印象派たちの絵画から着想を得る!|体験を「自分の記事」に変えるための実践編
【体験回顧録 No.E00031】
タイトル1:🔹 印象派たちの絵画から着想を得る!
タイトル2:🔸 考え方を「自分の記事」に変える実践編
体験種類 : 美術館 絵画鑑賞
場所 : 宇都宮美術館
使用 : 自分の思考のみ
1.はじめに
絵を見ることは、正解を当てることではなかった
有名な絵を見ても、私はいつも「きれいだな」「すごいな」で終わってしまうことがありました。
本当は、もう少し何かを感じている気がする。
しかし、それを言葉にしようとすると、急にぼんやりしてしまう。
何が良いのか
どこを見ればいいのか
なぜ心に残ったのか
そう聞かれると、うまく答えられない。
美術館に行くと、少し背伸びをしているような気持ちになることもありました。
静かに見て、わかったような顔をして、そのまま帰る。
絵を見る時間そのものは、もちろん悪くありません。
しかし、帰り道で少しだけ思うことがありました。
「私は、本当に絵画たちをよく見ていたのだろうか?」
そんな私が、宇都宮美術館で開かれていた『ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち』を観に行きました。
今回は、一人ではありませんでした。
絵を描く娘と一緒でした。
このことが、あとから考えると、とても大きかったのだと思います。
展示室に入る前、私は学芸員さんに確認しました。
「写真は撮っても大丈夫ですか」
すると、返ってきた言葉は意外なものでした。
「この企画展は、写真を撮っても大丈夫です」
その一言を聞いたとき、私は少し驚きました。
美術館で、有名な絵画たちを自由に写真に撮影してよいなんて。
それが、私には少し不思議でした。
撮っていいのに、なぜか少し遠慮してしまう。
しかし、撮れるなら残しておきたい。
どの絵画を残せばいいのだろう?
少し戸惑いの混じるドキドキ感と、新しいことが始まる予感のようなワクワク感と同居しています。
その2つの間にいるような「フワフワした気持ち🎈」で、娘と展示室に入っていきました。


2.方法
この記事では、私がその日やってみたことを、そのまま書いていきます。
特別な知識は使っていません。
ただ、次のことを意識して、絵画鑑賞しました。
娘と一緒に、同じ絵を見ながら違いを感じる
近づいて見る、離れて見るを繰り返す
気になったものを写真に残す
あとから写真を見返して、比べる
それだけです。
しかし、このシンプルなやり方が、
思っていた以上に、私の見方、考え方、感じ方を変えてくれました。

3.結果
3-1. 娘のひと言で、見る場所が変わった
ある絵画の前で、娘がこんな行動をしていました。
絵画を遠くから見たり、近くで見たり、これらを繰り返している
私は少し戸惑いました。
今まで、そんなふうに絵画鑑賞したことがなかったからです。
私は、同じ距離から全体を見て「美しいな」とか思っていました。
ただ、それだけでした。
しかし、娘は、細かい違いに目を向けて鑑賞していました。
その「細かい違いがあること」に気づいたとき、
「同じ絵画を鑑賞しても、見ている場所が違うんだ」と気づきました。
そして、そのあとから、私の見方も少し変わりました。


3-2. 近づくと理解できなくなり、離れると理解できる
私は試しに、絵画に近づいて、じっくり近くで鑑賞してみました。
すると、先ほどまでは、絵画の何を示しているのかがわかりましたが、近ついて観ると、色や線がバラバラに見えて、何を表しているのかがわからなくなりました。
近くで観ると、思っていた以上に荒く描かれていて、少しビックリしました。
色のかたまり
線の重なり
筆のあと
少し荒く見える場所
思ったよりも大まかに置かれている色
近くで見ると、何を描いているのか、かえってわからなくなるところもありました。
ところが、そこから二歩、三歩と下がってみると、見え方が変わりました。
ばらばらに見えていた色が、道になりました。
線の重なりが、木になりました。
小さな色の粒が、光や空気のように見えてきました。
同じ絵なのに、距離を変えるだけで、まったく違う顔になる。
私はそこで、少し立ち止まりました。
今まで私は、絵を見るときに「全体としてどう見えるか」ばかりを見ていたのかもしれません。
でも、近づくと、絵の裏側にある手の動きのようなものが見えます。
離れると、その手の動きが一つの景色になります。
近づいたときに見えるもの。
離れたときに見えるもの。
その両方を行き来することで、絵の見え方が少しずつ変わっていきました。


