【二刀流】頭の切り替えの話
ヴァイオリンとヴィオラの二刀流にはそれなりに悩みが有ります。
5月はヴァイオリンで本番が1本ありましたし
6月にヴァイオリンで1本、ヴィオラで2本の本番を控えているので
ダブルケースを抱えて合奏練習をハシゴする日々が続いています。
ダブルケースで現れるとよく質問されるのが
「ヴァイオリンとヴィオラの頭の切り替えはどうやってるんですか?」
というものです。正直、私が答えを知りたいぐらいです。
端から見たら切り替えられているように見えるかもしれませんが
本音を言うと着いてすぐの演奏はきつくて
10分ほどは脳の整理としてウォーミングアップの時間が欲しいところです。
ヴァイオリンからヴィオラへの持ち替えはスムーズに行くのですが
どういう訳かヴィオラからヴァイオリンへの持ち替えのほうが混乱します。
・ボウイング位置の切り替え
地味な部分ではありますが、ヴァイオリンとヴィオラでは
顎先から駒の位置が違いますから、ボウイングの位置も違います。
ヴィオラの感覚のままでヴァイオリンに持ち替えると
指板寄りを弾いてしまいがちになります。
・フィンガリング戦略の切り替え
ヴァイオリンではA線からE線への移弦時に
大きく音色が変わるので、フィンガリングやポジショニングを意識します。
E線でのハイポジション演奏も多いのでE線ハイポジション優先の
フィンガリングを考えます。
ヴィオラではあまりハイポジション演奏はないですし、
移弦での音色の切り替わりもあまりないのですが、
逆にC線ローポジションは最も指に負担がかかるので
C線ローポジションに気をつかったフィンガリングを考えます。
・音程感覚の切り替え
弦楽器は特性上、指と指の幅の間隔で音程を創りますが
弦長の違いから、ヴィオラの方が広げることが多く
ヴァイオリンの方が縮めることが多いです。
意外に思われるかもしれませんが
持ち替えの時には広げるよりも、縮める意識の方が難しいので
実はヴィオラからヴァイオリンへの持ち替えのほうが難しいのです。
・ト音記号とハ音記号の切り替え
これが一番大変です。やはり楽譜を読む基準点が変わるので
ウォーミングアップに使いたい時間は、主にこの部分のためです。
ですからダブルケースを担いでのハシゴでの合奏練習の場合は
2件目の現場には可能な限り早く着いて
ウォーミングアップの時間が欲しいので
食事を摂らずに移動してしまうことも多いのです。
それでもあまり体重が減らないのはなぜなんでしょう?
