見出し画像

【何も残さなかったのに、200年愛される人〜良寛に学ぶ「つまらない老後」を回避する心理学〜】

momo_writer|心で歴史を読む人

はじめに


「私の人生、何か残せたのかな…」

ふと、そんなことを考える
ありませんか。

仕事で大きな成果を残したわけでもない。

誰かの記憶に残るような
特別なことをしたわけでもない。

このまま歳を重ねて、
つまらない老後」に直行してしまうのでは…。

その不安、実は心理学
きちんと説明がつきます。

そして江戸時代に、
その不安への「答え」を
生き方そのもので示した人がいます。

良寛さんです。

彼は地位を捨て、財産を持たず、
何も残そうとしませんでした。

なのに、亡くなって約200年たった今も、
多くの人に愛され続けています。

何かを残さなきゃ」と焦る人ほど
忘れられ〜

今日をよく生きよう」とした人が
記憶に残る。

この不思議な逆転現象の謎を、
心理カウンセラー中級のmomoが
心理学×歴史で解き明かします。

前半(無料)では、
名を残したい」という焦りの正体と、
放置した場合の危険性⚠️を。

後半(有料)では、
良寛さんの生き方から抽出した

「今日から始める、よく生きる練習」5つを
具体的にお伝えします。

今さらを、今からへ〜

人生の後半戦は、
ここから面白くなります。

人生100年時代だとか?
まだまだ若輩者です‥

第1章:「何者かになりたい」焦りの正体

なぜ人は「名を残したい」のか


「何かを成し遂げたい」

「誰かの記憶に残りたい」

この気持ち自体は、
決して悪いものではありません。

でも、50代を過ぎたあたりから、
この思いが焦りに変わっていきます。

なぜでしょうか?

心理学に‥
存在脅威管理理論(TMT)」
という考え方があります。

人間は「いつか自分は死ぬ」という〜

避けられない事実への不安
やわらげるために、

象徴的な不死」を求めるのです。

作品を残す。
名前を残す。
実績を残す。

つまり「名を残したい」という欲求は、
死の不安の裏返しなんですね。

50代で焦りが強まるのは、
人生の残り時間
意識し始める年代だから〜

とても自然な心の動きなのです。

でも、そこに落とし穴がある


問題は、この欲求
強くなりすぎたときです。

将来どう評価されるか」が
人生の中心になると、

「今、この瞬間」が
評価のための手段

なってしまいます。

今日の夕焼け🌆も、
家族との何気ない会話も〜

実績にならないもの」として
素通りしてしまう。

これこそが、
つまらない老後」への
入り口なのです。

🐾momoくんのひとりごと

#つまらない老後

「『名を残したい』は悪者じゃないワン。

死ぬのが怖いっていう、人間の自然な心だワン。

でも、正体を知らないと振り回されるワン!」

momoくん解説


第2章:地位も財産も捨てた男・良寛


エリートコースを降りた人


良寛さんは1758年、
越後(今の新潟県)の
名家の長男として生まれました。

本来なら家を継ぎ
村の名士として〜

名を残す」人生が
約束されていた人です。

ところが良寛さんは、
その道を降りてしまいます。

出家して修行を積み、
やがてから
寺を継ぐ資格も認められたのに、

住職の座すら断って
山の小さな庵

五合庵(ごごうあん)」で
ひとり暮らしを始めるのです。

地位、なし。
財産、なし。
家族、なし。

無い無い尽くし〜

現代の感覚でいえば
「何も成し遂げていない人」です。

子どもと毬をつくお坊さん


では良寛さん
何をしていたのか?

托鉢の途中で子どもたちに出会うと、
日が暮れるまで

かくれんぼや毬つきをして
遊んでいました。

袖に毬を忍ばせて歩き
子どもに会うのを
楽しみにしていたといいます。

村人の畑仕事の話に耳を傾け、
頼まれれば字を書き
歌を詠み

目の前の人と、目の前の時間を
ただ大切にして生きました。

辞世の歌が教えてくれること


良寛さんが人生の最後に詠んだ歌が、
これです。

形見とて 何か残さん 春は花🌸
山ほととぎす 秋はもみぢ葉
🍁

「形見に何を残そうか。
いや、何も残さなくていい。

には花が咲き、には
ほととぎすが鳴き、
には紅葉🍁が色づく。

それで十分ではないか」

何も残さない、と歌った人の歌が、
200年たった今も残っている

この逆説にこそ、
つまらない老後」を回避する
最大のヒントが隠れています。

🐾momoくんのひとりごと

#辞世の句

「毬つきで200年愛されるなんて、
すごい人だワン…。

ぼくも公園で遊んでるだけで
愛される犬になりたいワン🧡」

momoくん解説


第3章:「実績集め」の人生を放置すると、どうなるか


心理学者エリクソンの警告


発達心理学者エリクソンは、
人生後半のテーマを
こう整理しました。

中年期の課題は
「世代性 vs 停滞」

次の世代や周囲の人に
何かを手渡そうとする心
(世代性)を育てられないと🌱

人は自分のことだけに関心が向かい、
心が停滞していく
というのです。

そして老年期の課題は
統合 vs 絶望

自分の人生を
これでよかった」と

受け入れられるかどうかが、
最後の分かれ道になります。

「評価待ち」の人生の末路


名を残すこと」だけを
追い続けた場合の未来を、
想像してみてください。

60代
定年で肩書きを失った瞬間、
自分が空っぽに感じられます。

評価してくれる場所が
消えてしまうからです。

70代
「あの頃はすごかった」という
過去の話ばかりが増え‥
新しい出会いが減っていきます。

80代
振り返ったとき、
実績リストは残っていても〜

「あの日は楽しかった」という
記憶の手触りが薄い
ことに
気づくのです。

これが、エリクソンのいう
絶望」の正体であり〜

つまらない老後」の
本当の意味だと私は思います。

良寛さんは、逆の道を歩いた


一方の良寛さんは、
実績を一切集めませんでした。

その代わり、
目の前の人を大切にする「今日」
何十年も積み重ねました。

結果、村人たちは
彼の思い出を語り継ぎ〜

歌は写され、
逸話は本になり、


誰も「残そう」としなかったのに、
みんなが「残したく」なったのです。

名を残すとは、
目指すゴールではなく、
よく生きた日々の副産物──。

では、「よく生きる」って
具体的にどうすればいいのでしょう?

ここから先の有料部分では、
良寛さんの生き方を
現代の心理学で翻訳した

「よく生きる練習」5つを、
今日から実践できる形で
お伝えします。

無知は罪です。

なんとなく不安な老後」を‥

楽しみな後半戦」に変える知恵

コーヒー1杯分で持ち帰ってください。

🐾momoくんのひとりごと

#よく生きる

「ここからが本番だワン🐾
良寛さんの生き方、
現代人向けに『翻訳』するワン!」

momoくん解説


第4章:良寛さんに学ぶ「よく生きる練習」5つ(有料)

ここから先は

2,233字 / 2画像
この記事のみ ¥ 500
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

ガイド・旅行会社・空港勤務を経ての私が旅と歴史について掘り下げて書いたマガジン

旅と歴史

¥500 / 月
1ヶ月無料

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?