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【車中泊旅2024夏7/2~】9/19 Day80:「これぞ熊野古道!」の風景に出会える道

旅はいよいよ熊野古道エリアへ突入。

皆さん、熊野古道っていうとどんなビジュアルイメージですか?私は鬱蒼とした森林に囲まれた森の中、苔むした石畳を上る坂道を想像していました。

今日歩いた道はそのイメージにぴったりの道。あまりに思い描いていたビジュアルだったので、まるでアニメの中の世界に入り込んだような不思議な体験でした。面白い。


〇今日歩いた道の概要

まずは熊野古道って何っていう話ですよ。

熊野古道とは、熊野三山へと通じる参詣道の総称です。

熊野三山とは日本全国に3千社ある熊野神社の総本社で、熊野大宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三つ。三重県との県境に近い和歌山県の東海岸寄りに、この三つが集まっています。

熊野古道は大阪と三山、伊勢と三山、高野山と三山、奈良の吉野と三山をつなぐ全7コースがあります。。道は三重県、奈良県、和歌山県、大阪府にまたがっているというわけです。

私たちが今日歩いたのは伊勢から熊野大宮大社あるいは熊野速玉大社へ通じる全160kmの「熊野古道 伊勢路」の中の8kmです。ほんのちょっと体験したっていう事になります。

スタートは三重県の道の駅「海山」。ここに車を停車して、馬越峠まで登って反対側の尾鷲という町に降り、尾鷲駅前から出る市バスに乗って道の駅まで戻ってきました。

道の駅海山から尾鷲駅までは5.2kmの距離です。しかし、途中、馬越峠から天狗倉山(てんぐらさん)の頂上までの往復も歩いたので全距離としてはもう少しあると思います。所要時間は3時間40分でした。

〇熊野古道 鷲下から尾鷲まで

道の駅「海山」から熊野古道の入口までは国道を10分くらい歩きます。左手に大きな看板が出てくるので入口はすぐにわかりました。
と、そこに「9月にクマが目撃されました!」との張り紙。あぁ、まずい。クマ除けの鈴は車に置いてきて、行動食として食パン持ってきちゃった。すべき事が逆でした。

ということで、道の駅まで戻って鈴をバッグに入れて、バッグから食パンを車に戻して完了。ふー、危ない、危ない。今日は帰りのバスの時間という時間の制約がある行動。こういうロスタイムがあっても大丈夫なくらいのスケジュールで動いていてよかったです。

気を取り直して、再び古道の入口から出発。古道に入るなり、大きな石畳の坂道となりました。道幅は1.5mくらいと思っていたよりもゆったり。十分に広い石畳の両脇は陽の光をかなり覆う丈の高いヒノキの樹林です。古道に入るなり気温はすっと2度ほど下がり、陽の光が弱くなりました。足元の石畳は美しい黄緑色の苔に覆われて朝露に濡れています。湿度が多いためか、両脇の林の足元はシダ類に覆われていました。

時折、鳥の声、そして道を横切る沢の水音、自分たちの歩く音だけが聞こえる朝の熊野古道には「幽玄」という言葉がふさわしく、巡礼路として思い描く雰囲気そのものでした。

ただ、苔むして濡れた大きな板状の岩は、決して完璧に平らというわけではないので、相当慎重に足を運ばないと滑るんですね。巡礼の深淵な世界に浸って、色んな所に目を配りながら歩きたいのはやまやまですが、実際のところは滑らない足場を探して下を見ながら必死に歩き、時々立ち止まって周囲を見るという感じになりました。

馬越峠まで40分弱。峠にはすっと林が抜けて下の村々やその先の山を見渡せる場所がありました。峠の標高は320m。ここから更に200mあがった天狗倉山の頂上に立ち寄って、尾鷲へと下山しました。

尾鷲への下山路は日が上がってきたのと、尾鷲側が南に向いた斜面のため、のぼってきた道ほどには濡れておらず、苔も控え目だったので歩きやすかったです。その分、私自身が思い描く熊野古道感は薄かったですが。

馬越峠を下りて尾鷲の街中を通って駅までは10分ほどでしょうか。森を抜けて街中を歩き始めたら、どっと体に熱さがまわってきました。シェークを作ってくれる小さなお店で休憩し、コンビニでアイスキャンディーを買って休憩し、駅に到着。1時間ほど待ってバスで道の駅近くまで戻ってきました。バス停から道の駅までは10分もかかりません。

久しぶりに歩いて、クタクタになりましたが、熊野古道らしい景色を堪能できて大変に満足しました。

〇熊野古道 馬越峠から天狗倉山へ往復

馬越峠から200m上る天狗倉山の山頂。かなり急な坂道や階段で一気に上るので、めちゃくちゃ息切れしました。途中で左方面への北コースト右方面への南コースがあり、南コースから上っていきました。

山頂は巨大な岩に取り付けられた金属の梯子を上ってフィニッシュです。今年は8月に北アルプスで槍ヶ岳に上ったので、金属梯子は習得済み(笑)。するすると上って山頂からの景色を楽しみました。

馬越峠からも景色の良い場所があるのですが、天狗倉山の山頂からの景色の方がいいです。眼下には尾鷲の町が広がり、その先に西国一の難所と呼ばれる八鬼山の頂きもよく見えました。

尾鷲市街とその向こうに八鬼峠が見渡せる絶景を堪能
天狗倉山の山頂へは梯子を登る

返りは北コースからと思ったのですが、よくわからなくて結局同じ南コースから戻りました。

上る時は息があがって厳しく感じた道のりも、帰りはあっという間で「こんなに短い距離だったっけ?」と思うくらいでした。行く時には気が焦って長く感じていたのかもしれません。ゆっくりと上れば、そんなに大変ではないと思います。

〇尾鷲市の古道の夢で入浴

熊野古道でのトレッキングを終えて車に戻ったら、尾鷲市の町はずれ南東にある温泉で汗を流しました。海洋深層水を使ったお湯だという事でした。運動後のお風呂、最高ですね。

隣には三重県立熊野古道センターがあり熊野古道についての説明などを見る事ができます。時間がなくて行けなくて残念でした。

お風呂の後はコインランドリーで洗濯も完了。尾鷲市は規模のある町なので、色々と仕事がこなせて便利です。

〇尾鷲市のお魚いちば おとと(生尾鷲産びんちょうまぐろとぶりハラス塩焼き)

尾鷲市内に鮮魚店と鮮魚を楽しめるレストランが併設された場所があります。お風呂の後は、今夜の夕飯ネタを探しに行ってみました。

勝浦から南の紀伊半島では、まぐろの販売がさかんです。今日は尾鷲産の生びんちょうまぐろを手ごろな値段で見つけましたので、柵で購入。他にもぶりはらすの塩焼きというのがあったので購入。何も料理をしなくて、美味しくて手ごろな夕飯ネタが見つかるこのエリアは、本当に主婦の味方ですわ。

〇道の駅海山で同じ日に見事な朝日と夕日を堪能

さて、ここ道の駅海山は偶然だとは思いますが、非常に見事な朝日と夕日を同じ日に堪能する事ができました。

山と山にはさまれた谷間にある道の駅。道は東西に渡っているので朝は東側の山の谷間に逆V字の朝焼け、夕方は西の空に逆V字の夕焼け。素晴らしい景色を堪能させてもらいました。一日に壮大な朝日と夕焼け両方が見られるって、ありそうで今までなかった事でした。

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