ロマンスが足りない
takewoodyです。
今週の「アマノ文筆クラブ」第27回目のお題は「ロマンスが足りない」です。
◆ロマンスが足りない《ショートショート》(818文字)
ロマンスのかけらもない二人が
小田急ロマンスカーに乗って箱根に向かっている。
ロマンスを求めて、ロマンス切符というのを購入し
このロマンスカーに乗ってみた。
ロマンス切符とは、ロマンスカーとホテルがセットになったお得な券だ。
ただし、ホテルはシークレットで、まるでミステリーツアーのようだ。
もともと小田急ロマンスカーの由来は、昭和初期に並んで座れるカップルシートがロマンスシートと呼ばれ、それがロマンスカーと呼ばれるようになった。
まわりは、幸せそうな楽しそうなカップルばかりだ。
それに比べ、我々は、ロマンスのかけらもない。
すっかり冷え切った状態だ。
付き合い当初は、ロマンスの神様を聴きながら
ドライブをして、SKIで互いにシュプールを描いた。
ゲレンデが溶けるような恋をしてきた。
恋は盲目であり、周りが何も見えないほど恋に舞い上がっていた。
あの頃は、ベタベタ、いちゃいちゃ、毎日が楽しかった。
ロマンティックが止まらないほど、ロマンスに満ち足りていた。
激しい恋に反動はつきものなのか。
最近は、そんなかけらもないくらい、冷え切っている。
マリッジブルーというのは聞いたことあるけど
我々は、ロマンスブルーだ。ロマンスが足りないのだ。
ロマンスカーに乗ると、ロマンスがもらえるというのは
都市伝説なのだろうか。願掛けでロマンスカーに乗ってもダメなのか。
ロマンスの提供など何もない。
このまま、ロマンスもないまま箱根に到着してしまう。
ロマンスブルーの我々は、箱根でロマンスが復活するのだろうか?
箱根に到着すると、シークレットのホテルに送迎された。
到着したお宿は、「ホテル ロマンス」
ロマンスホテルではなく、「ホテル ロマンス」でピンク色の建物だ。
まさか、箱根まで来て、ラブホテルじゃないよな?
神様ヘルプ!! いやチェッカーズじゃない。
ロマンスの神様! 広瀬香美さま。
恐るべし、ロマンス切符。
このホテルは、ロマンス詐欺のアジトじゃないだろうか。
こんなロマンスはいらない。
おわり
#アマノ文筆クラブ #甘野充さん企画
#ショートショート #ロマンスが足りない
◆あとがき(編集後記)
ロマンスが足りないというお題と電車の画像を見て
ロマンスカーを思い出し、Storyに入れてみました。
ロマンスカーの由来は本当のことです。
ロマンスの神様、ロマンス切符、ロマンス詐欺とロマンスずくめな
感じに仕上がりました。
今回も、想像力をフルに使い楽しく書くことができました。
空想の世界、小説の世界を楽しんで頂ければ幸いです。
最後まで、お読み頂きありがとうございます。
ではまた。
◆takewoodyの【ショートショート】
過去に書いたすべてのショートショートのマガジン作りました。
現在、32作品になりました。こちらの作品も読んで頂けると嬉しいです。
いいなと思ったら応援しよう!
人生を豊かにするための、思考、知識、自己啓発、読書からの学びを発信しています。スキやコメント、フォローが創作活動の励みになってます!
「役に立った、気づきを得られた、もっと読みたい」
と思っていただけたら「これでコーヒーでも飲みな」的な感じで
サポートしていただけたら嬉しいです。