古民家DIYの洗礼。ダイニングの天井作り、「水平をとる」ことの途方もない難しさ
ども!京都・京丹波の農家、たけみファームのtakemiです。
5月に入り、
外の畑や田んぼは怒涛の定植・代掻きラッシュを迎えていますが、
実は「家の中」でもう一つの戦いが繰り広げられています。
それが、我が家の「古民家DIY(ダイニングの改修)」です。
「古い家の良さを活かして、自分たちの手でおしゃれにリノベーション!」
言葉にするのは簡単ですが、
現実はそんなに甘くありませんでした。
今日は、
古民家DIYの洗礼とも言える「絶望と妥協」、
そして途方もない難しさに直面しているリアルな現状をお届けします。
「新築を建てる方が絶対に楽」という身も蓋もない真実
改修を始める前、私には一つの大きな野望がありました。
それは、
「天井を抜いて、古民家ならではの立派な太い『梁(はり)』をどーんと見せるダイニングにする」ことでした。
カフェなどでよく見る、あの開放的でかっこいい空間ですね。
しかし、そこには残酷な現実が待っていました。
配線のトラップ: 見せたいはずの立派な梁の下に、電気の配線がぐちゃぐちゃと這っている。
歴史の傷跡: 過去の「増築」の際に、大工さんが梁を容赦なく削った跡がくっきりと残っている。
「……あ、これ、綺麗に見せるの無理だわ」
開始数時間で、私の野望は脆くも崩れ去りました。
古い家は、歴代の住人や大工さんがその場しのぎで手を加えた
「歴史の地層」です。
それを解読し、辻褄を合わせながら改修していくのは、
ゼロから新しい家を建てる(新築)の何倍も頭を使います。
結論 「新築の方が、100倍楽です」(笑)
最大の壁「水平をとる」という途方もない難しさ
梁を見せることを諦め、
通常の平らな天井を張り直すことにしたのですが、
ここで古民家最大の「ラスボス」が立ちはだかりました。
それが、基礎の基礎である「水平(すいへい)をとる」という作業です。
家を建てる時、床や天井が斜めにならないよう、
必ず「水平」の基準となる線を引きます。
しかし、
築数十年の古民家に「まっすぐな場所」など存在しません。
長年の重みや地震で、柱も、壁も、すべてが微妙に歪み、傾いているのです。
歪んだ箱(部屋)の中に、まっすぐ平らな天井(水平)を作ろうとする。
あっちの柱に高さを合わせると、こっちの壁に隙間ができる。
レーザーで水平線を出してみても、
「そもそもこの家の基準ってどこなんだ?」と迷宮入りしてしまいます。
理学療法士として人間の身体を診てきた時も同じでした。
長年の癖で歪んでしまったお年寄りの姿勢を、
無理やり「まっすぐ」に直そうとすると、
逆に体のあちこちに痛みが起きます。
家も身体も、
「年月が作った歪みを受け入れつつ、
今一番しっくりくる『落とし所(バランス)』を見つける」
しかないのです。
やきもきしながら進む、農家のDIY
この途方もなく難しい「水平出し」と「天井の基礎作り」を、
私は本業の農作業の合間を縫って行っています。
朝からトラクターに乗り、
泥だらけになって代掻きをして、
夕方家に帰ってきてから少しだけ木材を切って、ネジを打つ。
一気に作業を進められないため、
「あぁー!早く終わらせたい!」
とやきもきする日が続いています。
それでも、ミリ単位で木材を削り、
少しずつ、少しずつ天井の骨組みが出来上がっていくのを見ると、
やはり得も言われぬ達成感があります。
大工さんの凄さを身をもって痛感しつつ、
この不便で面倒くさい過程すらも楽しむ心の余裕を持ちたいな
と思う今日この頃です。
いつか、完成したダイニングで、
前回お話しした万願寺とうがらしを焼いて、
ビールで乾杯する日を夢見て。
焦らず、じっくりと家づくりを進めていきます!
【本日のお目覚め処方箋】
アクション: 部屋の中にある「まっすぐなもの(ドアの枠や、柱など)」と自分の体の軸を比べて、まっすぐ立てているか確認してみる。
効能: 自分の身体の「水平(バランス)」の崩れに気づき、姿勢をリセットするきっかけになる。
皆さんの「スキ」や「フォロー」が、畑を耕す何よりのエネルギーになります。
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僕も積極的につながりたいと思っています。
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