【伝わるプレゼンの探求】 同じ話でも、なぜ止まるのか|インセプション型プレゼンの流れを体感する
同じ内容でも、進むときと止まるときがあります。
情報は同じなのに、なぜか前に進まない。
その違いは、説明の量ではありません。
いくつか、同じ条件で置いてみます。
■ 例1:競合対応
A:
「競合他社はこのような施策に打って出ています。
そこで我々の対抗策としてはこのようにすべきです。」
B:
「競合他社はこのような施策に打って出ています。
このまま放置すると、この領域を取られます。」
■ 例2:売上低下
A:
「売上はこの期間で落ちています。
この原因は複数ありまして、主にこの3点です。」
B:
「売上はこの期間で落ちています。
このままだと、この水準まで下がります。」
■ 例3:進捗遅延
A:
「このプロジェクトは現在遅れています。
原因はこのあたりにあります。」
B:
「このプロジェクトは現在遅れています。
このまま進むと、この工程が崩れます。」
■ 例4:既存施策
A:
「この施策はここで伸びが止まっています。
改善ポイントはこの3つです。」
B:
「この施策はここで伸びが止まっています。
このまま進むと、この層から離れていきます。」
どれも、同じ話です。
止まるか、そのまま進めるか。
👉 違うのは、見えている景色です。
プレゼンで起きている違いは、ひとつです。
👉 次に何をするかが、相手の中に立ち上がるかどうか。
結論を渡すと、判断が残ります。
状態を置くと、その先が動き出します。
結論は、先に渡すものではありません。
相手の中で、
「そうなるよね」と思える状態が立ち上がったあとで、
はじめて言葉として現れます。
先に言うと、押しつけになります。
後から現れると、自分の考えになります。
結論を最初に言うべきだ、とよく言われます。
それ自体は間違いではありません。
ただ、
結論だけを先に置くと、判断が残ります。
先に置くべきなのは、
その結論に至ったあとの状態です。
このままだとどうなるのか。
動いた場合、どう変わるのか。
その差が見えたとき、
結論はあとから自然に立ち上がります。
プレゼンは、行動を決めるものではありません。
👉 行動が出てくる状態をつくることです。
説明を足しても、流れは変わりません。
変わるのは、
👉 配置と見え方と、最後に残る状態です。
👉 配置とは、何をどの順番で目に入れるかです。
実際の場では、
少しだけ置き方を変えるだけでも変わります。
状態を先に置いて、
そのあとに言葉が現れるようにする。
スライドであれば、時間差で出てくるだけでも違います。
資料であれば、同じページに置かないだけで流れが変わります。
手元の資料でも、会議の場でも同じです。
どこで止まり、どこで進むか。

そこだけを見ると、
整えるべき場所は自然に見えてきます。
