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作れるようになったから、聞けるようになった

AIで変わったのは、改善ツールを作るコストだけではなかったのかもしれない。


「これなら戦える」と思えた打ち合わせ

先日、新サービス構築の打ち合わせで、事務処理を担当されている方から、実際の業務について詳しく話を聞く機会がありました。

現場というか、実際に仕事をしている職場で、職務中に話を聞けたので、

「このシステムへの入力が面倒で、毎回コピー&ペーストしている」
「メールで届いた情報を整理して、画像と一緒にWordにまとめている」
「マクロはあるけれど、この表は手入力している」

といった、実務かつ面倒くさい業務のネタが、次々と出てきました。


話を聞きながら、

「これはいけそう」
「ある程度の仕組みなら、AIを使えば解決できそう」
「これなら戦える」

という感覚がありました。

で、家に帰ってきて、そのときの状況を思い出していたんです。

改善ツールを作るコストそのものが下がったことは、私自身も実感していましたし、多くのAIユーザーも体感されていると思います。


例えば、今回出てきた中でも一番軽い案件。
(今回だと、メールで届いた情報を整理して、画像と一緒にWordにまとめている件)


以前の私がプログラムを組むなら、最低でも1時間。実用レベルに仕上げるには、さらに時間がかかるものでした。

それが今なら、素材、つまり届いているメールとWordの書類さえあれば10分程度。

どういう方法がいいか、より使いやすいツールにするにはどうすればいいか、という調査まで含めても、おそらく1時間あれば、ある程度いいものは作れるなー、という感じです。


ただぁ・・・


今回、自分の中で大きかったのは、安く、早く作れることそのものよりも、

「ある程度の悩みなら解決できる」

という確信があることで、

「聞いた後に困らずに、お悩みを聞ける」

ということだったのかもしれないなー、と思いました。


以前は、聞けば聞くほど割に合わなかった

実は以前も、こういう業務上のお悩みを聞いて回ったことがありました。

それこそ6、7年前?
いや、もっと前か?

Excelマクロにハマっていた頃に、
「自動化や効率化で、困っていることを解決できたらなー」
と思い、いろいろヒアリングして回ったことがあったんですよ。

とはいえ、そういうヒアリングで出てくる要望って、結構複雑なフローが多かった。

Excelを少し直せば済む話ではなく、ソフト開発レベルのことが多かったんですよね。


もちろん、そうでないレベル、そこまで複雑ではない案件もありましたが、

それでも、ある程度の時間はかかるもんだから、請求できる金額を考えると、

「バイトしたほうがいいんじゃね?」

となってました。


解決方法はなんとなく見える。

でも、そのために必要な工数を考えると、相手が払える金額とは合わない。

私が、要件を聞いたらパッと作れる職業プログラマーならともかく、所詮は素人はだしの、プログラム好きなただの人。

いろいろ打ちのめされた結果、いつの間にか、業務効率化に関するヒアリング自体をやめていたんですよね。


だって、聞いた後に、

「これはさすがに開発案件ですね」

となるのも困るし、期待させて何もできないのも嫌だったので。


怖かった、というと少し大げさかもしれませんが、たぶん無意識に、聞く範囲を狭めていたんだと思います。


AIが下げたのは、開発コストだけではなかった

今回は、そういうのがあまりなかった。

ある程度の仕組みなら、AIを使えば解決できる。

そういう確信があったから、こちらから積極的に悩みを取りにいけた。

自由にヒアリングできたんですよね。


私にとって、AIによって下がったのは、開発コストだけではなく、相談を聞く側の心理的なハードルだったのかもしれない。

解決できるかもしれないと思えると、聞く範囲を勝手に狭めなくて済む。

しかも、実際に仕事をしている場所で話を聞くと、会議室で、
「何か困っていることはありますか」
と聞くだけでは、たぶん出てこないような話が出てくる。


作れるようになったから、聞けるようになった

作れるようになったから、聞けるようになった。
聞けるようになったから、初めて見える悩みがあった。

思い返せば、新サービス開発の打ち合わせでも同じでした。

AIがあるから、多少無茶してヒアリングしても拾いにいける。
突っ込んだ質問もできる。

その結果、今までだったら確実に出てこなかったし、拾えなかったような話をもとに、

「いいね、そのサービス」
「それなら、やってみたいと思います」

と言っていただけることが増えています。


先日も、新しいサービスを一緒に考えた方から、

「お客様に本当に受けてほしいケアが、すべて詰まった理想の伴走メニューが完成しました」

と言っていただきました。

これも、野球の「バッチコーイ」じゃないですけど、

「なんでもこいや!(後ろにAIがいるから)」

という体勢が取れたからなんだろうなー、と。

そんなことを、しみじみ思った今日この頃です。


少し話が横道にそれましたが、まだ、この業務改善的な取り組みを、どこまでサービスとして形にできるのか。

どのくらい横展開できるのか。

そこは、まだ分かりません。

ただ、次はもう少し意識的に、実際に仕事をしている場所で、

「ちょっと面倒だけど改善したい」

を拾ってみたいなと思っています。

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