(3/4)【「甘やかしすぎ」の問題点を知る】子育てハッピーアドバイス(明橋大二)
先の記事では、「甘え」を十分に味わい、そこから出る安心感をエネルギーに意欲を燃やし、自立に向かっていくということについてまとめました。
子どもの自立のためには「甘え」を満たしてあげることが重要なのです。
「甘え」を満たすために大人のアクションは大きく分けて二つあります。
ひとつは「甘やかす」。
もう一つは「甘えさせる」。
今回はこれら二つの行為について、整理していこうと思います。
「甘やかす」と「甘えさせる」の共通点
「甘やかす」と「甘えさせる」の共通点は、
子どもからの声やサインがスタートにある
ということです。
「抱っこして~」
「おもちゃ買って~」
「おやつ食べたい~」
「(転んで)痛いよ~」
一日に何十回、何百回と寄せられるこれらの「甘え行動」にすっかり疲れてしまう大人は少なくありません。
子どもの甘えを満たし、安心感と意欲を育てることが自立への道なのですが、その甘えの満たし方にも質の低さ、質の高さがあります。
「甘やかしすぎ」の問題点
「甘やかす」行為は、過干渉ともいい、大人の都合で子どもの行動を支配することだと明橋さんは示しています。
ここでは、代表的な「甘やかす」行為をあげ、
それらがどのような大人の都合を内包しているのか
子どもの発達にどのような影響を及ぼすか
ということについて考えていきます。
我慢できることを我慢させず、物質的な要求(金やもの)をそのまま受け入れる
子どもの「欲しい!」をただそのまま鵜呑みにして何でも買い与えるのは、
・ものを買い与えることで「パパ(ママ)大好き!」という承認を得る
・駄々をこねる子に対応するわずらわしさ、周囲の冷ややかな目を回避する
という大人の都合が隠れているかもしれません。
しかし、金やもので埋めた愛情は長続きしません。一時的、短期的には愛情を感じても、次はもっと大きなものや高いもので親の愛情を測りに来るようになります。
また、「駄々をこねる」という行為は、「自己主張ができる子になるための通過儀礼」でもあります。あっさりと要求を受け入れてしまっては、対話・交渉の余地が生まれません。
・「へえ、そんなに欲しかったの。どうしてそんなに欲しいなって思うの?」と理由を説明させる
・「今は買わないけれど、家に帰ったらおやつを食べようね」と別の解決策を示す
などと工夫しながら子どもとの対話をしながら、その後の対応を楽しみましょう!「そう来たか!」みたいな展開、割とあって笑えます。
時には「いつもがんばってるし、今日は特別に買っちゃおう!」という日があったってOKです。
旅行先のお土産屋さんで、「何でこんなもの買ったんだろう?」というようなものを買うのもいい思い出ですもんね。私は修学旅行で木刀こそ買いませんでしたが、パチモンのTシャツを買って親にあきれられたことがあります。
そういえば、
「これ買って!」
「やだやだやだ!欲しい欲しい欲しい!」
と、スーパーのお菓子コーナーやショッピングモールのおもちゃ売り場で駄々をこねて泣き叫ぶ子どもの姿を久しく見なくなりました。皆さんはどうですか?
そういう子は確かに育てやすいですが、
「我慢ばかりしているのではないか」
「親の顔色ばかり見ている子に育てていないか」
「自己主張は出来ているだろうか」
と、大人に都合のいいことばかり考えずに逆のことを考える必要があるかもしれません。
できないことを決めつけて、チャレンジさせることなく大人がやってあげる
せっかく靴を自分ではこうとしたり、洗濯物をたたもうとしたのに、大人がさっさとやってしまうことはありませんか。
先回り指導をするときや、大人が手を出してやってしまうときは、時間や効率、大人の都合を優先していることが多いです。
先回りして失敗させないでいると、失敗から学ぶという大チャンスを逃すことになります。
子どもは失敗をするものです。
未来を予測する力がまだ育っていません。
そして、失敗をしたときこそ、「次失敗しないためにはどうしたらいいか」を学ぶことができます。
言うまでもなく、子どもにできっこないことにわざと取り組ませるのはNG。
能力と認識の乖離を引き起こしてしまい、「どうせできっこない」という子に育ってしまいます。
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