【縁が命を奪った〜織田信澄という若者を、心理カウンセラー中級が読む】
momo_writer|心で歴史を読む人
はじめに
第一章 その子は何も悪いことをしていなかった
父親が殺された年、信澄は幼かったはずです。
信長に刃を向けた父・信勝は、敗れて命を失いました。
残されたのは、父の罪を背負うことになる幼い子どもでした。
「お前の父は、兄上に逆らった男だ」
——そう囁かれながら育ったかもしれません。
何も悪いことをしていないのに、生まれた家のせいで肩身が狭い。
現代のカウンセリングでも、こういう方と出会うことがあります。
「親のせいで、自分まで白い目で見られる」という苦しさを抱えた方と。
今で言う"親ガチャ"でしょうか?
信澄の幼少期に、その苦しさがなかったとは——私には思えないのです。
第二章 それでも信澄は、前を向いて生きた
しかし信澄は、その苦しさの中で、前を向いて生きました。
元服し、織田一門の武将として歩み始めた。
やがて明智光秀の娘婿となり、近江・大溝城主🏯の地位も得ました。
「父の子」というレッテルを超えて、「自分の人生」を築こうとしていた。
心理学に「レジリエンス(回復力)」という概念があります。
逆境の中でも折れずに生き続ける力のことです。
信澄の生き方は、まさにそのレジリエンスの体現でした。
傷を抱えたまま、それでも前を向いて歩いた若者の姿が、そこにあります。
第三章 「縁」は守りにも、凶器にもなる
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