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🇺🇸:今週の相場総括:2026/08/03の週おさらい


今週の米国市場は、ひと言で言えば 「弱い雇用統計が金利不安を和らげ、AI決算と原油安が株を最高値へ押し上げた週」 でした。

S&P500は最高値を更新。
Nasdaqは週間で5%を超える上昇となりました。

ただし、少し複雑。

雇用は予想外に減少した一方、製造業やサービス業はかなり強い。さらに企業が支払う価格は高止まりしています。

つまり、景気後退というほど弱くない。
でも、雇用には明らかに変化が出てきた。

市場にとっては、この「ちょうど悪い数字」がFRBの利上げ観測を後退させました。

■ 今週の市場まとめ

・NYダウ / 54,036.93 / 週間 +2.96%
・S&P500 / 7,757.64 / 週間 +3.58%
・Nasdaq / 26,690.62 / 週間 +5.19%
・Russell2000 / 3,034.49 / 週間 +3.5%
・米10年債利回り / 4.64%前後
・米2年債利回り / 4.20%前後
・ドル円 / 157円台
・WTI原油 / 78.18ドル
・Brent原油 / 83.55ドル
・金 / 4,300ドル台
・Bitcoin / 64,000ドル前後

1. 最大の材料は米雇用統計、「悪いニュース」が株高材料に

・7月非農業部門雇用者数 / -2.3万人
・市場予想 / +8万人
・6月雇用 / +2万人へ大幅下方修正
・失業率 / 4.1%
・前月 / 4.2%
・9月利上げ確率 / 約67% → 約44%まで低下

かなり弱い雇用統計でした。

特に驚いたのは、雇用者数が増えたのではなく減ったことです。

普通なら景気悪化として株安になってもおかしくありません。

しかし今回は逆でした。

市場は「これならFRBは9月に利上げしにくい」と市場は判断。
米国債利回りが低下し、Nasdaqを中心に株が買われました。

まさに、Bad News is Good News の相場です。

ただし、失業率が4.2%から4.1%へ下がったのは、労働市場が強かったからとは限りません。労働市場から退出した人の増加も影響しています。

数字の表面だけを見ると判断を間違えます。

2. JOLTSも「採用は弱いが、解雇もしない」

・6月求人件数 / 735.9万件
・前月比 / -17.8万件
・市場予想 / 740万件
・採用者数 / 534.8万人
・前月比 / +9.6万人
・解雇 / 低水準を維持

今の米国雇用を表す言葉は、やはりこれです。

「Slow Hire、Slow Fire」

積極的には採用しない。でも、大量解雇もしない。
企業は人手不足だからと大量に採用する状況ではなくなりました。

一方で、本格的な景気後退のように社員を大量に解雇しているわけでもありません。

ここから雇用がさらに悪化するのか。それとも、この低空飛行で止まるのか。

今後の大きなポイントです。

3. 製造業は4年ぶりの強さ。しかし物価も高い

・ISM製造業指数 / 55.6
・6月 / 53.3
・市場予想 / 54.0
・新規受注 / 56.7
・雇用指数 / 52.8
・仕入価格指数 / 71.1

製造業はかなり強いです。

ISM製造業指数は55.6まで上昇し、2022年5月以来の高水準。製造業の雇用も33カ月ぶりに拡大へ戻りました。

AIデータセンター投資も製造業を支えています。

ただし、問題は価格です。

仕入価格指数は71.1。

半導体、メモリ、電子部品、銅、アルミ、希土類など、一部で供給不足と価格上昇が続いています。

景気が強いのは良い。
でも、価格まで強い。

FRBにとっては、あまり嬉しくない組み合わせです。

4. サービス業も強い。でも雇用は縮小

・ISMサービス業 / 54.1
・6月 / 54.0
・新規受注 / 57.2
・仕入価格 / 70.3
・雇用指数 / 47.4

サービス業も拡大しています。

新規受注は57.2まで上昇し、需要そのものはかなり強い。

ところが雇用指数は47.4。

50を割っており、サービス企業は人を減らす方向です。

ここも今の米国経済をよく表しています。

売上は伸びている。でも人は増やさない。

AIや自動化による生産性向上が一部影響している可能性もあります。

企業にとっては良い話でも、労働者にとっては必ずしも良い話ではありません。

5. PalantirはAI投資の「回収できる側」を見せた

・売上高 / 約19.4億ドル
・前年比 / +93%
・米国商業部門 / +149%
・米国政府部門 / +90%
・通期見通しを引き上げ
・決算後、株価は大幅上昇

Palantirの決算は非常に強かったです。

特に米国商業部門が前年比149%増。

これまで私は何度も書いていますが、今のAI相場で重要なのは「AIをやっているか」ではありません。

AIから本当に売上と利益を生み出しているか。

Palantirはそこを数字で示しました。

MicrosoftやAmazonと同じく、AI投資を実際の売上へ変換できている企業には、まだ資金が集まります。

6. AMDは好決算、それでも株価は素直に上がらない

・売上高 / 約115.4億ドル
・前年比 / +50%
・調整後EPS / 1.66ドル
・データセンター売上高 / 約67億ドル
・前年比 / +107%
・次四半期売上高見通し / 約130億ドル

数字だけ見れば、かなり強いです。

データセンター売上高は2倍以上。AI需要が続いていることも確認できました。

それでも決算後の株価は売られました。

理由は、期待です。

良い決算では足りない。

市場はすでにAI半導体の爆発的な成長を株価に織り込んでいます。

市場予想を上回っても、「もっと上ではなかった」というだけで売られる。

今の半導体株が難しい理由です。

7. SpaceXも好決算、それでもAI投資コストが意識された

・売上高 / 78億ドル
・前年比 / +92%
・1株損失 / 0.09ドル
・市場予想 / 0.26ドルの赤字
・Starlink加入者 / 1,200万人
・Nvidiaとのデータセンターチップ協業を発表

