盛岡の3大麺って、凄いな
先日、出張で盛岡に行った。
駅に着いて最初に目に入ったのは、
「盛岡三大麺」という力強い文字だった。
冷麺、じゃじゃ麺、わんこそば。
盛岡はこの3つを“看板”として全力で推していた。
よく考えたら、麺だけで3種類も名物があるってすごいことだ。
麺界でこんなに多様性のある街、他にあるのだろうか。
まずは冷麺。
盛岡に来ると、麺が別物になる。
コシとか弾力とか、そういうレベルを超えて、
「お前まだ噛めるだろ?」と麺から挑まれているような強さがある。
なのに一度慣れると、あの噛み心地がクセになる。
そしてスイカ。
なぜ入っているのかは永遠の謎だが、
結局あれが冷麺の“完成形”になってしまっているのがすごい。
次にじゃじゃ麺。
こちらは完全に“セルフ料理”。
味の主導権が自分の箸にかかっている。
混ぜるほどに味が変わるし、
最後にちいたんたんで締めるという第二ステージがある。
麺を食べ終えてもまだ遊べるという仕様。
もはやお得感のかたまりだ。
そして、わんこそば。
これは麺というより競技だ。
「はい、どんどん」「じゃんじゃん」の勢いだけで、
自分がどこに向かっているのかわからなくなる。
食べ終わった後に達成感がある蕎麦なんて、
全国を探してもそう多くはない。
こうして3つを並べて見てみると、
ジャンルも方向性もまったく違うのに、
どれも“盛岡の顔”として成立していることに驚く。
冷麺はストイック、
じゃじゃ麺は自由、
わんこそばは体育会系。
個性の方向がバラバラなのに、
ちゃんとひとつの文化としてまとまっている。
盛岡の3大麺って、やっぱりすごい。
旅先の名物が1種類で勝負している街は多いけれど、
盛岡は3つともちゃんと看板になっている。
あれを駅で見た時、
「麺だけでここまで揃えられる街ってある?」
と本気で思った。
出張の短い時間だったけれど、
盛岡の麺文化の厚さには、ちょっと嫉妬するくらい感心した。
