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【Grok版】メキシコ大 AI不正疑惑(2026.8.1)

メキシコ自治大入試で生成AIを使った集団不正が発覚、高得点者が急増――オンライン試験の監視が崩壊(2026年8月1日)

メキシコ最大・中南米屈指の難関公立大学であるメキシコ国立自治大学(Universidad Nacional Autónoma de México、UNAM)の2026年度学部入学試験で、生成AIを利用した大規模な集団不正が疑われる事態が発生した。初めて全面オンラインで実施された試験で、医学・法学など競争率の高い学部を中心に高得点者が過去にない水準で急増。専門家は受験者の半数近くが何らかの不正を働いた可能性を指摘しており、大学は入学者選考を一時停止し、高得点者を対象とした対面再試験などの対応を進めている。

試験の概要と異常な結果

UNAMは2026年入試を初めて100%オンラインで実施した。5月下旬から6月にかけて約15万8700人が受験し、約2万2000人の合格枠を争った。自宅でパソコンの内蔵カメラとマイクを使い、AI監視システム(Territorium Life社提供)が不正行為を検知する仕組みだったが、結果公表(7月17日)後、得点分布に明確な異常が現れた。

医学部では、100点以上(全120問中)の高得点者が前年の約9%から29%に急増。法学部でも3.7%から19%前後に跳ね上がった。満点(120点)のケースも医学部だけで9人確認され、全体で大幅に増加した。最低合格ラインも医学部で117点前後に引き上げられるなど、過去の傾向から大きく乖離した。統計分析では、合格者の9割以上が「通常の分布から外れた異常群」に属すると推定する研究もあり、専門家のラウル・ロハス氏は「約半数、最大7万5000人が不正に関与した可能性が高い」と指摘した。

不正の手口と監視の限界

試験期間が17日間と長かったため、問題が事前に漏洩・売買された疑いが強い。受験者はChatGPTやGemini、Claudeなどの生成AIを第二モニターで起動したり、カメラの死角を利用したり、360度カメラを偽装したりする手法を用いたとみられる。TikTokなどで「不正マニュアル」が拡散され、替え玉受験や外部協力者の利用も報告された。大学側は当初、約2%(約3000件)を不正検知で無効化したが、規模の大きさから対応が追いつかなかった。

オンライン移行の動機は地方受験者の利便性向上だったが、パイロットテストなしの全面移行や監視の甘さが批判を浴びている。大学のAI監視は「追加タブの禁止」や視線検知などを備えていたが、生成AIの高度化に対応しきれなかった。

大学の対応と影響

ロメリ学長は入学者登録を停止し、16人の専門家からなる技術委員会を設置。結果の妥当性を検証し、高得点者を中心に対面での再試験を実施する方針を示した。学年開始が迫る中、約15万8000人の受験生が不安定な状態に置かれ、正当に合格した学生からも「結果を尊重してほしい」との抗議が起きている。

分析と国際的含意

この事件は、生成AI時代の入試・評価の根本的な脆弱性を露呈した。オンライン試験の利便性と公平性のバランスが崩れ、技術的な監視だけでは不十分であることが明らかになった。メキシコでは教育格差が大きく、正規の準備をした受験生が不当に不利を被る可能性が高い。法的にも「AI使用」が明確な無効化事由として規定されていなかった点も問題だ。

世界的に見ても、生成AIによる学術不正は深刻化しており、大学は「制限・検知」から「評価方法自体の変革」(批判的思考や実践力を問う形式へのシフト)を迫られている。UNAMの対応は、他の大学にとって重要な先例となるだろう。信頼を回復するためには、透明性の高い再試験と、今後の試験設計の抜本的見直しが不可欠だ。

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