「徳川家康〔1〕出生乱離の巻」の難しい言葉 2
続きです。
「哀相」
「あいそう」と読むようですが、検索しても「可哀相」しか出て来ません。「哀」は「哀れ(あわれ)」ですから「相手をあわれに思う気持ち」が「哀相」で、それに可能の「可」が付くのですから、これは「can」だとすると「相手をあわれに思うことができる」みたいな意味から、相手に同情する、不憫に思えるなんていう意味になったのだと思います。
「油然」
「ゆうぜん」と読み、盛んにわき起こるさま。また、心に浮かぶさま。
「奔騰」
「ほんとう」と読み、非常な勢いで高くあがること。勢いよくかけのぼること。
「棉」
「わた」と読み、植物の名称。わた。「綿」の方が一般的ですが、「棉」は植物としてのワタで、「綿」は「棉」から種子を取り除き、繊維として利用できるようになった状態に使われる文字だそうです。
「剽盗」
「ひょうとう」と読み、人を脅して金品や衣類を奪い取ること。また、それをする人。
「穂尖」
「ほさき」と振り仮名がありましたが、検索しても出て来ませんでした。「穂先(ほさき)」が一般的ですが、こちらは植物の穂の先。筆・釣り竿など細長くとがっている物の先端。刀・槍などの先端といった意味です。「尖」は「尖った(とがった)」と読みますので、「穂先」よりも限定的な意味になると思われます。
「癇癖」
「かんぺき」と読み、神経質で激しやすい性格。怒りっぽい性格。
「師傅」
「しふ」と読み、太師と太傅のこと。どちらも帝王を助ける高官。貴人の子弟を養育し教え導く役の人。
「柱石」
「ちゅうせき」と読み、柱といしずえ。転じて柱ともいしずえとも頼む人。特に国家・団体などを支える中心人物。
「手水」
「ちょうず」と読み、手や顔を洗うこと、またその水。神社や寺院に置いて参拝前に手や口を清める水。またはその行為。
「琴瑟相和」
「きんしつそうわ」と読み、琴と瑟との音がよく合う。夫婦仲が非常によいたとえ。「瑟」は大型の琴。「琴瑟相和す(きんしつあいわす)」ともいう。
「癇筋」
「かんすじ」と読み、癇癪を起したときにこめかみなどに浮き出る血管の筋。歌舞伎の隈取りの一つ。癇癪を起している形相を表す。「癇癪筋」ともいう。「💢」ですね。
「躱す」
「かわす」と読み、ぶつからないように身を翻して避ける。巧みに避けて逃れる。
「蘭麝」
「らんじゃ」と読み、蘭の花と麝香の香り。また、よい香り。
「妬心」
「としん」と読み、文字通り妬む心。嫉妬心。
続きます。
