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【ヨルダンの海で泳いでいる間に盗まれたAirPodsを警察に頼らず自力で奪還した話|Episode 4】


そして最終日。
自分の中で決めていた。
👉 今日で終わらせる。
AirPods Proそのものが、人生を左右するほど大きいものではない。
でも、旅の移動中に編集したり、ノイズキャンセルで集中したりするにはかなり重要だった。
しかも、ここで純正品をすぐ買えるかも分からない。
買えたとしても高い。
だから、金額以上に、
これからの旅の時間を守るために取り返したかった。

作戦はシンプルだった。
👉 彼らが帰ってくるタイミングを狙う。


前日の動きから、彼らはおそらく二段階で動くと読んでいた。
昼は学校や日中の活動。
夕方から夜は友人と市街地に出る。
そして最後に家へ戻る。
つまり、本命は夜。

夜7時から8時ごろ、Find Myの位置が住宅エリアから少しずれ始めた。



「動いた」
そう思った。
これはチャンスだった。
自分は自転車を借りて、まず彼らの住宅エリアの方へ向かった。
ただ、この時点ではまだ追うつもりではなかった。
昨日の失敗で分かっていた。
👉 動いている相手をFind Myで追うのは難しい。
位置情報にはラグがある。
数分前の場所に行っても、もうそこにはいない。
だから基本は、戻る場所で待つ。
そう決めていた。

その前に、少し腹ごしらえしようと思って魚の店に寄った。


そこで偶然、現地の男性と話すことになった。
彼はモバイルWi-Fiを持っていた。
そして事情を話したら貸してくれた。
これはかなり大きかった。
自分は基本オフラインだったので、リアルタイムでFind Myを見ることができない。
でも彼のWi-Fiがあれば、位置を追える。
そこで連絡先を交換した。
彼は話を聞いて、助けてくれると言ってくれた。
この時点では、まだ彼が最後の鍵になるとは思っていなかった。

その後、偶然にもAirPodsの位置がかなり近くに来た。


自分は慎重に近づいた。
すると、ストリート沿いのレストランかカフェの近くに、少年たちのグループがたむろしている。


その中に、明らかに見覚えのある少年がいた。
前にカメラで見た少年たち。
かなり似ている。
自分が近くを通ると、彼らの表情が一瞬変わった。
「あ、やばい」
そんな感じだった。
でも自分は、あえて気づかないふりをした。
ここで声をかけたら終わるかもしれない。
相手が完全に警戒して、AirPodsを捨てる可能性がある。
だから、自分は普通に通り過ぎた。
そして少し離れた場所から、彼らの写真だけ撮った。


この時点で、自分の中ではかなり黒に近かった。

ただ、まだ詰めない。
ここで詰めるのではなく、
彼らの家に戻るのを待つ。
そう考えて、住宅エリアへ移動した。時間は夜9時半ごろ。
自分が住宅エリアに着いたのは夜10時ごろだった。


しばらく待つことにした。
近所に住んでいる助っ人にも連絡したが、返事は来ない。
おそらく寝ていたのかもしれない。
仕方ない。
今回は一人でやるしかない。
そう思って待っていた。

1時間ほど経っても、彼らはまだ市街地にいた。


「今日は遅くなるかもしれない」
そう腹をくくった。
すると、さっき魚の店で会ったモバイルWi-Fiの男性から連絡が来た。
「今どこにいる?助けるよ」
かなり助かった。
一人で住宅街に待機するのは、正直少し不安があった。
現地の大人が一人いるだけで、状況は大きく変わる。
彼に場所を送ると、10分ほどで来てくれた。

彼に作戦を説明した。



自分としては、彼らが家に戻るのを待ちたかった。
でも彼は言った。
「ああいう子供たちは、明け方まで遊んでいるかもしれない。今いる場所に行った方が早い」
最初、自分は反対した。
昨日、移動中の相手を追うのは難しいと分かっていたから。
でも今回は状況が違った。

  • 怪しい人物の顔を見ている

  • 写真もある

  • 位置もかなり近い

  • そして今回は現地の大人が一緒にいる

ここで確認しに行く価値はあると思った。
ただし条件をつけた。
もし見つけられなかったら、住宅エリアに戻って待つ。
これだけは譲らなかった。
彼もその作戦でいいと言った。

そして車で彼らのいる場所へ向かった。
最終更新は5分前。
悪くない。
場所は、モスク周辺の公園のような場所だった。
前にも位置が出ていたエリアだ。
車で近づく。


すると、そこにいた。

数時間前に見た少年と、同じ少年。

自分は一瞬で確信した。
「こいつだ」

でも自分は車の中で身を低くした。
相手に先に気づかれたくなかった。
現地の男性が車をゆっくり近づける。
彼がドアを開けた瞬間、少年は気づいた。


そして逃げようとした。
その反応で、もう完全に分かった。
彼だった。

現地の男性がすぐに追った。
少年は逃げたが、逃しきれなかった。
そしてその場で、彼のポケットからAirPods Proが出てきた。 



その瞬間、全部つながった。
やっぱり彼だった。

ビーチで盗まれた。
カメラには映らなかった。
警察には紛失扱いされた。
Find Myは不完全だった。
何度も空振りした。
でも、位置と行動パターンを読み続けた。
そして最後に、本人までたどり着いた。

これは、単にAirPodsを取り返した話ではない。
異国で、ほぼ一人で、警察も頼れず、
不完全な位置情報だけを頼りに、
相手の行動を読み、心理を読み、タイミングを待った。
普通なら諦める。
でも自分はこれを、
サブクエストとして扱った。
怒りではなく、ゲームとして攻略した。
そして最後に、回収した。

この瞬間、思った。
👉 これは金額の問題じゃない。
自分で考えて、自分で動いて、
最後まで諦めずに取り返した。
それが一番大きかった。


役に立たなかった警察からの祝福

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