紀藤正樹弁護士の「不都合な真実」③~「スラップ訴訟」と騒ぐご都合主義。かつて自分がしたことを忘れたの?
1,「言論封殺目的のスラップ訴訟」だって? 何を寝ぼけたことを!
②の続き。
紀藤正樹弁護士は、「ミヤネ屋」などでの発言で旧統一教会から名誉棄損で訴えられたとき、「言論封殺を目的としたスラップ訴訟だ」と怒りを露わにしました。
今も「スラップ訴訟だ」と言い続けているようです。
「(提訴は)言論封殺が目的だ」と強く反発するほどですから、紀藤氏は当然、他人の言論を封殺するようなことはしない人だと考えられます。
では、紀藤氏の次のような行動はどう考えたらいいでしょうか?
紀藤弁護士は、1994年に拉致・監禁の被害者が『監禁二五〇日 証言「脱会屋」の全て』(光言社)を刊行したとき、本に登場する大沼和子弁護士が著者に送りつけた「謝罪文の交付と出版物の回収を要求する内容証明の通知書」に、大沼弁護士に連帯する46人の弁護士の1人として名を連ねたのです。
『監禁二五〇日 証言「脱会屋」の全て』(光言社)の著者は、紀藤正樹弁護士とつながりの深い脱会屋・宮村峻(たかし)の教唆(きょうさ/そそのかすこと)ないし幇助(ほうじょ/手助けすること)により拉致・監禁され、1992年~93年にかけて約250日間、意に反して脱会を強要され続けた旧統一教会信者です。
拉致・監禁と脱会強要を行ったのは表向き親と家族、親族ですが、実質的には脱会屋(暴力的な脱会請負人・脱会支援者)の宮村峻が仕切っており、棄教の強要も彼が行いました。
それだけでなく宮村は、統一教会への賃金請求訴訟(第1段階は統一教会との交渉)、婚姻無効訴訟(この交渉と訴訟の代理人となったのが大沼和子弁護士)も強要し、著者の妻が妊娠しているらしいと知った時は、中絶させようとしています。
これは後日、誤報と判明して事なきを得ましたが……。
途中からは、日本基督教団新宿西教会所属の有馬歳弘牧師が現れ、著者が監禁されていると知りながらキリスト教の教義を説き、著者を改宗させようとしました。
同書はその間の実体験を赤裸々に綴ったもの。
読む人は誰でも、「カルトからの救出」の名の下に行う拉致・監禁が凶悪犯罪であり、脱会強要は人が生まれながらに持つ人権の甚だしい蹂躙だと実感するでしょう。
この体験を読んでなお、「いや、拉致・監禁してでも救出すべきだ」と言う人がいたら、その人の良心はねじ曲がっているか、腐りきっているのです。
そういう人は、既に1991年の時点で「たとえ家族によるものであっても、拘束及び棄教要求は違法」という判決(京都地裁)が出ており、その後も同様の判決がいくつも出ているのに、なぜ「拉致監禁による脱会強要(強制棄教)」を容認するのか、理由を説明してほしいですね。
さて、中山達樹弁護士のブログには、こう書かれています。
大沼和子先生は、もうばっちり、拉致監禁を認識・認容されてますね。
だからこそ、霊感弁連さんは、ヤバいと思って、この大沼弁護士を代理して、47人(紀藤正樹、山口広、郷路征記先生ら)で、統一教会・出版社に「この本を出すなぁ、出たのは全部回収しろ、ゴルァ!」的な内容証明郵便を出した。平成6(1994)年6月。
翌月、統一教会が反論してからは、霊感弁連さんは音沙汰なしの、シャッポを脱いだ。
中山達樹弁護士ブログ「川塵録」2023年6月10日
中山達樹弁護士によると、内容証明の通知書は、著者だけでなく統一教会と発行元にも送られたようです。
これは、“謝罪文を出して書籍を市場から回収しなければ名誉棄損で訴えるぞ”という威圧でした。
2,「拉致・監禁による脱会強要」の被害者を威圧。46人の弁護士連名の通知書に紀藤弁護士の名前が…
スラップ訴訟とは、勝訴の可能性が低いにもかかわらず、相手方の言論封殺を狙ったり、嫌がらせをしたりする訴訟のこと。
「恫喝訴訟」「嫌がらせ訴訟」とも呼ばれます。
通知書を受け取った『監禁二五〇日 証言「脱会屋」の全て』の著者は、
「本に書いたことは100%事実ですから、謝罪も回収もしませんという簡単な返事を出しましたが、大沼弁護士からはその後、全く反論がありません」
『「霊感商法」の真相』(1996年)p.240
と書いています。
大沼和子弁護士は、通知書に「1週間以内に誠意ある対応が見られない場合は、法的措置も辞さないからそのつもりで」(同上pp.239-240)という趣旨のことを書きながら、著者が拒否しても法的措置を取りませんでした。
つまり、彼女は勝訴の可能性が低いと知りながら、内容証明の通知書を送れば言うことを聞くだろうと見て、著者を威圧したのです。
しかし、同書の著者は「拉致・監禁による脱会強要」という刑法第220条の逮捕・監禁罪に相当する凶悪犯罪の被害者です。
また、人間が生まれながらに持つとされる人権の「言論の自由」と並んで大事な「信教の自由」を蹂躙され、「人身の自由」という基本的人権を侵害されました。
そんな想像を絶する苦痛を受けた被害者に、弁護士ともあろう者が「その節は監禁の事実を知りながら助けてあげられなくてごめんなさい」と心から詫びるならともかく、内容証明を送りつけて謝罪と回収を迫ったというのですから呆れた話です。
3,紀藤正樹弁護士のやったことは、まさにスラップだった!
