【幸せは不幸の顔をして訪れる】
【幸せは不幸の顔をして訪れる】
幸運は、
“不運な出来事” の姿をしてやってきます。
これについて、
示唆を与える逸話が、
『犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方
――ものの見方クイズ』
(著者 ひすいこたろう 祥伝社黄金文庫)
の中に載っているので、
ご紹介します。
「古田真一と申します。
ひすいさんの本の紹介文を書かせていただけるなんてとっても幸せです。
というのも、
僕はひすいさんの、
『ものの見方検定』(文庫化に際して『犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方』と改題)に人生を救ってもらいました。
この本のおかげで『最悪』を『最高』に変えることができたんです。
今では、すっかり、
ひすいさんと仲良くさせてもらっているのですが、
実はご縁を頂いたのは留置所なんです!(笑)
『えっ!?
警察の留置所の中で???』
と、思いますよね。
そこで、
まずは、僕の自己紹介といきさつをお話しさせていただきます。
僕は、
大阪の八尾というところで保険の総合代理店の会社の経営と、
もうひとつ『大阪とらふぐの会 佐一郎屋敷』という、
会員制の隠れ家のふぐ屋の家主をさせていただいています。
27歳から保険の会社の経営を始めたんですが、
素晴らしいお客さんに恵まれ、
またその皆さんに応援して頂けたおかげで、
会社を経営してちょうど10年になるのですが、
おかげさまで1000人を超えるお客さんに恵まれ支えていただいてます。
そして、
今いてくれるお客さんのおかげで、
家族が笑顔になれる家を建てることができました。
僕が今まで住んでいた実家は300坪もあり、
1000年以上続いている古い旧家でした。
そこに両親が住んでいたんですが、
歳を取ってきたこともあり、
広すぎて住みにくいと、
両親もマンションを買い引っ越しました。
空き家になった家の使い道を任された僕は、
この家を売ろうと決めました。
両親も納得してくれ、
大工さんに家を売ると言うと、
『こんな旧家は今の時代、なかなかないから潰すのはもったいない』
と言われました。
実家の場所は村の中で、
本当に不便な所ですから、
『どういう使い方ができるんだろう』
と思ったのですが、
その時に、
『今いてくれる1000人のお客さんが喜んでくれる場にしてみたいなあ』
と。
それで、
何をしたときお客さんに喜んでもらえたか思い返してみると、
『大阪とらふぐの会』が浮かんだのです。
そこはマンションの一室を使い、
会員制にしてあり、
お店の看板もない、
そんな超隠れ家のふぐ屋さんなんですが、
ここに招待したときに、
お客さんがみんな喜びを超えて、
とっても感動してくれたのを思い出しました。
『そうだ! ふぐ屋のオーナーさんにこの家を使ってもらえないか相談してみよう』
言うのはタダだしと思い、
すぐに相談に行ってみました。
すると、
オーナーさんはこう言ったのです。
『今マンションの一室でやってますが、
マンションでやるのは飽きました。
ちょうどあと一店舗、
大阪で出店を考えているところですが、
その一店舗は古い旧家でやろうと先日ひらめいたんです』
その言葉にびっくりして、
『今日はその相談も兼ねて食事に来させてもらいました!』
と言うと、
オーナーさんもビックリして、
すぐに実家を見に来てくれました。
家を見るなり、
『本当に不便な場所で、
お店をやるには最低の場所ですね』
と。
『ただ、隠れ家としては最高の場所じゃないですか』
と言ってくれて、
『一緒にやりましょう!』と、
なんと、
ふぐ屋の家主になることができました。
僕は古田家18代目になるのですが、
ふぐ屋のオーナーさんのおかげで、
先祖代々続いた家を潰す事なく活かしていただき、
それによってご先祖様、
家族、お客さん、
いま縁のある人に喜んでもらえる場にしていただけてオーナーさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
2015年の8月にオープンしてから、
自分の中では夢や目標を遥かに超える毎日が続いておりました。
『幸せだなー♪』って毎日だったんです。
が、なんと、
このあと、
急に逮捕されてしまったんです。
あれは2016年の5月24日だったんですが、
新聞に載り、
連日ニュースで放送され、
ヤフーのトップ記事まで飾ってしまいました。
理由はお客さんに養殖ふぐの肝を提供していたことでした。
大阪の条例では提供してはいけないもので、
喜んでもらいたい一心でやっていたのですが、
出してはいけないものを出していたことは事実で、
そこはきちんと反省して罰金という形で罪を償いました。
逮捕されたその日から22日間、
留置所に放り込まれたのですが、
そこでの生活がとても過酷でした。
連日8時間にも及ぶ、
