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これが、タカツダ。|自己紹介シリーズ⑩【世界からベッドへ】


どうも、タカツダです。
今回は、大阪に帰ってきてから、
初めて“歩き出す”までのお話です。どうぞ。



実家に戻ってきた頃は、まだ「うつ病」という診断はされていなかった。
でも正直、うつ病でも適応障害でも、どっちでもいいから“診断名”がほしかった。

この苦しさが、“なにか”のせいだと証明してほしかった。
ちゃんと治療の方針があって、薬があって、回復の道がある——
そう思えるだけで、少し救われるような気がしていた。

近所の心療内科を予約した。
その日、母が一緒に来てくれた。
待合室では何も考えられず、ただ呼ばれるのを待っていた。
名前を呼ばれて診察室に入り、これまでの症状を一つずつ話していった。

医師は静かにうなずきながら言った。
「これは……うつ病ですね。

その言葉を聞いたとき、少しだけホッとした気がした。
でも同時に、もうどこにも逃げられないような怖さもあった。

処方されたのは、抗うつ薬の「レクサプロ」と抗不安薬の「メイラックス」。
副作用が少し怖かったが、動悸やうつの症状が治るならなんでもよかった。
そう思いながら、最初の1錠を飲んだ。

すると、抗不安薬が効いたのか、あれだけつらかった動悸が、ふっと消えた日があった。
「あれ、今日ちょっとマシかも」──そんな感覚が、奇跡みたいだった。

ただ、その代わりに、とにかく眠かった。
最初の1ヶ月くらいは、毎日ほとんど寝ていた。
朝起きても昼にまた寝て、夜も寝て、それでもまだ眠かった。
レクサプロの吐き気もつらかったけど、眠気のほうがずっと強かった。

抗不安薬を飲みはじめてからは、正直、自分が何に悩んでいたのかもよくわからないくらい、
ぼーっとしていた
気がする。

でも──
その眠気が、少しだけマシになってきた頃。
ふと思い立って、ずっとやりたかったけど8年間我慢していたゲームを起動した。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』
タイトル画面のあの音、草原の光、リンクの静かな目覚め。
自分が寝ていたベッドと、リンクが目を覚ました祠が、なんとなく重なった。

ただのゲームのはずなのに。
あの草の音や静けさに触れたとき、「世界はまだ、美しいかもしれない」と思った。

その感覚を、ちゃんと言葉にして残しておきたい。
そう思って、noteを書き始めた。

最初は誰にも読まれないつもりで書いていた。
でも、ある日“スキ”がひとつだけついた。
そのとき、「大丈夫だよ」と誰かが言ってくれたような気がした。

誰かに読んでもらえるって、こんなに救われるんやなって思った。

それから、少しずつ文章を書くようになった。
同じように誰かのnoteを読んで、涙が出る日もあった。
noteが、僕にとっての“世界との細い糸”になっていった。

そして今、もうひとつのシリーズも書いています。
『回生の旅路』という、うつとゲームと回復の記録です。

『ブレス オブ ザ ワイルド』をきっかけに、
かつて訪れたローマやポンペイ、イギリスやエジプトの記憶が、ふとよみがえってきた瞬間のことなどを書いています。
でも、全部がゲームの話じゃありません。
ただの旅行記みたいな回もあるし、誰かの心に届いてほしくて書いた話もあります。

どこからでも読める連作エッセイなので、気になったタイトルからどうぞ。
ネタバレも避けていて、ゲーム未プレイの方にも届くように書いています。
軽くエッセイを読む感覚で、読んでもらえたら嬉しいです。


こうして言葉を綴ることで、少しずつ、誰かとつながれている気がしています。

ここまで読んでくれたあなたへ。本当に、ありがとう。

これが僕の、自己紹介シリーズ「世界からベッドへ」の物語。
そしてきっと、ここからまた、始まっていく物語です。


自己紹介シリーズ【世界からベッドへ】

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