上場後初めての決算は、数字としては強かったです。

StarlinkとAI事業が成長し、売上高はほぼ倍増。

それでも決算直後の株価は下落しました。

理由は、ここでも設備投資です。

AIデータセンターを作るには、とにかくお金がかかる。

ただ、金曜日にはロックアップ解除による大量売却懸念をこなし、SpaceX株は大きく上昇しました。

今週のSpaceXは、「良い会社」と「安い株」は別問題という典型だったと思います。

8. 決算シーズン全体は、かなり強い

S&P500企業の決算は、今のところ非常に強いです。

8月7日時点で決算を発表した436社のうち、約85%が市場予想を上回っています。

AIだけではありません。

医薬品。
産業。
旅行。
クラウド。
半導体。
エネルギー。

幅広い業種で利益が伸びています。

だからこそ、弱い雇用統計が出ても株式市場が崩れませんでした。

企業利益という土台が、まだ強いからです。

9. 原油は週間で大幅下落、株式市場には追い風

・Brent原油 / 83.55ドル
・週間 / 8%以上下落
・WTI原油 / 78.18ドル
・週間 / 7%以上下落
・米国・イラン和平期待
・ホルムズ海峡再開交渉が進展

原油安は今週の株高にかなり重要でした。

原油が下がれば、インフレ圧力も低下します。

それによってFRBの利上げ必要性も低くなる。

株式市場にとっては理想的な流れです。

ただし、金曜日には原油が反発しました。

イランは、米国やイスラエルなどの船舶をホルムズ海峡から排除する案も検討しています。

和平交渉は進んでいる。
でも、まだ合意したわけではない。

ここは引き続き注意が必要です。

10. 米金利低下と円高、ドル円は157円台へ

・米2年債利回り / 4.20%前後
・米10年債利回り / 4.64%前後
・ドル円 / 一時156.68円
・週末 / 157円台
・7月の高値 / 163.99円

雇用統計を受けて、米国債利回りは低下しました。

特に短期金利の低下が大きく、ドル売りにつながりました。

ドル円は一時156円台。

少し前まで164円近くでしたから、かなり大きな変化です。

日本の米国株投資家には重要です。

株価が上昇しても、ドル円が164円から157円になれば、円換算の利益はかなり削られます。

今は米国株だけを見ていればいい相場ではありません。

11. 金は週間7%上昇

・金現物 / 4,300ドル台
・週間 / +7%以上
・7週間ぶり高値
・米金利低下
・ドル安
・雇用悪化
・中東情勢

金は今週大きく上昇しました。

理由は分かりやすいです。

米国の雇用が弱い。
利上げ観測が後退する。
米金利が下がる。
ドルも下がる。

これは金にとって追い風です。

中東情勢も完全には解決していません。

株が上がり、金も上がる。

少し珍しい組み合わせですが、市場が「株には強気、でも保険も欲しい」と考えているようにも見えます。

来週に向けて見るポイント / 鬼門

・CPI / 8月12日 / 来週最大の鬼門
・CPI前年比 / 市場予想は+3.4%前後
・コアCPI / 市場予想は+2.5%前後
・PPI / 8月13日 / 企業コストの上昇を確認
・小売売上高 / 8月14日 / 米国消費の強さを確認
・米10年債 / 4.6%台を維持するか
・米2年債 / 利上げ観測後退が続くか
・FRB / 9月利上げ確率が再び上がるか
・原油 / WTI80ドル以下を維持できるか
・ホルムズ海峡 / 再開合意が成立するか
・米国とイラン / 和平交渉が進展するか
・ドル円 / 156〜157円台を維持するか
・為替介入 / 再び円安になった場合の警戒
・Applied Materials決算 / AI半導体設備投資を確認
・Cisco決算 / AIネットワーク需要を確認
・CoreWeave決算 / AIクラウド需要と投資負担
・AMD / 決算後の売りが止まるか
・Palantir / 決算後の急騰を維持できるか
・SpaceX / ロックアップ解除後の売り圧力
・SOX指数 / 半導体株が本格反発できるか
・金 / 4,300ドル台を維持できるか
・Bitcoin / 64,000ドル前後から方向性が出るか

■ 全体の総括

今週の米国市場は、「弱い雇用が利上げ不安を後退させ、株式市場を最高値へ押し上げた週」でした。

S&P500は最高値。Nasdaqは週間5%以上上昇。NYダウ、Russell2000も強い。

企業決算も良い。原油も週間では大きく下落しました。
ただし、安心しすぎるのはまだ早いと思います。

製造業とサービス業の仕入価格指数は70を超えています。

雇用は弱い。でも物価はまだ強い。

この組み合わせが続けば、FRBは難しい判断を迫られます。

そして来週はCPIです。

雇用統計で利上げ観測が下がった直後だからこそ、CPIが強ければ反動は大きくなる可能性があります。

CPIが弱い。
原油も落ち着く。
米金利も下がる。

この3つがそろえば、株式市場にはかなり良い環境です。

逆にCPIが強く、原油も再上昇すれば、今週の楽観は簡単に崩れます。

相場は強いです。

でも、最高値だからこそ追いかけすぎない。

決算を見る。
金利を見る。
原油を見る。
為替を見る。

そして、現金を残しておく。

来週はCPIという大きな鬼門があります。

今週の上昇に浮かれず、数字を確認してからでも遅くないと思います。

記事の一部では情報整理や文章作成の補助として生成AIを活用しています。掲載内容については可能な限り確認を行っていますが、情報の正確性・完全性を保証するものではありません。最終的な投資判断は、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえ、個人の責任において行っていただきますようお願いいたします。

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