必要以上に厳しい取り調べがあり、
生まれてからいままでの生い立ちを一日何回も何回も同じ話を繰り返し話させられ苦痛でした。
また、
生活する部屋は四畳もなく、
そこにもうひとりの受刑者と、
むきだしで置かれたトイレのある場所で、
共同生活です。
夜21時以降は就寝になるのですが、
その時間からはトイレを流す音がうるさいため、
うんちをしても流せません。
部屋の相方である31番からは、(留置所に入ると、名前じゃなく番号で呼ばれます。ちなみに僕は54番)、
『うんちをするなよ!』と言われていましたが、
31番は自分はうんちをするんです。
そのにおいは朝まで消えませんから、
めっちゃくさくて腹が立っていました。
就寝とともに消灯になるのですが、
部屋の中の灯りだけは消えなくて、
電気の光は、
もろ顔に当てられっぱなしです。
下を向いて寝たり、
ふとんをかぶって寝ることは許されず、
ずっと顔に光が当たったままでまぶしくて寝ることができません。
そして、
次に日からはまた厳しい取り調べがはじまります。
留置所生活4日目には本当につらくて目の前のすべてが暗くなっていました⋯⋯。
そんな時、
一日10分だけ面会が許され、
妻が面会に来てくれたのですが、
その時に、
ひすいさんの本、
『ものの見方検定』を差し入れで持ってきてくれました。
この本に書かれている、
ものの見方をさっそく実践してみたくなりました。
だって、
まさにいま、
自分がいる場所は、
ものの見方しだいで、
全てを好転させるための実験にはもってこいの場所だったからです。
まずは留置所に入っている現実をどういう見方にしてみると良いかと考えてみました。
当初は、
『人として絶対に入ってはいけないところに入ってしまった』
と思っていましたが、
『いや待てよ、
ここはセレブの奥様が
【古田君、昨日までモナコに旅行にいってたのよぉ♪】
と言えても、
【昨日まで留置所に入っていたのよぉ♪】
とは絶対に言えない場所だよな。
どんなお金持ちでも、
いくらお金を積んでもここには入れないぞ』
という見方をしてみたら、
これは、
人と違う、貴重な体験なのではないかという気がしてきたんです。
経験は財産と言いますし。
これが、
マイナスの思考スパイラルから、
プラスの思考スパイラルに変換した瞬間です。
一日何回も何回も生まれてからの生い立ちを話させられ、
苦痛だった取り調べも、
『いやいや、これは、
いつか人前で自分の話をする機会ができたときの練習をさせてもらってるんだ』
と思うようにしました。
すると、
『こんなにも僕の話を恐い目で一生懸命聞いてくれて、
練習させてくれてありがとうございます!』
と感謝できるようになりました。
相方の31番が夜、
我慢できなくてしちゃう、うんちも、
『くさいと思うから腹が立つんだ。
これは、このにおいを嗅げば嗅ぐほど良い運がしみこんでくる』
と思うようにしました。
すると、
不思議と31番に対して腹が立つことがなくなったのです。
そして夜、
もろ顔に当てられる光がまぶしくて寝れないのも、
『いやいや、これはまぶしいと思うから寝れないんだ。
これは後光の光が僕を優しく包み込んでくれる、とっても有難い光だ』
と思うようにしました。
そう思うと何かに守られてるような気がして毎晩、
爆睡できるようになったのです。
この大革命は僕だけじゃもったいないと思って、
相方の31番にも『ものの見方検定』を読ませてあげました。
すると、
本を読んだ31番が、
僕にすごいことを言ってくれました。
ちなみに31番は覚醒剤で留置所に入っていたのですが、
そんな31番が、
『54番、この本を読ませてくれてありがとう。
もっと早くこの本に出会っていたら、
俺の人生はこうなってなかったと思う⋯⋯』
と。
良い本との出会いは人を変える力があるんだと強く思いました。
この本を読んでからの31番は、
人が変わったようになりました。
こわもてだった31番でしたが、
『ものの見方検定』を読んでからは、
子供のような無邪気な笑顔を見せてくれるようになり、
お互い冗談も言い合えるくらい仲良しになりました。
この本の中に登場する名言、
『どんな悲しみや苦しみも、必ず歳月が癒してくれます。
そのことを京都では『日にち薬』と呼びます』(282ページ)
これは瀬戸内寂聴さんの名言なんですが、
31番はこの名言にいたく感動したようで、
『54番! おれも負けずに名言作るで!』
と張り切って作ってくれました。
『悪いこと、人を傷つけることをすると、必ず自分に返ってきます。
そのことを留置所では【自業自得】と呼びます』
31番の才能が開花された瞬間です(笑)。
何とも言えない重苦しい空気、
暗黒の空間だった留置所が、
ひすいさんの本のおかげで明るく感じられるようになりました。
そしていよいよ、
ものの見方を鍛えてくれた留置所を出ることになり、
罰金を払って出所しました。
留置所を出てから、
