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セクター動向

眼前の相場が暴落前の高値を更新しているにも関わらず手元のポジションは暴落前の水準を回復していない。長期投資では誤差の範囲と割り切っているとはいえ、この相場との乖離にかすかな違和感を感じていないでしょうか。
ズバリ明確な回答にはなりませんが、直近の世界情勢が業種(セクター)毎に与えた影響を参考で見ていきましょう。業種の特徴を理解して、影響を受けそうな業種の銘柄を保有しているか、業種が偏っていないか、など自身のポジションを見直す一助になろうかと思います。





ウクライナ侵攻

侵攻開始は2022年2月でした。

欧州へつながる石油パイプラインの対立も懸念され原油高になり、天然ガスのパイプラインも停止したことから欧州の光熱費が急騰しました。
他にゴールドも上昇しました。
国内ではエネルギーと食料品価格が急騰しました。




コロナ禍とアフターコロナ

2020年からの各種データを見ていきましょう。ここからはコロナショック翌年の2021年の回復度に注目しながら見ていきます。

コロナ直後
コロナ禍以降の戻りが鈍い業種

サービス業は2020年の年内で回復しましたが、2021年になっても航空関係は回復ませんでした。陸運が空運よりも凋落が落ち着いているのは、ネット利用による宅配便が活発化したためです。

内需はこのような推移でした。

金融相場から業績相場への移行期(大和総研)

製造業全般の回復は早かったものの、輸送の影響を受ける鉱業や石油石炭の回復は鈍化していました。小売はネット通販の拡大で復活してきました。また、21年以降の海運株の上昇は記憶に新しいところです。生活物資の輸送で主にコンテナ船を保有している業者の株価が上昇しました。

世界の主要企業ではこのような推移でした。

世界主要企業の業種別の売上高(三菱総合研究所)

2021年になっても人々の往来に制限が掛かっていたことから娯楽・飲食やエネルギー関連は回復しませんでした。一方で、ネット通販のEコマースや在宅勤務がスムーズに実施できた情報通信・ITサービス系がコロナ前よりも成長できたことがわかります。




現状のセクター動向

さて、イラン情勢の先行きが警戒されるなかで各セクターはどのように動いているでしょうか。
現状は相場が全体で動いている状況で、セクター毎の特徴的な動きは見えないです。不況や暴落時はディフェンシブのバリュー株が注目されるようになりますから、反面、グロース系のハイテクや半導体株が下がる傾向にあります。海峡の動向に左右されながら原油価格が先行して動いている状況でしょうか。

All Stocks(Finviz)


金、銀、プラチナも3月以降は資金確保のための利確により価格が下がったと予想されますが再び注目されつつあると思います。

2026年金価格チャート




まとめ

株のポジションをもっている方々は各セクター毎に今回の暴落後の影響度を検討してみてはいかがでしょうか。しっかり回復しているか、鈍化していないか、セクターの特徴が見えてくると思います。
エネルギー関連の騰落が空運に影響を与える、日用品の物資の輸送でコンテナ船が注目される、などセクター間の相互作用もありますので視野を広くして多角的な視点で捉えていきましょう。

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