Photo by
hukugyouotaku
【睡眠の心理学⑦】「夜、眠らない」に影響している要因は?
元論文
宮川紫苑, & 前田駿太. (2023, December). セルフコントロール及びクロノタイプと入床先延ばしの関連. In 日本健康心理学会大会発表論文集 36 (p. 57). 一般社団法人 日本健康心理学会.
論文概要
この研究では、「入眠先延ばし」に注目をしています。
これはその名の通り、予定していた時刻よりも遅く寝床に入ることであり、睡眠不足のひとつの要因とも言われています。
この研究では入眠先延ばしと
・睡眠時間、睡眠不足、疲労、抑うつ
・クロノタイプ(朝型夜型など)
・セルフコントロール
の関連を調べています。
わかったこと
相関分析を行った結果、入眠先延ばしは以下のような関連がみられました。
・睡眠時間と負の相関
・睡眠不足と正の相関
・疲労、抑うつと負の相関
また、重回帰分析の結果、
・セルフコントロールから負の主効果
・クロノタイプから正の主効果
が得られました。なお、係数としては、クロノタイプよりもセルフコントロールの方が大きく、より強く影響を与えているという結果でした。
この結果から、
・入眠先延ばしには、生物学的なクロノタイプも影響を与えているが、セルフコントロールも影響しており、改善のためにはセルフコントロールを高めることが求められる
と考えられます。
論文内では具体的な介入法までは述べられてはいませんが、
これまでの研究では
「五分前行動を意識する」
https://doi.org/10.2130/jjesp.1709
「マインドフルネス」
http://hdl.handle.net/10129/4583
などがセルフコントロールを高める可能性を示しています。
