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紀藤正樹・山口広弁護士と「拉致・監禁による脱会強要」の関係を法廷で暴露~ルポライター米本和広氏の功績


米本和広「火の粉を払え」ブログが突如、非公開に!

※見出しを1つ増やし、加筆修正しました。「4,違法行為と人権侵害を見て見ぬふりの紀藤正樹弁護士。弁護士資格を返上すべきでは?」の箇所です。11月17日深夜記す。

名著『我らの不快な隣人』(情報センター出版局、2008年)の著者であり、安倍元首相暗殺犯が手紙を出していたことで一躍脚光を浴びたルポライター米本和広氏が、突如として「火の粉を払え」ブログを非公開にしました。

米本和広氏は1950年生まれで御年74歳か75歳。最近はブログの更新もなく、新刊も出ていないため、リタイアの一環かもしれません。

ブログの趣旨説明に、

拙著『我らの不快な隣人』などで、統一教会(統一協会)の信者を監禁して脱会させる強制説得の実態を暴いてから、水面下で批判を浴びるようになった。沈黙は腹ふくるる技なり。飛んでくる火の粉は払うべし」(上記リンク先より)

とあるように、「火の粉を払え」ブログには、『我らの不快な隣人』に書き切れなかった情報、あるいは刊行後に分かった情報がたくさん載っていました。

なお、米本氏の『我らの不快な隣人』は、反統一教会勢力の言う「保護・説得」のウソを暴き、反対派が信者の親をそそのかしてやってきたことは、まぎれもない「拉致・監禁による脱会強要(強制棄教)」だと膨大な取材データを用いて明らかにした名著です。

しかし、紀藤弁護士や山口広弁護士は、「統一協会資料に基づいて書いている」と批判したようです。

これについて米本和広氏は、「取材の全てを拒否しながら、『統一協会資料に基づいて書いている』と批判する。弁護士としての品位を疑ってしまう」と呆れていました。(同書p.308)

紀藤正樹・山口広弁護士らは、米本氏が取材申し込みをしたにもかかわらず、これを拒否し、紀藤弁護士に至っては、日本脱カルト協会の会員に対して、取材申し込みがあっても断るように話したのです。(同書p.308)

そうした制約の中でも、極めて客観性が高く、驚くほど情報量の多い作品となりました。歴史的名著と呼んで差し支えないと思います。

紙の本は品切れですが(中古市場には有り)、Kindle版が出ていますので、未読の方は、是非お読みになることをお勧めします。

1,12年5カ月監禁された後藤徹氏の民事裁判を支援しつつ、拉致監禁を行う勢力を厳しく批判

同書刊行後の米本和広氏は、12年5カ月拉致・監禁され、棄教を強要された後藤徹氏の民事裁判を支援しました。

旧統一教会(現家庭連合)信者を狙って「拉致・監禁による脱会強要」を行う勢力にも厳しい批判を加えました。

拉致・監禁事件が起きるとすぐその情報を拡散したり、暴力的脱会支援者の宮村峻(たかし)が関わっているか、どのキリスト教牧師が関与しているかなどを調べて信者の救出に尽力するなど、拉致・監禁の犯罪性、非人道性に警鐘を鳴らし続けました。

2003年までに約500人もの信者を「拉致・監禁による脱会強要」で脱会させたキリスト教神戸真教会の高澤守牧師が、広島在住の信者夫婦の拉致監禁を主導したとして2014年11月に刑事告訴された後、翌2015年に自殺したことをいち早く報じたのも米本和広氏でした。

キリスト教牧師の自殺は極めて珍しいこと。よほど切羽詰まった事情があったものと思われます。(古くは、細川ガラシャがキリスト教では自殺は罪だとして自害せず、家臣に身を委ねて死んだのは有名な話ですね)

ただし、自殺と刑事告訴との因果関係は不明です。

2,2014年の広島夫婦拉致・監禁事件とは?~高澤守牧師、尾島淳義執事が関与

高澤守牧師らがやったのは、次のようなことです。


2014 年7月26日、夫婦は広島市内でそれぞれの親族らによって別々に拉致された後、大阪市内のマンション5 階に連行されて監禁されました。

妻は、子供2人(長女8 歳、長男3 歳=いずれも当時)を連れて広島市内の実家に帰省中、親族らよってタオルで口を塞がれ、両手両足を縛りあげられた状態で寝袋に頭まで全身押し込められ、さらにその上から“さらし”で縛られるという極めて暴力的な手法で拉致され、ワゴン車で大阪に連行されました。

