新しい松山駅を訪ねて―立派な高架駅、でもまだ「これから」の風景―
高架化からおよそ1年。
松山駅の風景は、
いま大きく変わりつつあります。
近代的な高架駅に生まれ変わった

昨年9月に開業した新しい高架駅は、
愛媛県内のJRでは初めて自動改札を
導入した近代的な駅です。
真新しいホームと広いコンコース、
そして整然とした線路配置。
鉄道の玄関口としての風格が
漂っています。
旧駅舎を見ながら新駅舎へ入る

とはいえ、地上時代の松山駅舎も
まだ残っています。
すでに営業は終えていますが、
駅舎そのものは解体を待つばかりの状態で、
今のうちに見ておきたい姿です。
三角屋根と時計が特徴の駅舎。
ノスタルチックな雰囲気です。
長年この街の顔として親しまれてきた
建物だけに、少し名残惜しい
気持ちになります。

かつての車両基地が新駅舎へ

新しい高架駅の建設地は、
かつて松山運転所(車両基地)が
あった場所です。
列車の留置や点検のための広い敷地が
あったため、高架化にはうってつけ
でした。
車両基地は宇和島寄りの郊外へ移転し、
跡地が駅として再生した形です。
新しい松山駅の課題

一方で、駅の周辺はいま更地が
目立ちます。
再開発の構想はまだ具体化しておらず、
立派な駅舎だけがポツンと建っている
印象です。
駅の反対側では、新しいアリーナの
建設が予定されていますが、
完成まではまだ時間がかかりそうです。
駅の高架下には「だんだん通り」という
小さなショッピングゾーンができ、
おみやげ店やカフェが並びます。
少しずつにぎわいの芽は出てきているものの、
都市の中心と呼ぶにはまだ静か。
駅前に立つと、
「これからどう発展していくのだろう」と
思わず見渡してしまいます。
松山の中心地から遠い

松山の繁華街といえば、大街道や松山城周辺、
そして伊予鉄松山市駅の界隈です。
そこからJR松山駅までは少し距離があり、
路面電車を使っての移動になります。
ただ、この電停がもともと駅から離れていて、
今はさらに遠くなってしまいました。
地下通路を通り抜けて歩く必要があり、
アクセス面では少し不便になった印象です。
なお、来年度から少し電停が駅に
近くなるように路面電車の線路を
つなぎ変える工事を始めるそうです。
まとめ
新しい松山駅は、
以前の旧態依然とした松山駅を知る者
としてはものすごく垢抜けた印象で
一気に未来が来たーという感じで
好印象でした。
しかし、高架のホームから眺める
景色は周りに建物がなく
ほぼ更地しかないのは
「ホントに大丈夫か?松山駅」と感じました。
それと同時に今後の再開発に期待したいです。
都市圏人口60万人を超える松山にとって、JR松山駅は「もう一つの顔」として重要な存在です。駅舎自体は立派に生まれ変わりましたが、その周囲がまだ整っていないのが惜しいところ。立派な玄関の前に、まだ庭がない――そんな状態です。
個人的には、長崎駅や大分駅のように発展していってほしいと思います。あちらは駅ビルが高層化し、商業施設やホテル、駐車場まで一体的に整備されています。車でも立ち寄りやすく、鉄道の利用者だけでなく、地域の人々の生活の場にもなっています。
松山駅も、これから再開発が進めばきっとそんな風になるはず。新旧の駅舎が並び立つ今の風景は、まさに「過渡期の一瞬」です。古い駅舎を見られるのは今のうち。これからどんな姿に変わるのか、もう少し時間をかけて見守りたいと思います。