どうしてもひすいさんにお礼がしたくて、
本の最後にひすいさんのメールアドレスが書かれていたので、
そのアドレスに自己紹介と逮捕までの経緯、
そしてひすいさんの本のおかげで救ってもらった感謝を、
お顔を見て伝えさせてください、
とメールしました。
すると、
2カ月くらい経ったある朝、
嬉しいことに、
ひすいさんから返信をいただきました。
そこには
『古田さん、面白いですね。
12月3日に大阪で講演するのですが、
よかったら遊びに来ませんか?』
と書かれてありました。
お顔を見てお礼の言葉を伝えたい一心で12月3日、
ドキドキしながら講演会に行きました。
はじめてお会いするひすいさんが、
優しいオーラ全開だったことが嬉しくて、
『はじめまして、古田です』
と言うと、
『あー、逮捕されてた方ですねー』
と言ってもらい(笑)、
それから、
『今日は僕の講演会だけど、
よかったら古田さんも前に出て話してくれませんか?』
と。
僕は今まで人前で話したことはなく、
しかもこの講演会は100名もの人が参加していました。
でも、
ものの見方に大革命を起こしている僕は
『これはチャンスだ!』
と思い、
『ぜひお願いします!』
と答えていました。
そうは言ったものの、
席に着いた僕は心臓が飛び出るくらいバクバクしてきました。
講演がいざはじまると、
ひすいさんがいきなり
『今日は僕の友達が留置所から遊びに来てくれました。前へどうぞ!』
とめちゃくちゃな紹介をしてくれました(笑)。
講演のステージに上がり、
100名もの席に座った人たちを見ると緊張で頭が真っ白になってしまいました。
やばい⋯⋯。
ところがです!
頭が真っ白になってる自分とは別に、
もう一人の自分がスラスラ自分の自己紹介をするではありませんか!
自分でもこれはどういうことだ?と思ったら、
思い当たる節がありました。
『そうか!
留置所で毎日何回も何回も生まれてからの生い立ちをしゃべらされてたことが今ここに活きたんだ!』
あれほど厳しく取り調べしてくれた警察の方を抱きしめてお礼を言いたくなりました(笑)。
自己紹介を話し終わると、
講演に参加してる人たちから
『めちゃめちゃ話が面白いから講演してください』
と言ってもらい、
この日の講演主催者の方まで
『次の2月の講演の講師がまだ決まってないんで、お願いできませんか?』
と言ってくれました。
ひすいさんの顔を見るとニコニコしてくれていて、
『古田さん、良かったですね。
2月の講演会、僕も聞きに行きますね』
と言ってもらい涙が溢れそうになりました。
逮捕という『最悪の出来事』を、
この本のおかげで『最高の出来事』に変えてもらうことができました。
それからの僕は、
本業の保険の仕事、
ふぐ屋の家主、
そして全国で講演させていただくという、
奇跡のような幸せな日々を送らせていただけるようになり、
なんと保険の仕事でも日本一のトップセールスマンにまでさせていただきました。
まさか逮捕後に、
逆にお客様が応援してくれて日本一にさせていただく現実が待っているとは夢にも思いませんでした。
まさに『最悪』は『最高への扉』になりました。
もう感謝しかありません。
一見、不幸な出来事も、
ものの見方しだいで変えることができるんだ、
ということを学ばせていただきました。
人生はいつからでもやり直せる。
過去の出来事や、
してしまったことは変えられないけど、
そのとらえ方、
ものの見方はいくらでも変えられる。
それによって人生はいつからでも素晴らしい方向に運ばれる。
今を幸せに生きることで、
未来もまた幸せになる。
『ものの見方検定』からそう教えてもらいました。
最後になりますが、
この本を手に取ったあなたが、
これからさらに素晴らしいものの見方を身につけられ、
より一層の幸せな毎日を過ごされることを願って紹介文とさせていただきます。
ひすいさん、
文庫化おめでとうございます。
そしていつも感謝しています。
ありがとうございます。
古田真一」(266頁〜279頁)
『最悪』は『最高』に変えることができます。
ものの見方を変えれば人生が変わる。
最悪の出来事が起きても、
見方を変え、
解釈を変えることができれば、
『不運』は『幸運』へ変わります。
幸運は、“不運な出来事” の姿をしてやってくる。
幸せは、不幸の顔をしてやってくる。
『起こることはすべて最高でございます』(アシュタバクラ)
(推薦図書)
『犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方
――ものの見方クイズ』
(著者 ひすいこたろう 祥伝社黄金文庫)
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『最高の幸せは、不幸の顔をしてやってくる!』
(著者 しんちゃん かんき出版)
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