ちいさな手とまた出会えた日
子育て支援の広場でお仕事しています。
嬉しいことに保育園でお仕事していたときに
一緒に過ごした子どもたちと出会えることがあるのですよ。
ママになっての再会です。
「たかこそうそうですよね!」
声をかけられても、誰だかわからないことも時おりあります。
すっかりおとなになって、きれいになりすぎなのです。
それでも名前を聞くとわたしの頭の中のセンサーがピピピッとそれはもう電光石火につながって、
「○○ほいくえんの○○くみの時に一緒だった○○ちゃんだね~!」
一気にその当時の思い出がよみがえります。
楽しいこと、うれしいこと、懐かしいこと、、、

1月のある日のことでした。
午前中12時までの開館時間を終えるとおもちゃや遊具の消毒をし午後からの開館に備えます。
1時間の休憩をして13時からの開館となるので、交代で消毒作業にあたり、時間差で休憩にはいります。
その日、わたしは消毒をしてからの休憩でした。
午後1時の開館時間になったとき、休憩している部屋にも声が聞こえてきました。
ああ、あの声は○○ちゃんのママだな、
遊びに来てくれて嬉しいな~、
そのママは、教え子の一人です。
1歳と3歳の姉弟を連れて来てくれます。
お弁当をもぐもぐほおばります。
しっかり休憩してリュックを背負い広場に出ていきます。
いつものように
「こんにちは~」
とひと声かけました。
と、そのときです。
「たかこそうそうの声だー!」
声のする方へ目をむけますと、こどもたちとママのほかにもう一人、
「ちいちゃん!?」
ちいちゃんが両手を広げて走ってきます。
反射的にわたしも両手を広げます。
リュックサックを背負ったまま、わたし、ぎゅ~っと抱きしめられました。
わたしもぎゅ~っと抱きしめました。
「うれしい!うれしい!」
そう言って泣き出すちいちゃんの背中をやさしくやさしくさすりました。
あたまをなでなでしました。
その日も来てくれた教え子ママがちいちゃんと仲良しで、わたしと会っていることを話したら、すごく羨ましがられたこと、会いたがっていたことを前に聞いていたこともあって、すぐにちいちゃんだと気づきました。
わたしの姿が見えなかったので、玄関で小声で職員と話をし、わたしが出てくるのを待っていてくれたのだそうです。
ちいちゃんは、今は、わたしの暮らす街よりずっとずっと遠い北国で仕事をしていて、1年に1度しか帰ってきていないと話してくれました。
小学校のやぎに餌をやりにお散歩に行ったこと、
そこへ行くまでの道中でちいちゃんのおばあちゃんの家の白い犬に挨拶していったこと、
お遊戯室でかくれんぼしたこと、、、、
溢れてくる思い出話に時が巻き戻されていきました。
他の利用者さんも来られ、ちいちゃんたちの側から離れましたが、目が会うたびに小さく手を振ると振り返してくれました。
「たかこそうそう、変わらない、
保育園のときもこうやってもらってた気がする」
ちいちゃんの側にいくとそう言ってくれました。
両手を広げ、「おいで~」、「よ~い、どん!」と声をかけると子どもたちは満面の笑みで駆け寄り、胸に飛び込んできてくれます。
大勢に飛び込まれ、倒れそうになることもしばしばありましたっけ。
笑顔で気を失ってしまいそう・・・
なんて冗談を言っていたこともありました。
両の手で抱きしめていたかわいい教え子に抱きしめてもらう日がくるなんて思ってもみませんでした。
わたしの背よりも高くなってすっかりすてきなお嬢さんに成長した彼女と気づけば自然に手を繋いでいました。
ぶ~らぶらと揺らしながら・・・
「なんかすっごくうれしい!」
ちいちゃんは、そう言ってくれました。
でもね、わたしのほうがずっとずっと喜んでいたと思うよ。
ちいさかった手はわたしの手よりも大きくなり、すらりと伸びた指とすべすべの肌でした。
この仕事をしていますとちいさなかわいい手と手を繋ぐことが当たり前に自然に繰り返され、むぎゅ~っと抱きついてもらえる幸せの機会をたくさんもらいます。
でもね、その子どもたちが大きくなって、小さかったころとおんなじように
手を繋ぎ、むぎゅ~っと抱きついてきてくれることなんて、そうそうないのではないかしら・・・
そんな幸せの機会をちいちゃんがわたしにプレゼントしてくれました。

これまでの人生でわたしはどのくらいの人と手を繋いできたのだろう
どのくらいの人とむぎゅ~っしてきただろう
これから、どのくらいの人と手を繋げるだろう
どのくらいの人をむぎゅ~っしてあげられるだろう
手をつなぎ、ハグしたあと
「また、手をつなぎにきてね!」
そう言って、さよならした冬の日のあたたかい出来事でした。
いつもわたしのこころにいるくりすたるるさんのこの記事に参加させていただきます🍀
記事を読ませて頂いたときから、わたしも書きたいなあ・・・
と思い、ふわ~っと頭の片隅に「手」をおいていましたら、「両手」を広げて彼女がとびこんできてくれました。
なんて嬉しいことでしょう。
これもキセキと呼ぶでしょう。
くりすたるるマジック起きました!
ありがとうございます。

とことこストーリーさんが、このわたしの記事から、すてきな自由詩を綴ってくださいました。
どうもありがとうございます。
感謝です。
