明石元二郎 2
昨日の続きです。
明石本人がスパイ活動をするというよりも、スパイを雇って動かす立場だったようですが、どうやってスパイを雇うのやら、「スパイやってくんない?」と頼んで、断られでもすればそれはもう大変なことですが、後の方で読み取れたのは、スパイの方から寄ってくるというケースがあるのですね。当時は、一般人は貧しい暮らしを強いられているケースが多かったようで、謝礼目当てにスパイをするような方もいたようです。逆に明石も、宿泊しているホテルの従業員を通じて、ロシア側に情報を流されていたともありました。もちろん、二重スパイとして立ち回って、両軍から謝礼を得ようなんていう考えの輩もいたでしょうから、あとは、その人をどう見極めるかにかかっているのだと思います。そういう部分については、残念ながら言及されておりませんでした。いや、言及するのも難しいでしょう。
明石が拉致されたり殺されたりしなかったのも、逆にロシア側が明石から得られる情報をあてにしていたという可能性も読み取れました。先述したホテルの従業員のお話しだけではなく、ロシアの警察・オフラーナによって散々付け回されていたともありました。
明石の言葉で「ロシアは毒をもって毒を制してきた国だ。ポーランドが反乱すればユダヤとか他の軍隊で鎮圧させる。グルジアが反すればアルメニアとか他の民族の軍隊を差し向けて制圧させる。この結果は互いに相手を仇敵視し、国内の統一どころか、事が起これば互いに秘密を暴き合って、かえって共同の敵であるはずのロシアに款を通じたりする。」というものがありましたが、当時のロシアの周辺国は、、、いや、今もですが、大変ですね。ロシアを歴史から学んでいかないと、日露戦争についても理解が深まらないような気がしてきました。
レーニンとか杉山茂丸とか、バラバラに耳に入っていた人名が同じ本でシンクロすると嬉しいものです。チャイコフスキーなんていう登場人物もいましたが、こちらは流石に「白鳥の湖」のチャイコフスキーではありませんでした。