一方、夫は、親族に騙されてワゴン車に乗せられ、途中頭に黒い布袋を被せられて両手を縛られ大阪まで連行されました。

夫婦は幼い子供二人から無理やり引き離されたのです。

夫婦が監禁されたマンションの玄関ドアは、特殊なチェーンと南京錠によって二重に厳重に施錠され、窓も金具で固定され開閉できない状態でした。夫婦共に携帯電話を取り上げられました。

そこにキリスト教神戸真教会(神戸市)の高澤守牧師や西日本福音ルーテル教会「青谷福音ルーテル教会」(神戸市)の尾島淳義執事が現れ、夫婦に脱会を迫りました。

なお、この事件の2カ月前に高澤守牧師の口座に原告夫婦の両親たちから300万円が振り込まれていた事実が判明しています。

「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」ウェブサイト
「広島夫婦拉致監禁事件 民事裁判で勝訴!」より


刑事告訴は、高澤牧師死亡のため起訴猶予(犯罪事実を認めた上で起訴せず)となりました。

しかし、被害者はもう1人の牧師、西日本福音ルーテル教会「青谷福音ルーテル教会」(神戸市)の尾島淳義執事と親族を相手取って民事裁判を起こし、広島地裁(2020年2月)、広島高裁(2020年11月)の両方で勝訴しています。

地裁判決高裁判決は、「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」のウェブサイトで公開中です。

3,霊感弁連の紀藤正樹・山口広両弁護士と「拉致・監禁による脱会強要」との関係を暴露

全国霊感商法対策弁護士連絡会(霊感弁連、全国弁連)の初期の幹部であった伊藤芳朗弁護士の重要な証言を引き出して法廷に提出し、証拠採用に至ったのも、ルポライター米本和広氏の尽力がなければ実現しなかったでしょう。

伊藤芳朗弁護士は、

  • 「拉致・監禁による脱会強要」を教唆ないし幇助(そそのかす/手助けする。被害者の証言によれば指導・監督も)し数多くの信者を脱会に追い込んだ脱会支援者・宮村峻(たかし)霊感弁連の紀藤正樹弁護士は、当初から密接に連携していたこと

  • 1994年、山口広弁護士、紀藤正樹弁護士らに「宮村峻の違法性の色が濃い、暴力的なやり方は容認できない。彼と関わるべきでない」と提案し、話し合ったこと

  • 話し合いの結果、宮村峻を一時的に霊感弁連から排斥したこと

  • ただし、紀藤正樹弁護士だけは、その後も宮村峻と連携を続けたこと

  • 特に山口広弁護士は、拉致・監禁の事実を明確に知っていたこと

などを後藤徹裁判で証言しました。

2012年7月18日の法廷陳述書には、山口広弁護士、紀藤正樹弁護士らに関して、こんなことが書かれています。


伊藤 統一教会信者らの中には多額の献金をする人がいますが、宮村氏(注:宮村峻(たかし)。22年夏以降、旧統一教会問題が沸騰したとき、立憲民主党のヒアリングに招かれ、信者を脱会させるプロとして証言)のような脱会説得の専門家によって脱会した後には、統一教会に対して損害賠償請求をするようになります。

裁判所もこの手の事件では原告を勝訴させることが殆どですが、中には億単位の事件もありました。

宮村氏はこうした高額事件を特定の弁護士だけに、具体的な名前をあげれば紀藤正樹弁護士ですが、紀藤弁護士だけに回すということを行っていました。

しかし、我々は運動体としてやっていたので、こうした事件は全部一回、全国弁連に上げて配分すべきだし、一部の弁護士だけが潤っても後継者は育たないことから、私は抗議したこともありましたが、宮村氏はこうした主張には一切お構いなしでした。

(中略)

話を戻すと、高額の返還請求事件を宮村氏が紀藤弁護士だけに回せば、被害弁連は組織的に歪になっていきます。しかし、先ほど話したように、私が抗議をしても、宮村氏は知らん顔だった