3-3. 「描き込み密度の違い」が遠近をつくっていた
さらに見ていくうちに、もう一つ気づいたことがありました。
絵の中には、細かく描かれている場所と、そうではない場所があるのです。
目が向きやすいところは、色や形がしっかり重なっている。
一方で、遠くの景色や背景は、少し軽く描かれている。
全部を同じように描いているわけではありませんでした。
私はそれまで、上手に描くとは、全部をしっかり描くことだと思っていました。
でも、そうではないのかもしれない。
むしろ、見せたいところと、少し引くところがある。
その差があるから、絵に奥行きが生まれる。
近いものは近く見える。
遠いものは遠く見える。
目を向けてほしい場所に、自然と目が行く。
そのことに気づいたとき、絵を見ることが少し変わりました。
「これは何の絵か」だけではなく、
「どこに力が入っているのか」
「どこは軽く置かれているのか」
そんなふうに見られるようになったのです。
また、私は、これまで、こう考えていました。
「上手に描く=全部をしっかり描くこと」
しかし、そうではないのかもしれないと考え方が変わりました。


3-4. 写真で見返すと、さらに詳細が見えてきた
そして今回、写真を撮ることができたことも、大きな助けになりました。
会場では気づけなかったことが、家に帰ってから写真を見返すと、少しずつ見えてきました。
近くで撮った写真は、筆のあとや色の重なりが見える。
離れて撮った写真は、絵全体のまとまりが見える。
同じ絵でも、写真の距離によって見えるものが変わります。
その写真を見比べているうちに、私はだんだん言葉にできるようになっていきました。
「ここが気になった」
「ここは細かい」
「ここは少し軽い」
「だから遠くに見えるのかもしれない」
最初からうまく言えたわけではありません。
むしろ、最初はかなりぼんやりしていました。
でも、見返して、比べて、少しずつ言葉にしていくと、感じたことが自分の中に残っていきます。
この日、私が一番強く思ったのは、絵を見ることは、正解を当てることではないということです。
知識がないと見てはいけないわけではありません。
専門的な言葉で語れないと意味がないわけでもありません。
近づいてみる。
離れてみる。
気になったところを残す。
あとから見返す。
少しだけ言葉にしてみる。
それだけで、見えるものは増えていきます。
そして、見えるものが増えると、自分の感じ方を少し信じられるようになります。
「わからない」と思っていたものが、
「まだ言葉になっていないだけかもしれない」
に変わる。
この変化は、私にとって大きなものでした。
娘と一緒に行ったこと。
写真を撮ることができたこと。
距離を変えて見ることを試せたこと。
その偶然が重なって、私は絵を見る時間を、前よりも少し自分のものにできた気がします。
もし、絵を見るのが苦手だと感じている人がいたら、次のことだけ試してみてください。
まず、少し離れて全体を見る。
次に、近づいて色や線を見る。
また離れて、もう一度全体を見る。
撮影できる場所なら、写真を残して、あとから見返す。
それだけで十分です。
うまく語れなくても大丈夫です。
感じたことが少しでも残れば、それはもう自分の見方です。


3-5. 写真を見ながら、考え方も整理されていった
もう一つ、感じたことがあります。
写真を見ながら考えると、
頭の中も整理されていくということです。
その場では、「なんとなく良い」としか思えなかったことが、
あとから見返すことで、
「ここが気になった」
「ここが面白かった」
と、少しずつ言語化できるようになりました。
うまく言えなくてもいい
ただ、気づいたことを並べていく
それだけで、自分の中に言葉として記憶に残るものが増えていく、そんな印象がありました。

4.美術館で試せる確認項目
次に絵を見るときは、こんな問いを持ってみてください。
近くで見ると、何が目に入るか
離れて見ると、何に見えるか
細かく描かれている場所はどこか
軽く描かれている場所はどこか
なぜそこが気になったのか
あとから写真を見返して、印象は変わったか
ここまででも、考え方は持ち帰れます。
【↑無料エリア】ここまでのまとめ
【無料エリア】では、絵を見るときの考え方を書きました。
近づく。
離れる。
見返す。
言葉にする。
この流れは、絵を見るときだけでなく、記事を書くときにも使えます。
記事も同じです。
近くで見ると、細かい言葉が見えます。
離れて見ると、全体の流れが見えます。
あとから見返すと、足りない部分や強すぎる部分に気づきます。
つまり、絵を見る方法は、そのまま文章を見る方法にもなります。
ただ、実際にこの体験を自分の記事にしたい方や、自分の気づきを読み返される文章に変えたい方のために、この先では、書き方の手順、見直し方、記事の型、精査用の問いをまとめます。
必要な方だけ、先へ進んでください。
ちなみに、メンバーシップに入ると、すべての有料記事が読めます。
🔹スタンダードプラン(守)は、現在、「初月無料」です。
🔸ぜひ、この機会にお試しください🌱

ーーーーー【無料エリア】ここまでーーーーー
ーーーーー【有料エリア】ここからーーーーー

【↓有料エリア】
体験を「自分の記事」に変えるための実践編
ここから先は、先ほどの考え方を、自分の記事に落とし込むための実践編です。
ここでは、その手順を具体的にまとめます。
ここから先は
メンバーシップ
¥ 1,000 /月
応援よろしくお願いします! いただいたチップはデザインラボの活動費に使わせていただきます!
