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ayakonishihara
調子が良い時、自分の全盛期と比べてしまう。【散文詩】
なんだか今日は調子が良い。
執筆がスルスル進み、タスクがみるみるうちに終わっていく。
タイピングもいつもより速いし、体調もすこぶる快調だ。
先週は疲れてパソコンに触れる事も無かったというのだから、嬉しい成長だ。
アイディアも過不足なく出て来る。
これは調子が戻ってきたのかもしれない。
そんな時、ふと自分の全盛期が頭によぎる。
私の全盛期は、学生の頃だ。
学生の頃、もっと早く書けていた。
前は2000字を1時間で書けていた。
それなのに今じゃ、2000字に4時間かけている。
明らかに劣化している。
学生の時はもっと意欲的だった。
もっと書く事に執着していた。
もっと表現力があった。
もっと語彙力があった。
そんな風に考えてしまう。
そうして手が止まる。
調子が良かったというのに、自分の全盛期が邪魔をする。
あの頃は良かっただなんて、まるで老人だ。
……しかし、全盛期の後は潰れた。
無理して高く飛んでいたら、墜落したのだ。
墜落して、
飛べなくなった事を嘆いて、
苦しんで、
なんとか座り直して、
今から立とうとしている。
高く飛んでいた自分を羨みながら。
今の状況を良いとは言えない。
昔の全盛期が悪いとも言えない。
ただ、墜落した直後に、
筆を折らなかった自分を誇りたい。
そんな中で調子が良いんだったら、十分じゃないか。
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