米本和広氏の陳述書(3)より

伊藤 「青春を返せ裁判」からは身を引いたものの、私はその後も全国弁連の活動を続けました。

そして、宮村氏の活動の実態を多くの人達に知らせて、人々が宮村氏の悪行に巻き込まれないようにしないといけないとの衝動に駆られたことから、

「宮村氏の脱会活動が、脱会活動に名を借りた金儲けであり、実態は拉致監禁であり、棄教の強要に過ぎない」

ということを、知り合いの弁護士や日本基督教団の牧師など、脱会活動に関与している人達や統一教会信者らの父兄に話しました。

金の臭いがふんぷんとする。脱会のやり方が乱暴で、違法性が強い。信者の家族が私たちを頼ってきた場合、クリーンじゃない人物を紹介したら紹介責任を負わなければならない。

時を同じくして、日本基督教団の牧師さんたちからも声があがるようになりました。

宮村氏は法外なお金を取っている、やり方があまりにも乱暴だ。自分たちも宮村氏と同じように見られてしまう。あんな人物を同じ運動体に入れるべきではない。

そして、私は先に述べた被害弁連のコアなメンバー、山口、飯田、渡邉、紀藤の4人の弁護士に、全国弁連から宮村氏を排斥すべきだと提案しました。94年中のことだったと思います。

全国弁連に父兄から相談があった場合、脱会説得者として宮村氏を紹介しない。宮村氏には全国弁連の弁護士を紹介しない。

宮村氏ととりわけ懇意にしていた紀藤弁護士も消極的だっただろうけど、賛成しました。

「宮村との付き合いはやめただろうね」と確認すると、「全然」と言って付き合いを否定した。その結果、私が全国弁連を辞めた2005年までは、宮村氏を全国弁連から締め出すことができました。

もっとも、紀藤正樹弁護士だけは宮村氏と付き合い、宮村氏から紹介される事件を引き受けていたようです。

彼が「宮村氏と付き合っていない」というのは嘘だったわけです。

残念なことに、私が辞めた後、宮村氏は再度全国弁連と関わるようになったようです。

米本和広氏の陳述書(3)より

――山口広弁護士は、宮村氏が拉致監禁説得をしていることを知っていましたか。

伊藤 もちろん!です。

米本和広氏の陳述書(3)より


もう1通の陳述書では、伊藤芳朗弁護士自ら筆を執って、次のように書きました。


当職にとって、山口先生が宮村氏の代理人をしていることのほうが驚きです。

日本基督教団の脱会活動とは異なり、宮村氏の行う脱会活動は行き過ぎで、違法性の色が濃く、さらに父母から集めるお金の使い道も不透明で、脱会した後の元信者への扱いにも疑問が多く、問題だということは上記5人のメンバー(注:伊藤弁護士と、山口広弁護士、渡邊博弁護士、飯田正剛弁護士、紀藤正樹弁護士)でよく話し合っていたことですし、5人のメンバーで意思一致して、宮村氏を全国弁連から締め出しました。

少なくとも当職が被害弁連を締め出されるまでは、宮村氏と被害弁連は関わりを持たないと決めてそれを守っていました。

米本和広ブログ「山上徹也を救え」22年8月30日より


これは、統一教会信者を狙った「拉致・監禁による脱会強要」が、脱会支援者の画策(教唆、幇助)により親や家族が実行したもので、脱会支援者自身も実行者として動いていたことを示す重要な証言です。

伊藤芳朗氏は、紀藤正樹弁護士や山口広弁護士らが早くからその事実を知っていたと指摘しています。

人権擁護を使命とする弁護士ならば、「拉致」「監禁」「脱会強要」の疑いがあれば、直ちに介入して事実関係を確かめ、事実ならやめさせなければならないはずです。最低でも、一切の関わりを断つべきでしょう。

しかし、紀藤・山口両弁護士はそうしませんでした。

拉致・監禁は刑法第220条(逮捕・監禁罪)に触れる行為であり、脱会強要は「信教の自由」「内心の自由」を奪う人権侵害です。

仲間の伊藤芳朗弁護士が、宮村峻のやっていることは「脱会活動に名を借りた金儲けであり、実態は拉致監禁であり、棄教の強要」だと指摘し、宮村峻を厳しく批判したのに、紀藤弁護士は宮村との連携を続けました。

つまり、紀藤正樹弁護士は、宮村峻が「拉致・監禁による脱会強要」という違法行為や人権侵害をやっていると知りながら、見て見ぬ振りをしたのです。

4,違法行為と人権侵害を見て見ぬふりの紀藤正樹弁護士。弁護士資格を返上すべきでは?

