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WRY24-25(タカシワタナベ・ラーメン・オブ・イヤー)新店編

選考前に

WRYとは

WRY(タカシワタナベ・ラーメンオブ・ザ・イヤー)はTRY(東京ラーメンオブ・ザ・イヤー)のパクリ(ズバリ)であり、選考基準や対象店はゆるく設定し、今シーズン、特に印象に残った店を心の中で表彰する妄想メディアである。

WRY選考基準

・エリアもTRYに準拠し、東京、千葉、埼玉、神奈川とする
・2023年7月~2024年6月末までに実際に食べたものだけが対象
・新店の条件はTRYとは違い、上記期間内に開店したお店を対象とするが、
 食べてないお店は当然入れない
・殿堂や取材拒否などの要素は一切考えない
・味の他ホスピタリティや活躍度も含むのが本家の基準だが、
 こちらはあくまで個人的に印象に残ったお店
・つまり主観的なランキング
・ジャンル分けは簡素にした。
 特に「煮干し」、個人的にほぼ食べない「汁なし」は無し
 塩と醤油以外は「その他」という括りにした。
・逆に「冷やし」部門と個人賞を付け加え補完する
・「また行こう、行く可能性がある」ことを最低の基準とした。
 (特に新店)

オーソリティの是非についての私見

WRYはTRYの選考結果に異を唱えることを趣旨としておらず、TRYをオーソリティと位置づけながら、客観的な視点より個人主観で語る場を広めたいことが目的である。

そもそも権威がいるのか?
そもそも権威とは誰が決めるのか?
その権威はそもそも正しいのか?

とはSNS等でよく見る問いである。

私は、各問いに関して、

・必要で、
・各ステークホルダーからの意見で自然と決まっていき、
・それは正誤の決定ではなく、ひとつの基準である、

と答える。

音楽や映画、文学賞などは権威が決める。それぞれの作品の質の高さは賞により担保されるが、イコール万人にとっての一番を決めるものではない。そんな当たり前のやりとりを(ラーメン批評より)はるかに長くやってきたから、これらのジャンルは今更そんな不満は出ない。権威を参考にしたりしなかったりして、自分で評価し、聴いたり、観たり、読んだり、食べ、通えばいい。その上で健全に論ずる空気があるといい。

おそらく、気に食わないと思っている人は、自分の応援している対象が評価されていないことに対してだろう。もしくはSNSという非対面コミュニケーションでしか主張できない人は単に自信も勇気もないんだろうと思う。自分の自信の無さを表舞台に立つものへの妬み、拗みに転換するのもはさもしい。もちろん、誰もが褒めてもらいたい。多くの人はそんな承認欲求を抱えている。

ただ、自分の趣味の幸せくらいは自分で決ればいい。そのために身を張って権威役を買ってでる人がいるのである。一般のファンがしそうな議論は編集部や評者の中で何十周もしているはずである。そのおかげで自分たちが普段行っている議論や個人的な評価が空中分解せずにいるのだ。と考えてみることにしたらどうだろう。

WRY新店部門

新店への期待

また行こう、行く可能性がある」ことを最低の基準にしたので、順位より理由が大切になる。また、ジャンル分けは不必要かと思い、一切設けていない(単にそんなにいっぱい食べてない←)。行ってない店も多いが、巷で超人気の店は一応食べた。

普段の食べ歩きはInstagramへ(ログインが必要です)

毎年、新人賞に期待しているのは「荒削りだがエナジーに未来の可能性を感じること」か「整ってはいてもコアなラーメン好きマインドが溢れている(≠ラーメンマニア)こと」のいずれか。

これはときに完成度より優先されることで、何故なら2,3年後また食べていたいじゃない。味も接客など様々なファクターがあるが、チャートの総得点ではなく、その点を重視した

1位

花萌葱(埼玉県比企郡)
理由:深緑も美味しかったが、個人的にはここの塩ラーメンに惚れた。しかも、かけそばがあり、大箱で家族連れにも優しく、美味しいもの平たく万人に提供するスタイルに新たな個人店の可能性を見出した。研ぎ澄ましてく傾向のあるラーメン新店界隈で、あえて俗っぽく構えるお店の存在は身近で、長く支持されるものだと思う。トップランナーがその役を担う意義も込めて1位とした。

塩ラーメン(かけ)
極太麺のつけ麺も素晴らしい

2位

キッチンきらく(神保町)
理由:オープンは2023年1月だったが、ラーメンの提供が期間内ということでTRYにも掲載されていたので急遽差し込んだ。麺や七彩グループでありながら、異端に位置し、食堂化しているので、ラーメン好きでも食べている人とそうではない人と分かれてしまうのが実に惜しい。食に対する関心の深い人は固定観念に縛られず食べてみることをオススメする。稲庭中華そばを中心に季節折々のメニューを楽しめる。

稲庭中華そば(牡蠣)
稲庭中華そば(味噌)
夏の限定(だだちゃ豆)

3位

永明中華そば(大島)
理由:キャリア豊富な店主を新人扱いするのは失礼だが、違いのわかるラーメン好きのハートに響くという意味で、食べてない人に是非ともオススメしたいラーメンである。特に醤油ラーメンの普遍的で伝統的な作りは心に染みる。伝統的なラーメンを再構築するときに、変に飾り付けてしまうではなく、本質に磨きをかけるこのお店のような手法が今後も増えてもらいたい。

地方にありそうな素朴な中華そば

4位

いりこや(大井町)
理由:ラーメンの本質に、常識に囚われない個性というものがあるとしたら、それは優等生と比べて違和感や欠点みたいなものを魅力に変えるパワーがあるということでもあり、いりこ屋には流行りの煮干しを効かせたラーメンにはないそんな魅力が詰まっていた。黄色い縮れ麺、立ち食い、スープのローカル感。目をつむるとすぐ思い浮かぶような印象点の高いラーメンだ。

いりこそば(淡口)
今は亡き勝丸をベースに
ローカル色を重ねたラーメン

5位

なにがし(駒込)
理由:若手、という意味ではこのお店だけとなってしまったが、一口目から濃厚なスープにガッツポーズが出そうなパワーに満ち溢れていた。ディテール(薬味や味の濃さ)に新人らしい荒削りさがあって、今後をみてみたいと思わせる魅力があった。つけ麺も良さそうなのでまた行きたい。

見た目からギラギラの意欲作
麺も魅力の一つ

迷って入れなかったお店

支那そばとも(飯田橋)
理由:びぜん亭は30年通った店である。単なる事業継承でも難しいのに、味の正確なアーカイブで商売を成立させるのはさらに難しい。だが、この味から思い入れを差っ引いたとしても素直に美味しさと思えた。びぜん亭があったときのように、飯田橋に降りたとき、いつもともがある安心感を感じられるように。

びぜん亭をモチーフとしていて
そのファンも納得の
「味のアーカイブ」

※食べたが、選外とした主な店
奈つや、陰日向、craftramen bit 、禿など

次回はWRY名店部門です。

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