見出し画像

豪雨が“当たり前”になった日本で、タカミヤが始めた新しい水害対策

最近、「線状降水帯」「記録的短時間大雨」という言葉をニュースで聞く機会が増えました。
数年前までは、“特別な災害”として報道されていた豪雨。
でも今は、「今年もまたか」と感じている人も多いのではないでしょうか。

実際に、気象庁の観測では、1時間に50mm以上の短時間強雨の発生回数は、1976〜1985年頃と比べて約1.5倍に増加しています。
つまり、豪雨災害はもう一部地域だけの問題ではなく、日本全国どこでも起こりうるものになっているということです。

もし、病院が浸水したら。
もし、避難所になる学校が使えなくなったら。
もし、物流センターが止まってしまったら。

被害を受けるのは建物だけではありません。
地域の暮らしそのものが止まってしまいます。

そのため今、求められているのは「災害が起きてから対応する防災」ではなく、“止まらないための防災”です。
そんな中、タカミヤでは新しい水害対策への取り組みを進めています。




「土のうを積む人がいない」――災害現場のリアル

豪雨災害が起きたとき、現場では何が起きているのでしょうか。
自治体や施設管理者の方々は、避難誘導や安全確認、情報共有など、限られた人数で膨大な対応に追われています。
そんな中で行う水害対策は、決して簡単ではありません。

従来の土のうは、重く、大量に運ぶ必要があります。
積み上げには人手も時間も必要で、隙間なく設置するには経験も求められます。

さらに、使用後には泥だらけになった土のうの回収や処分も発生します。
もちろん、土のう自体が悪いわけではありません。
これまで多くの現場を支えてきた、大切な防災手段です。

ただ、豪雨が激甚化し、人手不足も深刻化している今、「従来のやり方だけでは守りきれない」という現実が出てきています。
“防災を頑張りたいのに、現場が追いつかない”
そんな課題が、いま各地で起きています。


水で水を止める。タイガーダムという発想

そこでタカミヤが取り組んでいるのが、水のう型簡易膨張ダムシステム「タイガーダム」です。

仕組みはとてもシンプル。
大きなチューブ状の本体に水を入れ、その重みで浸水を防ぎます。必要なのは、ホースと水だけ。
土を運ぶ必要はありません。
専門知識がなくても、2人程度で設営が可能で、災害時の初動負担を大きく減らせるのが特徴です。

また、使用していない時はコンパクトに収納できるため、大量の土のうを保管するスペースも必要ありません。
「必要な時に、必要な場所へ、すぐ運べる」
これは、拠点が分散している自治体や、大型施設を運営する企業にとって大きなメリットになります。

さらにタイガーダムは、豪雨時の水害対策だけではなく、地下施設への浸水防止や工場・物流施設の設備保護、工事現場での排水・導水など、さまざまな現場でも活用されています。
“水をコントロールする”という視点から、社会インフラを支える仕組みとして運用されているのです。

撤収時は水を抜くだけ。
泥や土の処理負担を減らせるため、災害後の復旧作業も効率化できます。
タカミヤが目指したのは、“高性能な防災”だけではありません。
「誰でも、今すぐ、確実に使えること」
それこそが、災害時には何より重要だと考えているからです。


防災を、“頑張る人頼み”にしないために

タカミヤは、これまで建設現場を足場や仮設機材で支えてきました。
その中で向き合ってきたのは、「現場の負担をどう減らすか」という課題です。

重いものを、もっと安全に扱えないか。
少ない人数でも、効率よく作業できないか。
危険を減らし、働く人を守れないか。

その考え方は、防災にもつながっています。
災害時に必要なのは、「もっと頑張ること」ではありません。
限られた人数でも、誰でも、安全に動ける仕組みを作ること。
そして、社会機能を止めないことです。

病院が動き続けること。
学校が避難所として機能すること。
物流が止まらないこと。

そうした“当たり前”を守ることも、社会インフラを支える企業の役割だと、タカミヤは考えています。
だからこそ、タイガーダムも単なる防災製品ではなく、「現場を支えるための仕組み」として取り組んでいます。

まとめ

災害が激甚化する時代。
これからの防災に必要なのは、「根性」や「人海戦術」だけではありません。
人手が足りない中でも、地域を守れる仕組み。
現場の負担を減らしながら、社会を止めない仕組み。
そうした“続けられる防災”が、これからますます重要になっていきます。

タカミヤは、建設現場を“足場”で支えてきた会社です。
しかし今、その技術や発想は、工事現場だけにとどまりません。

豪雨の中でも、地域の暮らしを止めないこと。
人々の安全を守ること。
社会インフラを支え続けること。

建設現場を支えてきた会社が、今は違うアプローチで、人々の暮らしそのものを支えようとしている。
「社会にとって、なくてはならない存在でありたい」
その想いのもと、タカミヤはこれからも、防災やインフラ支援を通じて、安心して暮らせる社会づくりに向き合い続けます。