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習い事を増やすのをやめた日|30代主婦の、子どもにかけるお金のこと

「周りのお友達、もう三つも習い事してるんだって」

子どもがふと口にしたその一言に、胸の奥がきゅっとなった日があります。うちはまだ一つだけ。…足りていないのかな。そんな焦りが、夜になってもなかなか消えませんでした。

子どもにかけるお金って、上限がないように感じませんか。やらせてあげたい気持ちと、家計の現実と、「周りに遅れたら」という不安。その三つの間で、わたしはずっと揺れていました。

「周りが通っているから」で決めない

スイミング、英語、ピアノ、プログラミング。今は本当に選択肢が多くて、どれも「将来のため」と言われると、申し込まないことが悪いことみたいに思えてきます。

でもあるとき、ふと我に返りました。わたしは子どものためを思っているつもりで、本当は「みんなと同じだけやらせていない」という不安を、お金で埋めようとしていたんじゃないか、と。

通わせる理由が「子どもがやりたいから」ではなく「周りがやっているから」になっていたら、それはもう、子どものためではなく、わたしの安心のためのお金なのかもしれません。

わが家の「ここまで」を決めてみた

それから、習い事を増やすのをやめました。正確には、増やす前に一度立ち止まる、と決めたんです。

新しく何かを始めたくなったら、まず「今やっていることを、子どもは楽しめているか」を見る。そして「この出費は、来年も無理なく続けられるか」を考える。続けられない金額なら、それは今のわが家の身の丈に合っていない、ということ。

正直に言うと、わたしも一度、勢いで体験教室を三つ予約してしまったことがあります。子どもは疲れてぐずるし、月謝の合計を計算して青ざめるし。あのとき、増やすことより「選ぶこと」のほうがずっと大事だと気づきました。

お金の線引きは、愛情の線引きではない

習い事の数と、子どもへの愛情は、比例しません。これは自分に何度も言い聞かせていることです。

たくさん習わせているお家がすごいわけでも、一つだけのわが家が手を抜いているわけでもない。ただ、それぞれの家に、それぞれの「ちょうどいい」があるだけ。

子どもと一緒に図書館へ行く時間も、夕飯を作りながら今日あったことを聞く時間も、お金のかからない立派な「習い事」だと、今はそう思えるようになりました。

おわりに

増やすのをやめたら、不思議と気持ちが軽くなりました。比べる相手がいなくなったぶん、目の前の子どもを、ちゃんと見られるようになった気がします。

先週も、ポストに入っていた習い事のチラシを見て一瞬ぐらつきましたが、「うちはうち」と小さくつぶやいて、そっと引き出しにしまいました。前のわたしなら、勢いで体験を申し込んでいたかもしれません。その小さな一歩が、自分にとっては大きな変化でした。

お金の線引きは、けっして冷たい計算ではなくて、「わが家を大切にする」ためのやさしい選択。そう思えると、財布のひもを締めることに、罪悪感を感じなくなりました。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。あなたのお家の「ちょうどいい」は、どんな形ですか。よかったらスキやコメントで、そっと教えてもらえたら嬉しいです。

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