しかも、大沼弁護士プラス46人(総勢47人)もの弁護士が、たった1人の被害者の言論を抑え込みにかかったわけで、訴訟こそ起こさなかったものの、これはまさにスラップ、すなわち恫喝、嫌がらせ、言論封殺狙いの行為です。
訴訟になれば相当なお金がかかり、時間も労力も奪われます。内容証明にびびった被害者が、「本に書いたことは100%事実」だけれど、面倒なことは嫌だから仕方がない、向こうの言う通りにしよう、と考えたとしても不思議はありません。
涙を呑んで言論封殺を受け入れるということです。気の弱い被害者なら、そうなる可能性は十分にありました。
そんな威圧的な通知書に、紀藤正樹弁護士は堂々と名を連ねたのです。
相手は世間的には全く無名の、「拉致・監禁による脱会強要」という凶悪犯罪行為を250日間耐えぬき、命からがら逃れてきた無力な一信者に過ぎないというのに。
4,謝罪文を出せ、本を回収しろ、法的措置も辞さず~言論封殺を狙う
一介の信者が体験したことを書いて公表しただけで、謝罪文を出せだの、本を回収しろだの、果ては誠意ある対応を取らなかったら法的措置も辞さないだの、言いたい放題をした大沼和子弁護士。
本来なら、紀藤正樹弁護士は大沼弁護士を諫めるべきでした。
「言論封殺になるからやめた方がいい。恫喝、嫌がらせはよくないですよ。ウソが書かれているというなら、書いた人と話し合ったらどうですか」と。
虚偽の記述があれば、まずは話し合って訂正を求めればよく、著者が拒否した場合、そこで初めて他の手段を考えるのが物事の順序です。
相手は「本に書いたことは100%事実」だと言う。しかし、自分は一切身に覚えがない。何度も話し合ったが埒(らち)があかない。
そうであれば、その時は、対抗手段として「反論文を公表する」「法的措置をとる」などが選択肢になります。
ところが、同書著者によると、大沼弁護士はいきなり内容証明の通知書を送ってきました。
そして、あろうことか紀藤正樹弁護士は、大沼弁護士に同調する46人の弁護士の1人に名を連ねたのです。
「何だかおかしい」と感じるのは私だけでしょうか?
紀藤弁護士は恫喝、嫌がらせ、言論封殺狙いの片棒を担いだとしか思えません。
5,山口広、渡辺博、郷路征紀ら霊感弁連の弁護士たちの名前も
かつてそんなことをした紀藤正樹弁護士が、今や超有名な売れっ子弁護士になったというのに、自分が名誉棄損で訴えられた途端、「スラップ訴訟だ、言論封殺目的だ」と騒ぐのは、開いた口がふさがらないほどのご都合主義です。
無名の信者と違い、社会的に名のある仲間も大勢いて、訴訟費用に困ることもないでしょうに。
ちなみに、通知書に名前を連ねた46人の中には、全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連、霊感弁連)所属の弁護士が多くいました。
山口広、渡辺博、平田広志、郷路征記、伊藤和夫などの名だたる弁護士たち。
揃いも揃って恫喝、嫌がらせ、言論封殺狙いとは……笑わせてくれますね。
