【整備士から見た新説】なぜ丸山モリブデンはこんなに即効なのか?ナノレベルで起きるベアリング効果の考察
2026年4月現在、油脂類の供給不足という異例の事態が続く中、エンジン保護の「保険」として、プロの自動車整備士の僕が長年お勧めしている 丸山モリブデン(関西地区限定仕様) のお問い合わせを多くいただいております。
お客様から「丸山モリブデンを初めて入れた際、その即効性に驚きました。コーティング説を聞きますが、エンジンオイルに混ぜただけで瞬時にコーティングされるとは考えにくいです。エンジン内部で具体的に何が起きているとお考えですか?」というご質問をしばしば頂戴します。
今回は、丸山モリブデンの主成分である「二硫化モリブデン」が、いかにしてエンジンの摩耗を防ぎ、滑らかな回転を生み出しているのかについて、長年の検証と実体験に基づくメカニズムの新たな考察を図解とともに解説いたします。
この理論は、近年トヨタ自動車も注目し、実車に正式採用する自然現象に立脚するものです。
まず初めに、学術的な定義と分類をご紹介いたします。
近年の潤滑に関連する学術誌を参照しますと、ナノ潤滑材料に関する論文において、二硫化モリブデン(MoS2)をはじめとするナノ粒子添加剤がもたらす摩擦・摩耗低減のメカニズムは、主に以下の4つに分類されています。
(1)転動効果(Rolling / Ball-bearing effect)
粒子が摺動面の間でコロのように転がり、摩擦を物理的に低減する作用。
(2)修復効果(Mending effect)
摩耗した表面の微小な傷や隙間に粒子が入り込み、物理的に埋める作用。気密性の回復(オイル上がりの改善)を直接的に説明するメカニズムです。
(3)保護膜形成(Protective film / Tribofilm)
境界潤滑時の高い圧力と熱により、粒子が金属表面に強固な潤滑被膜(トライボフィルム)を形成する作用。いわゆるコーティングです。
(4)研磨効果(Polishing effect)
ナノ粒子が摺動面の微細な粗さを滑らかに整える作用。
丸山モリブデンを長期間継続使用したエンジンの内部を観察しますと、金属表面は清浄に保たれており、黒色の二硫化モリブデンが厚く定着しているような「(3)保護膜形成」のイメージとは異なります。「(2)修復効果」についても、極圧下など特定の条件下で生じる可能性はありますが、主たる要因とは考えにくい側面があります。
また、モース硬度が1から1.5と柔らかい二硫化モリブデン粒子において「(4)研磨効果」は想定しにくく、そもそもエンジンオイル添加剤の作用としては不適切です。
エンジンオイルへの添加直後から効果が発現すること、そして継続使用を中止すると、明らかに添加時のエンジンの静粛性、出力感、回転の滑らかさが低下すること。この体感現象と最も理論的に合致するメカニズムは、
「(1)転動効果」
であると考えられます。
〇エンジン内部の摩擦の正体と丸山モリブデンの役割
ここから先は
¥ 300
よろしければ応援お願いします! 頂戴しましたチップはクリエイターとしての活動費として大切に使わせていただきます!
