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スーパーガール(2026)

クレイグ・ギレスピー監督の「スーパーガール」を観た。ジェームズ・ガン監督による2025年公開作品「スーパーマン」に続く作品ということで期待していたのだが、あまりに酷い設定&酷い脚本&ダメな演出&雑な編集に愕然…

さほど中身を期待せずに、表面だけサラッとなぞれば最低限のスーパーヒーロー映画としては成立していると思う。ラストバトルはそれなりに映えるし、好き嫌いは別にして主役を演じたミリー・オールコックは与えられた役をきっちり演じ切っている。

本作の物語の芯は何だ? 故郷を失い、地球にも馴染めなくてやさぐれた生活を送っているスーパーガール/カーラが生きる目的を見い出す話か? だったら、もっとそこに軸足を置いた脚本を練ろうよ。そこ、ちゃんと描ければルーシーやロボはいらんやろ?

敵対するヴィランは「マッドマックス」や「北斗の拳」のザコキャラ風。最初からカーラが本気出せば一発KOで、10分で映画が終わってしまうほど。そんなザコ相手の戦いを109分に引き延ばすために、こいつに家族を殺されて復讐を誓う…のはいいが弱々な娘ルーシーを出してきて、カーラの足を引っ張らせるのが超ウザい。

カーラとルーシーとこのヴィランでは映画が保たないから大物スターを1人助っ人に入ってもらおうと考えたとしか思えない、ジェイソン・モモア演じるロボ。相応に見応えあるキャラだが、この映画においては付け足した感しかない。

めちゃんこ強いカーラの足を引っ張るのは、ルーシーの他に緑の太陽。クリプトナイトが発する放射線と同じで、この緑の光が当たるとカーラは弱って動けない。途中、敵を追ってやってきた惑星で、カーラは緑の太陽の光を浴びて「罠だった…」と倒れてしまうのだが、この星に着いたときにテロップで「緑の太陽と黄色い太陽がある惑星」なんて説明が出てるので…

瀕死の状態かと思われたカーラが、黄色い太陽が出た瞬間に元気百倍! 圧倒的な強さで敵を薙ぎ倒す無双状態になったりするから、やっぱ、ホントは10分で終わる話とちゃうん?って。目からビーム!も、そこで使って何故ここで使わない!? とか、あらゆることがご都合主義にしか見えなくなってくるのが残念無念。

スーパー犬のクリプトは相変わらずやんちゃで可愛いが、本作では役割上ほぼ寝たきりで寂しい。また、時間をかけてじわじわ効いてくる毒の解毒剤を餌に身代金を巻き上げる商売ってのはちょっと目新しかった。

ジェームズ・ガンが仕切り直すDCユニバース、最初の「スーパーマン」は良かったのに2作目で躓く。もはや、全作品をジェームズ・ガンが脚本・監督するしかないんじゃないか…と思うが、そうすると全部同じ映画になっちゃうし、難しい舵取りになっちゃったなぁ。とはいえ、ジェームズ・ガン監督に期待して今後もDCユニバースはちゃんと見守り続けます。

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