2000年2月8日の『朝日新聞』で紀藤弁護士は、

〈(信者を脱会させるための)監禁などの例はごく少数です。「すぐにでも脱会させたい」とあせる家族が思い余ってそうした行動に走る場合です。(略)家族のあせる気持ちを抑えながら、脱会の援助をするのが脱会カウンセリングです〉

と書きました。

伊藤証言が公となった今となっては、この発言がどれだけ白々しいか(つまりはデマ!)は、もはや指摘するまでもないでしょう。

暴力的脱会支援者の宮村峻は、「統一教会は悪いことをいっぱいやっている。反社会的団体、犯罪者集団だ。子どもたちは悲惨な生活をしている」などと虚偽情報で家族の不安を煽り、いたずらに家族の焦りを募らせ、「1対1で説得するのは不可能。救出するには本人を統一教会から引き離し、マンションなどに閉じ込めて間違いに気づくまで説得するしかない」と吹き込みます。

そして、思い余った家族に「拉致」「監禁」「棄教の強要」を実行させ、自らはそれを指導・サポートして棄教の強要にもあたりました。

家族が思い余って子どもを監禁するのであって、脱会支援者は家族の気持ちを抑えていると紀藤氏は言いますが、話がアベコベです。

「あせる家族が思い余ってそうした行動に走る」のは、脱会支援者や牧師がそうするように仕向けたからにほかなりません。

紀藤正樹弁護士は、宮村峻がこれら「拉致」「監禁」「棄教の強要」という違法行為と人権侵害によって信者を脱会させたにもかかわらず、その事実に目をつぶり(あるいはその事実を確認しようとせず)、当該信者が違法行為や人権侵害を受けることなく、あたかも自分の意思で家族、脱会支援者、牧師らの説得を受け入れて脱会したかのように装い、代理人として統一教会相手に返金交渉をしたり、民事訴訟で損害賠償請求をしたりしたのです。

違法行為と人権侵害を野放しにしたも同然の紀藤正樹弁護士。

彼に弁護士を名乗る資格はあるのでしょうか?

以上が、伊藤弁護士の法廷陳述書(と被害者の体験記)から読み取れる事実です。

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一方、12年5カ月も監禁された後藤徹氏の民事裁判で、監禁や棄教の強要を教唆・幇助した宮村峻の代理人を務めたのが山口広弁護士です。

伊藤弁護士が上記陳述書で「当職にとって、山口先生が宮村氏の代理人をしていることのほうが驚きです」と書いたのは、このことを指しています。

伊藤証言は、ある意味、霊感弁連内部からの告発だと言えます。この証言を引き出した米本和広氏の手腕と執念には脱帽せざるを得ません。

旧統一教会は、米本和広氏にどれだけ感謝してもしきれないと思います。

5,近年は「是々非々」から「旧統一教会批判一辺倒」に変貌

ただし、米本和広氏は旧統一教会を擁護したわけではありません。

「拉致・監禁による脱会強要」という犯罪行為、人権侵害行為が見過ごされていること、紀藤正樹・山口広弁護士らが脱会支援者や牧師らと手を結び、自らの弁護士ビジネスや統一教会叩きに利用していることに義憤を感じていたにすぎません。

米本氏は教団に対しては是々非々の態度を貫きました。教団の唯我独尊的体質を厳しく批判し続け、「高額献金はやめて10分の1条献金に集約せよ」とたびたび提言していました。

残念ながら、統一教会は米本氏の提言には従いませんでした。

そのせいか、後藤徹氏の裁判が2015年に完全勝訴で終結した後は、ブログでの教団批判めいた投稿が圧倒的に多くなりました。

自ら支援した後藤徹氏とも喧嘩別れのようになってしまったのは、かえすがえす残念なことです。

なお、米本氏のブログ「山上徹也を救え」「ちんたら息子の母親介護日記」は、更新はストップしているものの、今も公開されています。