の15~20%を取り、残りはアフィリエイトが受け取る。
Blackpoint Cyberによると、アフィリエイトは300万ドル未満では80%、それ以上では85%の取り分を得る。
リークサイト運用
データリークサイトは2024年から継続運用。
2025年には登録被害者数が急増。
Qilinは、バレットプルーフホスティング(BPH)業者を利用。
Tor上の「WikiLeaksV2」など複数のドメインやIPアドレス(例:176[.]113[.]115[.]97、176[.]113[.]115[.]209)を使い分けている。
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